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モーニング娘。誕生15周年記念コンサートツアー2012秋 ~ カラフルキャラクター ~ #5-#6 - #1

今度は前回の更新から2か月近く間があいてしまった。更新頻度が低くなった8月あたりから他ジャンルに手を出していて、正直いって日本のアイドル関連に寄せる興味が薄れている。いまのところ最も関心のあるモーニング娘。についてすら、メディア出演もニュースも熱心には追っておらず、かろうじて先週の中野サンプラザで田中れいなの卒業発表があったということを知ったぐらいだ。

その発表から一週間後の、11月24日の大阪公演と25日の神戸公演、昼・夜合わせて4公演を見に行ってきた。チケットを入手したのは卒業発表の前だったのだが、結果としてこのタイミングでのパフォーマンスを見られてほんとうに良かった。以下、具体的な話はこれまで書いてきたことの繰り返しが多くなるので、全体的な感想を中心に。


● 前回、田中れいなの絶好調さに触れて「卒業しちゃうんじゃないかという根拠のない不安を感じた」と書いたのがまさに当たってしまったわけだが、今回も印象は同じ。ステージ・パフォーマンスはもちろん、トークを含めた公演全体が、田中れいなというスターを中心に回っているという感じがあった。この人についてはまた別稿で書く予定。


● 久しぶりにアイドルのコンサートを見て改めて思うのは、補助金なしに金が回っているのは凄い、ということ。その前から土壌はあったのだとしても、この仕組みを作り上げた人たちは凄腕だと思う。そもそも、こんなものに客が入ってグッズが売れる根拠はきわめて薄いわけで、公的な資金や共同観念のサポートを受けず、民間の力でアイドルというものの価値をここまで押し上げて、実際に収益に結びつけるというのは大変なことだ。俗っぽい話ではあるが、もともともっとハイエンドで、一般人気が薄く、国からの援助によってかろうじて成り立っているようなジャンル群の方に馴染みがある私にとっては、このアイドルというジャンルには教えられることが多々あった。

もちろんこの方向の話を推し進めていくと、「AKBが最も優れている」という結論に至りかねないので、モーニング娘。ファンとしては微妙なところなのである。握手会のようなイベントで収益を上げてほんとうにいいのか、などの疑問は、ここ1年ぐらい、多くのハロプロ・ファンが抱いたのではないだろうか。これについてもいずれ別稿で書いてみたいので、ここまで。


● アイドル・ジャンルのものをたくさん見ている時期には、どうしてもジャンル内での相対的なポジションに注意が行きがちだけれども、久しぶりにモーニング娘。を見ると、ジャンル横断的な視点からの位置づけに目が行きがちになる。今回は初めてモーニング娘。のコンサートを見に行った頃の感性が少し蘇った気がする。

そんな状態で見ると、やっぱり私にとっては道重さゆみが圧倒的な存在なんだな、と改めて気づく。この人がいなかったら2009年~2010年ころのモーニング娘。に惹きつけられることはなかっただろうし、2012年のいまになってアイドルのジャンル全体を見回しても、やはり道重さゆみはユニークな存在だったという結論に至る。歌やダンスのスキルの面を度外視して(ここ重要)、このようなステージ・プレゼンスを持っている人は他には見当たらない。

歌やダンスのスキル込みであれば、他に何人か思い当たらないわけでもないのだが、そういう人たちはいずれはソロ・アーティストになってその分野で戦って、また別の勝ち負けがあるんだろうな、という観点から見ることになる。しかし道重さゆみにはソロ・アーティストになるという未来が見えない。その意味で、この人はほんとうにモーニング娘。というグループに合っていたんだな、と、新生モーニング娘。に居残る最後の「旧メンバー」になることが確定したいま、改めて思うのだ。

上で「ソロ・アーティストになるという未来が見えない」と書いたけれども、今ツアーでソロでやっている『ラララのピピピ』の路線なら可能性がなくはないのだろうか。しかし、これだけでアルバム1つ作ったりコンサートをフルでやったりしたら精神が摩耗しそうだ。方向性が正反対の2009年の『It's You』とともに、アイドルというジャンルから一歩抜け出した表現ではある。『It's You』とともに、これほど狭い音域で、これほど少ない音の数と移動で曲を作って、この方向性で行けるとゴーを出したつんくは、もうこれだけで支持せざるをえない。このブログではつんくの仕事に否定的に言及することが多いけれども、道重さゆみファンの立場からだと、モーニング娘。どころかハロプロ全体という視点から見ても、良い扱いをしてくれてありがとうと言うしかないのである。田中れいなの言うところの「つんくさんってさゆのこと好きなんじゃない?」ってやつだ。


● 11期メンバーの小田さくらを見慣れてきた。ツアー初日に初めて見たときからこの人の舞台度胸は凄い。ステージ・パフォーマンスの面では未知数ではあるけれども、次の段階のモーニング娘。の柱の一つになりえるかもしれない奥行きの深さみたいなものはいまでも感じ取れる。モーニング娘。に集団で加入してきたメンバーと、一人で加入してきたメンバーの違いというのはよくいわれることだが、新しめのファンである私にとっては、単独加入のメンバーを最初から見るのはこれが初めてなので、過去の例(後藤真希・久住小春・光井愛佳)とどのような共通点と違いがあるのかがまだよくわからない。9期・10期のメンバーにはない腹の据わり方をしているように見えるが、グループに馴染むにつれて別の側面も見えてくるのだろうか。

長くなったので記事を分ける。


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モーニング娘。誕生15周年記念コンサートツアー2012秋 ~ カラフルキャラクター ~ #5-#6 - #2


● いまさらではあるけれども、日本のアイドル・ジャンル特有の若さと幼さは強烈で、久しぶりに接するとちょっとびっくりする。

思い返すと2009~2010年頃に初めてアイドルに触れたとき、私にとってハロプロ内ではBerryz工房や℃-uteはメンバーが若すぎて最初から興味の対象外だった。平均年齢が20歳前後だったモーニング娘。がかろうじてフィルターを通り抜け、年長組が大人びてきていたアイドリングとともに、しばらく追いかける対象として選んだという事情があった。そんな私もずいぶん馴致されたわけだが、久しぶりに見ると当初の違和感が蘇る。この話は別稿でもうちょっと書きたい。


● 大阪・神戸の4公演すべてで、ステージ・パフォーマンス以外のトークのセクションが非常に楽しかった。このことについては山口公演の感想でも触れている。年長者ゆえに場を仕切ることの多い6期2人がこの点で優れていることと、この2人と若いメンバーたちの関係が良好であることが大きく効いているのだと思う。

若手のなかでは飯窪春菜の勘の良さが素晴らしい。以前から「人をほめるのが得意だ」という言い方をしていたけれども、コンテクストを読む能力と、咄嗟の判断力とボキャブラリーが優れているということなのだろう。今回は田中れいなとのペアで、暴走する田中れいなの手綱をとっている感じが素晴らしかった。これが成長して藤本美貴みたいになるのだったらつらいのだがどうなのだろうか。

同じく面白い佐藤優樹だが、これが成長して辻希美みたいになったらつらい。

上に書いたことと関連するけれども、若さゆえの不安定さとポテンシャルということ。昔からのモーニング娘。のファン、あるいはアイドル全般のファンは、こういうのをいくどとなく経験してきて耐性ができているのだろうけれども、まだ新参の、脆いハートを持ったファンとしては、いまの9・10期メンバーの中から将来の加護亜依とか辻希美とか藤本美貴とか矢口真里とか後藤真希とか久住小春が出るのかもと想像すると胸が痛くなるわけである。これに慣れて「これこそが醍醐味だ」と言えるようになるまでは、まだ何サイクルもの経験が必要な気がする。

こんなことを思うのはやはり「いまがいい状態にある」という感覚が強いからだ、というのはある。で、書いていて改めて気づいたけれども、これってきわめて俗っぽい意味での「少女」の良さに惹かれている、ということなのだろうし、こういうことは平均年齢20歳の2009~2010年のモーニング娘。には感じようがなかった。逆にそういうことを感じずに済むから、精神的負担が少ない、ということもあるのだろう。

そんな中で飯窪春菜は最も完成品に近いわけだが、ステージ・パフォーマンスのぎごちなさのおかげで仕掛品に見えるという得(!?)をしているのかもしれない。『リゾナントブルー』での飯窪春菜には目が釘付けだ。なんか一人だけアバンギャルドなダンスをしているみたい。


● そんな飯窪春菜と正反対の極にいるのが佐藤優樹。24日の大阪公演で、『私の魅力に気付かない鈍感な人』のソロを初めて見て驚いた。このセグメントでソロでやっているのは田中れいなと佐藤優樹だけなようで、大抜擢ということなのだろうけれども、パフォーマンスの質だけでなく客の乗せ方も含めてとても良くできている。いまのところ、このセグメントで私が見たなかで良かったのはこの『私の魅力に気付かない鈍感な人』と、 譜久村・生田・鈴木・工藤による『一切合切あなたにあげる』。モーニング娘。に限らずハロプロでは、このようなサブ・グループやソロでのパフォーマンスがうまく行くことの方が珍しいので、この2作品があること自体、大成功だと思う。

佐藤優樹はほかに『ゼロから始まる青春』での歌い出しが安定している。


● モーニング娘。の昔のライブ映像を見て、感想を言いながらクイズに答えるセグメント。今回は2001年と2006年のライブ映像が使われ、特に前者の方で、ステージ上にいた田中れいなと道重さゆみが、これこそが私がファンになったモーニング娘。だと感激していたわけだけれども…

遅れてきたファンにしてみると、やっぱりしょぼく見えるのである。特にその前後にいまのモーニング娘。のパフォーマンスを観客席から見ているというシチュエーションでは、家でライブDVDを見ているときよりもさらにしょぼく見える。映像がライブ・パフォーマンスの良さを伝えないということは重々承知していても、大きなギャップがあることはどうしても否定できない。

6期メンバーは2001年前後のモーニング娘。を見てオーディションを受けて入ってきたわけだから、憧れの感情が刷り込まれているのは理解できる。そこには当時のモーニング娘。が置かれていた社会的な文脈が入っていて、それを共有していない私には実感しようがないことなのだろう。

そのことを考えれば考えるほど、モーニング娘。の一般人気が下がったことのキツさを思う。ここ1~2年ほどのことだが、田中れいながこの手のことを口にすることが多くなってきた。このブログでも以前から書いてきたが、2010年の時点で、社会の中での、あるいはアイドル・ジャンルの中でのモーニング娘。のポジションに言及するメンバーは道重さゆみだけだったのだけれども、強く突っ張っているパーソナリティだった田中れいながその手の発言をするとなんかズシンと来る。道重さゆみはアイドル評論家の立場からそういうことを言うのに対し、田中れいなは自分が直面している(そして自分では如何ともしがたい)状況の描写としてそういうことを言うので。


● 今ツアーのメドレーはいいのだけれども、あそこで使われる衣装はよくない。最後の『OK YEAH!』で上に着ているものを脱ぎ捨てる演出があるため、それまでの長い時間をダボダボの服で過ごすことになる。鞘師里保と石田亜佑美による『CRAZY ABOUT YOU』はこれによって大きなダメージを受けていたと思う。体の動きがよく見えないだけでなく、2人とも身体のプロポーションが横に広がって見えて違和感があった。

一方、オープニング・ビデオ後の『笑って!YOU』以降で使われる9・10期の衣装は、ハロプロには珍しいラフでカジュアルな方向での、センスのよいものだった。


● いまのところ今ツアーの見所は、オープニング・ビデオ前の『What's Up? 愛はどうなのよ』、10期による『青春ど真ん中』、道重さゆみの『ラララのピピピ』、そして『彼と一緒にお店がしたい!』からメドレーへの流れということになるだろうか。新シングル曲の『ワクテカ Take a chance』はきわめて興味深いのだが、問題含みでもある。そういえばこれについてはまだ何も書いていなかった。
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