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『わがまま 気のまま 愛のジョーク』と『愛の軍団』のMVが素晴らしい

この件、どんなスタンスでどこまで書けばいいのか迷っているうちに時間が過ぎていくので、見切り発車で載せてしまうことにする。

前回の中野でのハロコンでライブ・パフォーマンスを見て以来、それまで意図的に避けていた新曲2つのミュージック・ビデオを、自分でも呆れるほどに繰り返し見ている。ファンになって4年目、モーニング娘。のMVをこれほど見るのは久しぶり、それこそ4年ぶりかもしれない。

これまで数か月にわたって手を入れてきた「新生モーニング娘。は高橋時代のモーニング娘。を超えたか?」というタイトルのテキストを完成させるのを断念したぐらいに、この2作のインパクトは強かった。スタジオ録音音源とMVという領域に限っていえば、いまのモーニング娘。は史上最強の状態にあるという気がするし、MVの出来という点では、この2作が両A面シングルとして同時にリリースされるということも考慮に入れると、史上トップ5には余裕で入り、『そうだ! We're ALIVE』などの過去の歴史的大傑作と肩を並べたと思う。


というふうに強気で書き出した文章をどう展開させてどんな結論に持っていくかに迷って1週間以上が過ぎたわけである。


前に「これからの道重さゆみの位置づけに関するファン的妄想」という記事を書いたとき、いまの新路線を気に入っていることに触れて、「道重さゆみがリーダーになったとたんにこんな持ち上げ方してる、ということでは決してない。これらの曲で道重さゆみが目立って重用されているわけでもないし」と書いたのだが、今回の新作では曲とMVの両方で彼女が目立って効果的に使われているように感じる。

道重さゆみのファンが、相対的に彼女の比重が高くなったリーダー期のシングル曲を好み、特に重用されている今回の2曲を気に入るのは当然のことなのではなかろうか。そう考えていると、この点に関する自分の評価の客観性に自信がなくなってきたというのはある。


客観的な論拠もないわけではない。そもそも上記の高橋時代との比較のテキストを書き始めたきっかけは、折に触れてモーニング娘。を中心にアイドル全般のMVやライブ映像を見せてきた「準一般人」と言うべき知り合い((C)鈴木愛理)が、たしか『Help me!!』か『ワクテカ Take a chance』のダンス・ショット・バージョンのMVを見ているときに「前よりもずっと良くなったね」と呟いたことだった。これに応えて、「ライブで見ると問題がないわけではないんだよ」などと、このブログで書いているようなことを言うわけだけれども、突っ込んだ話をしているうちに、たしかにMVと(厳選された)ライブ映像だけを見ていると、いまのモーニング娘。は格段と良くなっているように見えるだろう、と思えてきた。


ここ1年ほどアイドル全般から距離を置いたために一般人的感性が若干戻って来ている者として言わせてもらうと、いまのモーニング娘。は、非アイドル・ファンという意味での「一般人」に対する訴求力が高まっていて、これまでにない新しいファンを獲得する可能性を秘めている。特に歌、ダンス、そしてルックスを含めたビジュアル・イメージの点で、「アイドル」の「臭み」が薄れていて、そういうのに抵抗を持っている層が受け入れやすくなっているのではないかと思う。

しかし、これはいくつかの点で、必ずしも無条件で喜ぶべき事態ではない。ここではそのうちの1つに簡単に触れておこう。


この「一般人に対する訴求力」とか「アイドルの臭みの減少」を論じるにあたって、私が思いついた言葉は'respectable'という英語だった。Web上の辞書を引くと、「(社会的に認められている水準や品性を持ったという意味で)ちゃんとした,りっぱな,恥ずかしくない,品行方正な」という解説が出てくる。

この'respectability'の実現のためにモーニング娘。に起こった変化のいくつかは、「後ろ向き」なものだった。加算ではなくて減算によって、消極的な対処によって実現された。

典型的なのはヴォーカル面。新生モーニング娘。のエレクトロ路線は、歌の面で、明らかにメンバーのスキルの低下に対処するための「消極的」な工夫がなされている。短い歌パートをより多くの人に分散させ、「歌い上げる」ことが難しいメロディーを付け、エフェクトを付けまくって元の声のニュアンスを消してしまったりもする。

しかしこれによって、ハロプロの最大の弱点の1つである(と私が思っている)、歌の「こねくり回し」感が格段と薄れた。これは高橋愛だけの問題ではない。たとえばいま改めて『女が目立ってなぜイケナイ』(http://youtu.be/gyO5aOui5Rs)の最初の1分ほどを聴くと、歌い手が入れ替わり立ち替わり、短いフレーズにニュアンスを入れようと頑張っていて、胃がもたれる感じになってこないだろうか。


ダンスについても似たことが言える。全体的なスキルの低下に対処するために、クセの強いコレオグラフィーを前面に押し出し、細かいムーヴを制限の強いシンプルなものにした。これによって、(少なくともMVの段階では)見栄えのいいものができあがる。


しかし、これは細かく見ているファンであるがゆえのことだが、どちらの点についても「下駄を履かされている」という感が拭えないのだ。もちろん、履く下駄は高くて何の問題もない。下駄を履いていない状態が「真の姿」であるという幻想もない。メンバーはメイクアップなしにステージに立つべきだ、なんて思わないわけで。

もう1つ、これはモーニング娘。の本当の強みではない、という思いもある。今回の2曲のMVを見てモーニング娘。を気に入った人たちは、果たして『グルグルJUMP』を気に入るだろうか。


いずれも単純な結論には至らない話だし、この状態がいつまで続くかもわからないので、とりあえずの現時点での感想を記録する、ということで。あまりに面倒くさいので、今後しばらくは「なんでモーニング娘。がいいの?」と訊かれたら、シンプルに「道重さゆみがきれいだから」と答えることにしようかと思っている。


『わがまま 気のまま 愛のジョーク』の冒頭。道重さゆみのダンスの良さを凝縮したような部分。

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譜久村聖とのコンビがどんどん良くなっていく。

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『愛の軍団』の冒頭。

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こういう挿入ショットの質がアップフロント製品とは思えないほど高い。なにがあったんだ? 歌詞の英語訳はアップフロント・クオリティになったが。

gundan-2.jpg


ついでに道重さゆみ以外のメンバーのハイライトを。


春ツアーでは意図的に抑えていたように感じた、譜久村聖のグルーヴ。

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小田さくらの「ワオ」。この箇所に限らず、この人の不思議な表現が随所に見られる。おそらく私の好みには合致しない方向に進んでいくのだろうけれども、いまのモーニング娘。の無視できないファクターの1つだ。

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