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口パク再論: Yahoo知恵袋の口パクに関する記事から来た人へ

このブログを読んでくれている方からのメールで知ったのだが、このブログのエントリを、文脈を無視して引用して利用している人がYahoo知恵袋に生息しているようだ。たとえばこれhttp://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1485643464 : 「AKBって口パクですよね。」。他にも似たような「アンサー」がいくつもある。

"michishigefan"を"detail.chiebukuro.yahoo.co.jp"でサイト内検索


この問題は、モーニング娘。のいまの新路線が世間に浸透するにつれて気にする人が増えてくる可能性もあるので、当該エントリの冒頭にポインタを置いて、新たにこの記事を書くことにした。

引用されているエントリは「2012年2月10日『ハッピーMusic』で新曲『ピョコピョコ ウルトラ』を披露」で、ここの


光井愛佳のパートであるAuto-tuneされた「言うだけ番長」を、たぶん音の差し替えを行わないまま、道重さゆみが口パクで代行している。ここの部分は、私も最初は誰が歌っているのかわからなかったぐらいに、道重さゆみが歌っていても違和感がないパートではある。10期が完全口パクなのは変わらず。


という部分が、「モーニング娘。が口パクをやっている」という主張の裏付けとして利用されている。でまあ説明しておくと、

● ここで出てくる光井愛佳という人は、CDの収録には参加して歌パートを持っていたけれども、足の怪我のせいで休養に入っており、この収録には参加していなかった。しかもそのパートは、当時のモーニング娘。ではまだ珍しかった機械処理を施されていた(だから「私も最初は誰が歌っているのかわからなかった」)。


● 10期メンバーは、これが初めて参加するシングル曲で、初めてステージに立ってからまだ1か月ぐらいしか経っておらず、テレビ番組でのパフォーマンスもこの曲が初めての完全な新人だった。


このように特殊な事情があったから、このテレビ出演でどのように処理されるかが興味の対象となった。そしてモーニング娘。にとっては普通でない事態だったから、わざわざ言及しているのである。


引用者の全体的な主張には反論する気もおきないが、「モーニング娘。は基本的に口パクはしていない」とだけは言っておく。

「基本的に」と書いたのは、いわゆる「被せ」と呼ばれる方法は常用しているし、テレビ番組の収録が典型だが、技術的制約のせいで一部のメンバーを除いてマイクが切られている状態でパフォーマンスを行うこともあるからだ。それ以外にも、上記のように経験の浅い新人のケースや、メンバーの喉の調子が悪いときなどに、明らかな口パクが行われることはもちろんある。CDのリリース・イベントで誤って歌声入りトラックが再生されてしまったという事件で、不測の事態に備えてそのようなトラックが用意されていることがわかったこともある。


そういう例外的状況はあるにしても、曲とダンスは生で歌うことを前提に作られている。たぶんアイドルのジャンルにおいて一番重要なのはこの点なのではなかろうか。つまり、生で歌うことを前提にして作られているかどうか、だ。生で歌わないのならば、歌い手の音域や技術を考慮せずに歌パートを作れるし、どんなに激しいダンスも踊らせることができるし、手でマイクを持つという制約に縛られることなく振り付けを設計できる。

いまのエレクトロ新路線で多用されるようになった、歌声の機械処理に関しては、私の見てきた範囲だと、基本的には「被せ」で対応しているが、事実上の完全口パクになっているケースもないわけではない。リアルタイムでの高度な(つまり単純なイコライザーとかフィルターとかそういうのの以上の)機械処理は、たぶんモーニング娘。はやっていないが、確信はない。


なお口パクの問題は単純な二項対立の問題ではない。これについては前に『リップ・シンキング/口パクについて』という記事を書いたので、関心がある方はどうぞ。結論を言えば、たしかに私は口パク容認派である。それに見合うだけの芸術的価値のある作品である場合に限って。
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