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LoVendoRファーストライブツアー2013 Ver.2 @ 柏PALOOZA #1

2013年8月16日、千葉の柏PALOOZAで行われたLoVendoRのライブを見に行ってきた。LoVendoRはモーニング娘。の春ツアーで見ただけで、このブログでは二度、ネガティブな形で触れており(#1#2)、特に初めて見たときの感想では「このグループのパフォーマンスは見に行かないだろう」とまで書いている。今回気が変わったのは、もっぱら前日に放送されたインターネット番組『西川貴教のイエノミ!!』のせいだ。出来レースっぽい流れではあったものの興味深い内容で、私のような位置にいる人間の足を千葉に向かわせたという点で仕掛けは見事に成功したと思う。

柏PALOOZAはキャパシティが公称450人のライブハウスで、この日はこれがちょっと余裕を持ちながらもいっぱいになるていどの客入り。メンバーから、いつもより人が多いという発言があった。私は当日券で入ったので、後ろの方での鑑賞となったが、フロアに段差があったこともあって非常に見やすかった。オール・スタンディングのライブにしては観客が異様に行儀良かったというのもある。

ライブはなかなか良かった。田中れいなの熱心なファンであれば、行かない理由がないぐらいの濃密な時間を体験できるはず。


● 印象の好転の60%ぐらいはドラムスとベースのサポート・メンバーに由来する。ドラマーは小林香織(サックス奏者の人は同名の別人) http://ameblo.jp/kao-kao-rhythm/)。「バンドマスター」で、このバンドのパフォーマンス面での指導者ということのようだ(http://ameblo.jp/kao-kao-rhythm/entry-11531113226.html)。ベーシストは今ツアーではこの日だけだったらしい清 http://ameblo.jp/kiyoshi-manii/)。この2人がとにかくお上手でかっこよい。

これまでアイドルをサポートする生バンドはいくつか見てきたけれども、今回の2人は東京女子流で見た土方隆行と松井寛に匹敵するぐらいに印象が強い。サポートとしてこのクラスの人たちを呼んでくるのであれば、2ボーカル2ギターの変則編成はぜんぜん悪くないのだと悟った。ただ、この2人のせいでメンバー2人のギターが余計にしょぼく聞こえたというのはあるから、オーバースペックと感じる人もいるかもしれない。


● 印象の好転の20%ぐらいが、途中でやった大喜利。普通にロックを聴きにいくつもりでライブに行って大喜利を見せられたら、腹を立てて帰るだろうと思う。その他にも、カラー・スティックを振る観客、それを「オイ、オイ」と煽るメンバーたち、歌いながらのアイドル的振り付け、アイドル的コール(いわゆる「PPPH」というやつ?など)、アンコールを求めるコール、最後に観客に向かってアイドル的に手を振るメンバーたちなどなど。

これらすべてを象徴・代表するのが、「セレブの集まるパーティーに行ったらみんなに注目された。さてなぜでしょう?」というお題の大喜利だった。これをまた田中れいなが面白くしようとして頑張っているのだ。その姿を見ていて、彼女がこれまでLoVendoRに関して行ってきた諸々の発言や、前日の『イエノミ!!』でのすれ違いをどう理解すればいいのかがすんなりわかった気がした。

田中れいなはモーニング娘。時代と同じことをやろうとしている。モーニング娘。のメンバーとして10年間やってきて、パフォーマンスとしてもビジネス面でも成功してきたことを、より小さいスケールではあるが、自分の役割が相対的に重くなっていて、よりコントロールも効く環境で続行しようとしている。それが自分の好きなことであり、自信のあることで、確実な成功体験もあるわけだから、いま大きな方向転換をする必要などどこにもないのである。


● 印象の好転の20%ぐらいが、田中れいな以外のメンバーたち。その人となりに興味が湧いてきた。

今回はっきり認識したのは、ギターの2人が「ロッカー枠」ではなく「アイドル枠」だ、ということだ。『イエノミ』での西川貴教は、特にヌーノ・ベッテンコートの名前が出てきたせいもあったろう、この点を勘違いしたせいで的外れな方向に向かうことになった(でもこれは出来レースだったかもしれないが)。

でまあ個人的好みで言わせて貰うと、ギターの2人、魚住有希と宮澤茉凛には、単純に年齢が高い(といってもみな田中れいなよりも若いわけだが)だけでなく、芸能界の外で育ってきた人としての魅力がある。ハロプロにはこういうのが決定的に欠如しているから、うまくアピールできればそれなりの需要が見込めるかもしれない。

岡田万里奈と田中れいなのツイン・ヴォーカルはうまく機能する可能性がある。今回特に印象に残ったのがモーニング娘。の『ファイン エモーション!』で、田中れいながこんな声の人と一緒に歌っているのを聴いたことがなかったからとても新鮮だった。


● 『イエノミ!!』での最大の焦点、そしてこれは私がモーニング娘。のコンサートで最初に見たときに思ったことでもあるが、なんで懐メロのカバーなのか。

この点については、今回ライブを見て少し納得した。Wikipeidaのエントリには「まずはフォークのカバーを中心にやることで、バンドの音を固めることにしている」とあるが、このバンドのギタリストたちはまだ本格的に複雑なモダンな楽曲をやれる段階にない。

で、ライブで実際に見ると、懐メロのカバーであることはそんなにディスアドバンテージにはなっていない。まずリズム隊が良いから、どんな曲もそれなりに聴けてしまうということが大きい。現代風にアレンジしているから、曲が古いという感じはそんなにしない。むしろ『ファインエモーション!』とか『好きすぎて バカみたい』などのハロプロ曲の方がレトロに聞こえる。

そしてこの話を聞いたときに誰もが最初に思うであろう問題点、「歌の世界観のミスマッチ」。これに関しては、音がうるさくて歌詞が聴き取れないし、ヴォーカリスト2人ともそれが問題となるような歌い上げ方をしないから大して問題になっていない。あとモーニング娘。の世界から来た人はもっと訳のわからないもの(地球とかお米とか)をくぐり抜けてきているから、少々のことでは動じないはずだ。


たぶんこの日やった曲の中で最も大きな問題となりうるのは、泉谷しげるの『国旗はためく下に』だと思う。この歌詞(http://www.uta-net.com/song/95495/)とこのパフォーマンス(http://youtu.be/w6c9pwvIAH4?t=48s)を見てどう思うか。

これの含まれている政治的主張自体、あるいはそのアナクロニズムが引っかかる人はもちろんいると思うけれども、私の場合は、前に『雨上がりの夜空に』について書いたように、「パフォーマンスに説得力が感じられない」ことから来る違和感がキツい。『雨上がりの夜空に』とは違って、こっちは4人全員に違和感がある。

しかしこれほど問題含みなのはこの曲だけだということからもわかるように、ことの本質は、カバーの対象がフォークであるということではない。『イエノミ』で示唆されたような「尖った」方向性に進んだ場合でも、まずいことになるリスクは十分にある。

テキストを分ける。

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