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2013年10月23日、Little Glee Monster @ 東京国際ミュージックマーケット

2013年10月23日、主にLittle Glee Monster目当てで、第10回東京国際ミュージックマーケット(TIMM)のショーケースライブを見にZEPP DIVER CITY TOKYOに行ってきた(http://www.timmkt.jp/event/live.php)。計17組の売り出し中ミュージシャンが入れ替わり立ち替わり2~3曲づつやるあいだ、観客はライブ会場で約5時間立ちっぱなしという過酷なイベントだった。出演アーティストは次のとおり(出演順):

鈴華ゆう子with和楽器バンド、Mayu Wakisaka、Little Glee Monster、いとうかなこ、さんみゅ~、アリス十番/スチームガールズ@仮面女子、松下唯、でんぱ組.inc

シシド・カフカ、Buffalo Daughter、moumoon、THE MAN、CREAM、UNISON SQUARE GARDEN、So'Fly、OKAMOTO'S、川畑要

大まかに言って前半が「男性ファン向け女性アイドル枠」、休憩を挟んでの後半が「女性ファン向け男性アイドル枠」で、女性アイドル目当てで来ていた男性客たちのほとんどは途中で帰ったらしく、最後の方ではいつの間にか女性客だらけになっていた。私のすぐ右にいたスーツ姿の男性はアリス十番の出番でいきなりどこからかカラー・スティックを取り出して絶叫しはじめ(そして出番が終わるといなくなり)、左にいてずっと大人しかった女子学生の集団は最後の最後に川畑要に向けて嬌声を上げた。そんな奇妙な空間だった。


日本の音楽シーンに疎い私にとっては名前も聞いたことがないアーティストが多かったが、女性アイドル枠でトリを務めたのがでんぱ組.incだということから、このイベントの全体的な位置づけはなんとなく掴める。海外のバイヤー向けのショーケースということから偏りが出るのはわかるけれども、途中で何度も「日本はこれで大丈夫なのか!?」と思ったことは否定できない。この記事ではLittle Glee Monsterに絞り、他の出演者たちについては別稿で触れようと思う。


Little Glee Monsterは先週の表参道でのライブと同じくYUKAがいない6人でのパフォーマンス。ということは何か深刻な問題が発生しているのだろうか。『Highschool Musical』、『HALLOWEEN PARTY』、『Harmony』の3曲を歌った。

このイベントに出演した人たちの中では数少ない「正統派」(私見)で、歌手としての生のタレントという点では優れている部類に入っていたと思うけれども、いかんせんパッケージングが未完成だった。はっきりとキワモノ路線を行くと心に決めた感のあるアーティストたちの中に放り込まれると、素人っぽさが際立つ。ただこれはまだ後戻りして軌道修正する余地がある、ということでもある。以下、気になったことを箇条書きで。

● 『Highschool Musical』

『Highschool Musical』はさすがにテストされ確立された曲だけあって楽曲の面では問題ないし、いまのコレオグラフィーは良く出来ている。私が見た中では、現時点でこのグループの一番いいナンバーだ。最大の問題は英語の発音。今後、英語の歌を日本人以外の客に向けて歌う予定があるなら、歌詞だけは完璧にしておかなくてはいけない。そこらへんの英会話教師を引っ張って来るのではなく、ディクションの専門家を呼ぶぐらいの意義はある課題だと思う。

今回のイベントの出演者の中では、Mayu Wakisaka、moumoon、CREAM(クラプトンのバンドじゃなくて日本のこれ: http://wonderland.creamofficial.com/)がちゃんとした英語で歌っていた(それ以外にいいところがあまりなかったが)。


● 『HALLOWEEN PARTY』

コレオグラフィーの面では、『Highschool Musical』はブロードウェイ的なナンバーを日本のアイドル・グループ風にアレンジした、という点でユニークな価値があった。他方、『HALLOWEEN PARTY』は凡曲に無理矢理ミュージカル・シアター的な、洗練されていないコレオグラフィーを付けたという印象がある。

しかしこれはそもそもヴォーカル・グループ向けの曲ではないし、メンバーたちの声域にもまったく合っていない。後述の『Harmony』もあわせて、選曲のプロセスに何か根本的な問題があるのではないかと勘繰ってしまう。

なおシアトリカルな演出という面で今回印象が良かったのは「でんぱ組.inc」だった。いままで気にしていなかったグループなので、新鮮な驚きがあった。


● 『Harmony』

初めてのオリジナル曲なのに、グループとしてのアイデンティティを押し出すものではなく、前にも書いたようにライブの途中でやるつなぎの曲のようなもの。今回のようにその文脈がない環境で聴くと、各メンバーのスキルのショウケースになりえるような勢いがある曲ではない。ハーモニー指向のアレンジメントがあるわけでもないので、中途半端だ。

そんな中でやはり福本まなかの声は際だっていた。今回の出演者たちの中で他に歌手として印象が良かったのはUNISON SQUARE GARDEN。女性向けアイドル・バンドみたいなポジションなのか、このバンド目当ての客もけっこういたようだった。


● グループとしての方向性について

これを書いていて気づいたのだが、今回の3曲はグループとして考えられる方向性のショーケースのつもりだったのかもしれない。『Highschool Musical』が日本のアイドル寄りのダンス&ヴォーカル・グループ、『HALLOWEEN PARTY』がミュージカル・シアター、『Harmony』がR&B的ヴォーカル・グループ。

この中で『Highschool Musical』だけがいいわけだけれども、こうなっているのはメンバーたちよりはスタッフ側の問題だろう。後者2つも曲をちゃんと選んでディレクションに力を入れればよくなるかもしれない。ミュージカル・シアター的なプロダクションについては、たとえば9月の公演でやった『夏祭り』(http://youtu.be/SohjdQSlxSA?t=26m52s)に手を加えてやるのもいいんじゃないか、などと思っていたら、この後に出てきた「さんみゅ~」がまさにこの曲をやった。『夏祭り』のカバーをシングルとしてリリースしていたのだった。ちなみにこのグループもなかなか良かった。


いずれにせよ、これからLittle Glee Monsterをどのように売り出していくのかがそろそろ本格的に気になってくる。

私の個人的な願望としては、本気で世界に打って出るのならアイドル路線がいい。他の路線では太刀打ちできないと思うからだ(西洋の英語圏の場合。アジアはよくわからない)。スキルの面もそうだが、単純に年齢が低すぎる。

もちろん問題は、このグループが「日本で」アイドル路線でうまく行きそうな感じがしないことなわけである。国内ではアイドルとしては通用しないが、外国では「日本製アイドル」として売った場合になんとか行けそうな気がする。他方、外国ではヴォーカル・グループとしては通用しそうにないが、国内では(特に年齢が低いうちは)差別化がはかれて行けるかもしれない。そんな鵺というかコウモリみたいな性質が、私が最初に見たときに感じた魅力の1つではあったわけだが、そろそろシングル・デビューも近づいているわけで。
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