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『ハロプロ!TIME』 - 20120531

2012年5月31日の『ハロプロ!TIME』は、武道館公演の2日後に行われたという新曲のジャケット写真撮影風景。この曲『One・Two・Three』は5月26日に行われた『ガールズアワード』というファッション・ショーで初披露され、5月27日にミュージック・ビデオの撮影が行われた(http://gree.jp/michishige_sayumi/blog/entry/638440833)。


メンバー・カラーの衣装と濃いめの化粧。道重さゆみは可愛い路線でまとまっているが、やばい感じの人もいる。

120531 ハロプロ!TIME-1


田中れいなと2人で映る写真を撮っているところ。

120531 ハロプロ!TIME-2


リーダーになった気持ちを訊かれて。

120531 ハロプロ!TIME-3


11期メンバーに対する期待として。

120531 ハロプロ!TIME-4



『ガールズアワード』でのライブ映像を見ると、新曲はこれまでとはちょっと違う路線で、どうなるのか期待と不安が半分ずつ。コレオグラファーはYOSHIKOっぽい。濃い化粧が似合わない新人メンバーが何人かいそうだ。

11期メンバーには、そう、センターで歌を歌えるメンバーがどうしても必要だ。とうぜんそういう人を採るのだろう、と期待しているけれども、考えてみれば10期のオーディションのときもそれを期待したのに一人も入ってこなかったわけで…

最後に、『ハロプロ!TIME』が終了し、6月からハロプロ・メンバーが農作業をする番組が始まるという予告があった。ものすごくイヤな予感がする。ひょっとして、バックステージ的な内容は『GirlsNews』に任せるということなのか。それが目的であの番組を始めたということなのだろうか。
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American Idol Season 11 #1

「American Idol」については、「リアリティ・ショウについて」のカテゴリの初めの方でいくつかの文章を書いている。私は日本のアイドルにハマったこの2年間は見ていなかったのだが、今年は以前ほど熱心にではなく、番組だけを軽く見るていどにフィナーレまでを追いかけた。そこで印象に残ったことをいくつか書いてみることにする。



● 2012年のシーズン11のフィナーレは5月23日に行われ、5年連続で白人男性が優勝した。WGWG (White Guy With Guitar)と呼んでいる。投票者の大多数が女性なので(たぶん)、これは仕方がないことなのだ。ただ今年は私も優勝者の Phillip Phillips を気に入ってしまったので、この結果に特に不満はない。

Phillip Phillipsの、トップ2の、つまり優勝者を決める回の3つのパフォーマンスのうちの1つ。Billy Joelの"Movin' Out": http://www.youtube.com/watch?v=aDlW9BFbUmM)




番組中でDave Matthewsに似ているという話が出ていたが、たしかに似ているところがあって、私が気に入ったのはそのせいもあるかもしれない。この人のパフォーマンスは最初から安定しており、YouTubeでヒットするどの動画を見ても大丈夫だと思うが、他にいくつか見てみたいと思う人には、Bob Segerの"We've Got Tonight" (http://www.youtube.com/watch?v=wBtMQ4bt3bI、Matchbox 20の"Disease" (http://www.youtube.com/watch?v=e1-Nl4cvLLA)、Damien Riceの"Volcano" (http://www.youtube.com/watch?v=0YP-IcCiCEI)あたりをお勧めする。あと、オーディションで歌ったMichael Jacksonの"Thriller" (http://www.youtube.com/watch?v=icM3EPK9sjw)も素晴らしい。



● 準優勝者はJessica Sanchezという16歳の女性。メキシコ系アメリカ人の父親とフィリピーナの母親を持つ。この人は絶唱系 R&B ディーバで、技術的には優れているが、その手の歌を歌うにはまだ若すぎるという感のあるパフォーマンスがちょこちょこあった。

しかし、フィナーレでの、Jennifer Hollidayと一緒に歌った"And I Am Telling You I'm Not Going"にはさすがに脱帽せざるをえない: (http://www.youtube.com/watch?v=NWxDVvwzRH4)




これはただしJennifer Hollidayのスタイルの真似をしているから安定感が生まれているのだし、1人でこの顔芸をやって場を持たせるだけの力はないんじゃないかと思う。とはいえ、Jennifer Hollidayと一緒にこうやって歌えるだけでも凄いことだ。ちなみにこの人は11歳のときに"America's Got Talent"に出ている(http://www.youtube.com/watch?v=F5iQEjSln8U)。そういえば、このちびっ子シンガーのことは覚えている。"America's Got Talent"は最初のシーズンだけつまみ食いした。



● 3位に終わったJoshua Ledetは黒人男性。現代風のR&Bではない古典的なソウル・シンガー。

この人がトップ4の回で歌ったJames Brownの"It's A Man's Man's Man's World"は、今シーズンの全出演者の中でのベスト・パフォーマンスだったと思う: http://www.youtube.com/watch?v=j4babjH3QF8




この人は後の方になるに従って洗練されていったように思うので、他のものを見るなら"Top n"の数字が小さいのを選ぶといい。とは言っても、テクニックは最初から完成されていた。ちなみに黒人男性が優勝したのはシーズン2の1回だけ。性別だけでなく人種のバイアスもある。



● 4位のHollie Cavanaghは、英国生まれでテキサス在住の18歳の白人女性。歳の割りには若く(アメリカ人にしては)、最年少のJessica Sanchezよりも幼く見えることが多かった。普通のポップ・シンガーで、まだ何になるのかわかっていない原石という感じ。

お勧めの動画を1つ挙げるなら、トップ6のときのMiley Cyrusの"The Climb"だろうか: http://www.youtube.com/watch?v=660w4SA3Oqc




上に書いたようにまだ原石であり、日本の「アイドル」に近いポジションにいると感じた。ここまで残ったのはそのせいではないかと思っている。アメリカ人のなかの、日本のアイドル的なものを好む層の支持を得た、と。



長くなってきたので、エントリを分ける。

American Idol Season 11 #2

「American Idol Season 11 #1」の続き。


● 5位のSkylar Laineは18歳(番組開始時は17歳)の白人女性。カントリー・シンガーとしてすでに固まっており、そのフィールド内では非常に安定している。

1つ挙げるなら、トップ7のときのKellie Picklerの"Didn't You Know How Much I Loved You": http://www.youtube.com/watch?v=dGcUO5JSaF4。Kellie Picklerなんて聞いたことない人が多いと思うが、American Idolシーズン5の出身者のカントリー・シンガーだ。




私の好みとしては、ここまでで挙がった女性の中では一番いい。技術が安定していないディーバよりは、安定しているカントリー。オリジナルなところはないけれども、いいプロデューサーに巡り会えればこの道で食えそう。他のお勧め動画は、7位に終わったColton Dixonとのデュエット、Kenny RogersとDolly Partonの"Islands in The Stream" (http://www.youtube.com/watch?v=OEJbiOMwm6A)。キュートなパフォーマンスだ。この2人が付き合っているという噂がネット上で流れ、番組内で2人が必死に否定していた。そんな噂を流したがるティーンエージャーの女の子が主たる視聴者の番組なのだ。



● 6位のElise Testoneは、28歳の白人女性。28歳はAmerican Idol応募条件の上限で、後がない。レコード会社と契約していないというだけで、プロと言っていいぐらいのキャリアを持つミュージシャンである。

この人の良さが一番出ているのは、トップ7のときの、Alicia Keysの"No One"(http://www.youtube.com/watch?v=n2wiNmxKLME)だと思うが、ここでは敢えて、優勝者Phillip Phillipsとのデュエット、Stevie NicksとTom Pettyの"Stop Draggin' My Heart Around"を紹介する: http://www.youtube.com/watch?v=PqdW4eEFcIM




Stevie Nicksはトップ9のときにコンテスタントたちのためのメンターとして招かれており、Elise Testoneの声を称賛していた。このタイプの歌だけでなく、Led Zeppelinの"Whole Lotta Love" (http://www.youtube.com/watch?v=Usn3o3kle44なんかもやっており、フォーク・ロックからハード・ロックまでこなすロック姐ちゃんだ。


● 上位の人の紹介はここで打ち止めにするが、9位に終わったHeejun Hanという人のことには触れておきたい。この人は韓国系の男性で、12歳のときにアメリカに移住してきた「1世」。そのため歌うときの発音に難があり、番組中で本人も気にしていることがあった。早めに脱落したことからわかるように、歌の面では上位者と比べると勝負にならなかったが、この人はユーモアのセンスが素晴らしく、ハリウッド・ラウンドでのグループ作業の場面で焦点が当てられていただけでなく、ライブ放送が始まってからもいいジョークを口にしていた。舞台度胸がある、ということなのだろうか。

ここで紹介するのはオーディションのときの動画: http://www.youtube.com/watch?v=NjhbUCcBZIc



American Idolで、アジア系の男性にこのようにポジティブな形でスポットライトが当たったことはないのではないかと思う。前に書いたことがあるが、ダンス系のリアリティ・ショウではアジア人男性が大活躍だ。

今回はここまで。あと少なくとも1回は、まとめの文章を書く予定。

GirlsNews~ハロプロ #4

6月の『GirlsNews~ハロプロ #4』の主な内容は、1. 「℃-uteのダンスを徹底解剖!」、2. 「℃-ute・スマイレージ ニコニコ動画イベントでLIVE」、3. モーニング娘。9・10期の写真集発売イベント、4. モーニング娘。日本武道館ライブ、5. 新垣里沙インタビュー、6. スマイレージ結成2周年記念イベント、7. 矢島舞美・岡井千聖の落語初挑戦、8. 真野恵里菜の舞台『ウサニ』製作発表記者会見。

道重さゆみが映ったのは、日本武道館ライブのセグメント。


リーダー就任の発表を受けて。

GirlsNews #4-1


新垣里沙卒業セレモニー。

GirlsNews #4-2


最後の『涙ッチ』。

GirlsNews #4-3


● リーダー就任のスピーチを書き起こしておく。


「そうですね、まあ私は普段は自信過剰なんですけど、さすがにモーニング娘。のリーダーってなると、正直不安がないわけではないんですけど、私なりに頑張っていきたいなと思いますので、みなさんぜひよろしくお願いします」


『ヤングタウン』では、リーダーのことは自分は事前に知らされていた、と言っていたので、他の人には知らされていなかったのかもしれない。しかし、つんくのサプライズ登場を知らされていなかった人たちは、リーダー就任の発表をどのタイミングでやると思っていたのだろうか。まあ考えても詮無いことだが。


● ℃-uteのダンスのセグメントで、ぱすぽ☆のコレオグラファーである竹中夏海が登場していろいろと語っていた。こうやって見るとたしかにアイドル・ファンなんだな。

『ハロー!SATOYAMAライフ』 - 20120607

テレビ東京の『ハロプロ!TIME』が終わり、6月7日に『ハロー!SATOYAMAライフ』なるものが始まった。Paris HiltonとNicole Richieの『The Simple Life』みたいなものになるのかと少し期待したが、もちろんそんなことはなく、ハロプロのメンバーが田舎で楽しく農業をやるというぬるい番組みたいだ。第1回には道重さゆみは出なかった。今後、出ることがあるのか不明。


第1回の出演者は、左から中島早貴、石田亜佑美、福田花音、光井愛佳、飯窪春菜、和田彩花。高校生以上の落ち着きのあるメンバー。

120607 ハロー!SATOYAMAライフ-1



なんでそこそこいい内容だった『ハロプロ!TIME』をやめて、こんな番組を始めたのだろうか、と思っていたら、これでわかった。

120607 ハロー!SATOYAMAライフ-2



この人はナチュラルシードネットワークなる会社(http://www.natural-seed.net/)の代表で、久住小春が千葉でやっていたという畑仕事の世話をした人である。前に『17歳の転職』についてのエントリを書いたときに、彼女が食・農業関連の怪しいことに手を出しているのが気になって少し調べたのだが、そのときにここに行き当たった。シードマイスター云々もこれ関連。

たとえばこちら http://ameblo.jp/hareruya-cafe/entry-11270489178.html には、「石井氏は今後、人気グループ事務所とタイアップする。番組やイベントなどで無肥料栽培野菜を全国に広げていくとのこと」と書かれているけれども、この人気グループ事務所はまさにアップフロントのことなのだろう。

このコネクション絡みの仕事を、そんなに関心もなかったであろう久住小春から、もともと料理など食関連に関心を持っていた光井愛佳にシフトさせる、という動きの第一弾がこの『ハロー!SATOYAMAライフ』なのではなかろうか。

なお、この畑はたぶん成田市にあるのだが、成田と言えば先月にもお茶から基準値を超える放射性セシウムが検出されたというニュースが流れた場所だ。実際の測定データを見ると、農地土壌の放射性物質濃度はバカげて高いというものではない(たとえばhttp://www.city.narita.chiba.jp/sisei/sosiki/nosei/std0080.html)。しかし、「土と触れあう」という農作業の牧歌的なイメージも、農作物の「健康」のイメージも完全に崩れ去ったな、と思う。

この時期にこの方面に手を出すというのはどうかしていると思うけれども、まあどうかしていることばかりやっている事務所なんで。


番組自体ははっきり言って面白くない。私はハロプロのファンなのでそれなりに楽しんで見たけれども、なんのクリエイティブな工夫もなさそうな作りで、楽天的にはなれなかった。

この退屈な枠組みをぶち破るパワーを持つ出演者が現れるかどうかが今後の焦点ということになるだろうか。

Eurovision Song Contest 2012

AKB48の選挙があったようだし、今年のAmerican Idolのことを書いたこともあるし、今年のEurovision Song Contestについても書こうと思う。

私はAKB48の選挙関連はまったく見ていないのだけれども、今年も大いに盛り上がったとのこと。前にAmerican Idol絡みで書いたことがあるが、視聴者参加型番組における「投票」は本質的に面白く、端から見ていても楽しいのである。AKBの選挙の盛り上がりの裏には、日本においてその欲求を満たしてくれる大きな場が不足しているという事情があるのではなかろうか、などとぼんやりと思っている。


昔はEurovisionなんて退屈の極みと思っていたが、英語圏以外の国の音楽を積極的に漁るようになってからは、情報源というか、とっかかりの一つとして重宝するようになった。

2012年のEurovisonは、前年の優勝国であるアゼルバイジャンのバクーで開かれた。42か国がエントリーし、セミファイナルに出たのは36か国。投票で20か国が選ばれ、これにビッグ5とホスト国を加えた26か国が、5月26日のファイナルで戦った。

Eurovisionのコンテストは、各国が自国以外の国をランク付けし、ランクに応じたポイントを合計していって総得点を競うという形で行われる。個々の国のテレビ局が電話(およびケースによってはSMS)による投票を受け付ける視聴者参加型の番組だが、自分の国には投票できないから、視聴者は熱狂的なファンというよりも審査員の立場で参加することになる。もちろんいろんな地理政治的要因が働くけれども、そのバイアス自体が面白いというのはある。


私はセミファイナルとファイナルを一通り見た。毒にも薬にもならないようなポップ・ミュージックが各国の代表として選ばれてくるという構造的な仕組みができあがっているわけだけれども、その中で敢えて選ぶならこれだろうな、と思ったものが優勝したのには少しほっとした。

優勝したのはスウェーデンのLoreenという人。タレント・ショウ"Idol 2004"の出身者らしいが、歌手として本格的に活動を始めたのは2011年。その人の"Euphoria"という曲である: http://www.youtube.com/watch?v=Pfo-8z86x80





どうしてもKate Bushを連想してしまい、Kate Bushの偉大さを再認識させられて終わるという感じだけれども、そのていどにも語れるものが他になかったのだ。


ただし一番面白かったのはアルバニアのRona Nishliuという人の"Suus"という曲だった: http://www.youtube.com/watch?v=QeBL2UHhyEc




1:40以降のサビの部分を見ると、この曲の評価が賛否両論になる理由がわかる。順位としては5位で、アルバニアにとってはこれまでで最上位の成績。この人もアルバニアのタレント・ショウ"Albanian Idol"の出身者らしい。

こちらに英語バージョンがある: (http://www.youtube.com/watch?v=YQh0vB2dFzk)。また、歌詞の英訳がこちら(http://wiwibloggs.com/2011/12/29/albania-rona-nishliu-will-sing-suus-at-eurovision-2012/13386/)。なるほど、あの叫んでいるところは"Let me cry"と言っているわけだな。


上の2つの映像を見てわかるように、プロダクションにはものすごくリキが入っている。これを生放送かつ生歌でやって、放送時間内に投票を受け付けて結果まで発表するというのは凄いことだ。国、というか欧州の矜持を感じる。

なおEurovisionは口パクを許さないという明示的なルールを持っている。この点には好感が持てる。

モーニング娘。新曲『One・Two・Three』のミュージック・ビデオ

先週、YouTube上での日付では6月4日に、モーニング娘。の7月4日リリース予定の新曲『One・Two・Three』のミュージック・ビデオが公開された(http://www.youtube.com/watch?v=WzvwlrLkQIs





この曲は5月26日に行われた『ガールズアワード』というファッション・ショーで初披露され、翌日の5月27日にミュージック・ビデオの撮影が行われた(http://gree.jp/michishige_sayumi/blog/entry/638440833)。私は『ガールズアワード』の映像(http://www.youtube.com/watch?v=6ogGi_VGnrA)を見たのみ。

先行して公開されたビデオは珍しくダンス・ショット・バージョンだった。カット割りやピントぼかしなどの処理をしているタイプのもの。後に固定カメラでの長まわしバージョンを出してくれることを期待する。

今回の新曲は、曲とダンスともに、これまでのモーニング娘。にない路線という印象がある。しかし、ひっきりなしに新機軸を打ち出すことがモーニング娘。の常態なのだからいまさら驚くことではない。

と構えてみせても、やはりこのAutoTuneの使い方はただ事ではない。モーニング娘。はこれまでもメインのシンガーの声を部分的に変えることはあったが、いずれもそれほど必然性が感じられるものではなかった。道重さゆみのパートを本人いわく「1人Perfume状態」にすることにはそれなりの合理性はあるように思ったけれども。

それが、今回のロボ声は、動きの少ないメロディ・ラインとともに、楽曲の中核に据えられているという印象がある。この曲がライブでどのように歌われるのかはまだ不明だが、生の声では対処不可能な部分を「被せ」なり口パクなりでやるとそうとうダサくなりそう。ハロプロはリアルタイムでのロボ声化はたぶん行ったことがないと思うのだが、今回、それを導入する可能性もあるか?


ダンスのコレオグラフィーは、前作と同様、YOSHIKOが作っている(http://ameblo.jp/yoshiko-445-yoshiko/entry-11261313090.html)。昨年の『Only you』と、今年の正月春ハロコンの9・10期スマイレージ2期のダンス作品、そして前作の『恋愛ハンター』を経て出てきたものだ。

『恋愛ハンター』にあった、ギミックによるごまかしがなくなり、メンバーたちの能力以上のことが要求されるダンスになった。率直にいって今回のダンスはいままでで最も「キッド・ダンサーズの発表会」臭がする。これがライブ・パフォーマンスを積み重ねていくうちにどのように変わっていくのかは興味深いところだ。果たしてもっと成熟して見えるようになるのか、それともぎごちなさが残るのか。

ミュージック・ビデオを見ると、ハンド・マイクを持って踊ることを想定していないように思える。『ガールズ・アワード』のときのようにヘッドセットを着けて歌うことになるのか。胸や肩を激しく動かしながら歌うパートをまともに歌えるのか。



● 道重さゆみと田中れいなにやはり一日の長があって、安心して見ていられる。田中れいなはコンサートでも、リード・ヴォーカリストとしての格を感じさせる手の抜き方をする。


● 譜久村聖はやっぱりいい。今回の衣装とメーキャップは『Only you』のときとはまた違った意味でインパクトがあって、一人だけ別ジャンルの人みたいだ。


● 石田亜佑美は素晴らしい。


● 鞘師里保はダンスの技術の面では優れていることは間違いないのだけれども、それゆえにかえって「背伸びをしている感」を醸し出しがちだ。今回の曲ではHappinessやFLOWERやFairiesのような未熟さを感じる。

むしろこの点では、石田亜佑美がそれを感じさせないのが驚きではある。リード・ヴォーカリストというポジションに据えられていないことがアドバンテージになっているのかもしれないし、単純に年齢2つの差が大きいのかもしれないし、別の要因があるのかもしれない。


● 個々のナンバーを気に入るかどうかはともかく、いまのモーニング娘。はとても刺激的だ。これと比べると、私がファンになった2009年とこのブログを書き始めた2010年のモーニング娘。は「停滞していた」と言ってもいいようなものだ。私あの頃の成熟した感じを気に入ってファンになったのだけれども、他のアイドル・グループも見るようになったいま、広い人気を得るためにはエキサイティングな要素が必要になるということもよくわかるようになった。いまのモーニング娘。はその要素を十分に持っており、今年に入ってからの3作はそのショウケースの役割を果たしていると思う。

もっと早く切り替えが起こっていれば、と思うこともあるけれども、時期がずれたら新メンバーの顔ぶれも変わっていたはずなわけで、これが巡り合わせということ。

American Idolを久しぶりに見て

今年は"American Idol"を久しぶりに見て感想を書いたし、これ以外にもタレント・ショウをいくつか追いかけた。2009年に日本のアイドルにハマる前は「アイドル」といえばこちらの方だったのに、我ながら驚くような感性の変化や新たな発見があった。そこでいまのうちに全体的な感想を書き留めておこうと思う。


● このブログで欧米のリアリティ・ショウを扱い、「リアリティ・ショウについて」というカテゴリを作ったそもそもの理由は、日本のアイドルがリアリティ・ショウの出演者に似ていると思ったからだった。で、いま改めて"American Idol"などのコンペティション番組を見ると、「成長(growth)」という言葉が頻繁に出てくるのが印象に残る。日本のアイドルと同じように、タレントが成長する過程を見て楽しむという側面はやっぱり大きい。

"American Idol"のようなタレント発掘番組では成長のゴールがはっきりと見えているのに対し、日本のアイドルのゴールは不明瞭である。これはアイドルの側の問題というよりも、日本のエンタテインメント業界の弱さを反映しているのだろう。メインストリームのエンタテインメントが貧弱すぎるから、そこに行くことが大きな目標にならない。だからこそ、ゴールが不明瞭なまま続くアイドルというジャンルが商業的に成立している。


● そもそも私が"American Idol"みたいな番組にハマったのは、未完成のものを見たいという欲求があるからだ。

この立場から、日本のアイドルを経由して欧米のタレント・ショウを改めて見ると、「中途半端に技術レベルが高い」と感じることがある。「American Idol Season 11 #1」でコンテスタントの動画を紹介しているのだが、1位のPhillip Phillipsは最初からできあがっていたので例外として、2位のJessica Sanchezと3位のJoshua Ledetはたしかに回を重ねるにつれて良くなっていった。しかしそれがそれほど面白くなかったのだ。

この2人はシーズンの中でいろいろと新しいことを学んでいったのだろうが、極論すると、新たな要素は、アーティストをサポートするスタッフと、大きな舞台での場慣れだけのような感じがする。それぐらいに、技術面では最初から優れていた。そして、アーティストに必要な「it」というか「ソウル」というか、それは最後までなかった。と言ったら言い過ぎではあるけれども、2人ともソウルフルな歌を歌うにはまだ若すぎた。

「it」がない人が、スタッフによる飾り付けと場慣れによって、見栄えのよいパフォーマンスをするようになるまでの過程を楽しんで見られるか、ということ。これとは対照的に、日本のアイドルはほぼその「it」だけで出発するわけで潔い。道重さゆみはそれを突き詰めた形である。


● 視聴者による投票だとどうしても人気投票になって実力を反映した結果にならない、という印象があるけれども、今年の"American Idol"も、他のタレント・ショウも、基本的には歌が上手い人が生き残るという順当な結果になっているように思った。

ここ数年、下手な歌を大量に聴いたせいかもしれないが、コンテスタントの歌唱力が全体的に底上げされているように感じる。それだけに、こちらが求める水準も高くなってしまい、プロとアマはやっぱり違うな、という感想を持ってしまうことが多くなった。本来、そんな趣旨の番組ではないはずなのに。


● 上で書いたことと反対のことを言うようだが、この手の番組にプロの歌手がゲスト出演してパフォーマンスを行うとしょぼく見えることが少なくない。前に紹介したJennifer Holidayは例外中の例外である。

ただ、いまABCでやっている"Duets"は、プロの歌手4人が、自分が選んだアマチュアとデュエットを歌って勝負をするという番組なので、プロの側も実力派が揃っている。また、昨年紹介した"The Voice"の英国版"The Voice UK"はアメリカ版よりもコーチのリキが入っている。この2つについては別の機会に書くつもり。


● そういえば"American Idol"のジャッジが、Randy Jacksonはそのままで、新たにSteven TylerとJennifer Lopezが加わっていた。この3人構成は良い。2人が現役の歌手だということは大きくて発言に説得力がある。それだけでなく、2人とも非常にチャーミングな人柄であることがよくわかった。

ただ、この2人もゲスト出演者として行ったパフォーマンスは非常にしょぼかった。世間の見方はどうか知らないが、私個人はこの2人はもともと凡庸なポップ・スターだと思っているから、その先入観もあるのかもしれない。もちろんこの番組で凡庸なポップ・スターにジャッジをやらせるのは正しい判断なのである。

短文エッセイ: 「2012年のモーニング娘。は停滞していない」

このブログでは基本的に情報量が多い長い文章を書くという方針で来たのだけれども、ワン・アイデアの短めのエッセイ風文章も書いてみたいという欲求が生まれてきた。そこで、そういうのにも手を出してみることにする。

『One・Two・Three』のミュージック・ビデオについてのエントリの最後に、いまのモーニング娘。と比べると、2009年~2010年のモーニング娘。は「「停滞していた」と言ってもいいようなものだ」と書いた。これについてもう少し詳しく。以下、この2年間にリリースされたシングルのリスト。

2009年
● 泣いちゃうかも
● しょうがない 夢追い人
● なんちゃって恋愛
● 気まぐれプリンセス

2010年

● 女が目立って なぜイケナイ
● 青春コレクション
● あっぱれ回転ずし!
● 女と男のララバイゲーム

私がモーニング娘。のファンとしてリアルタイムにリリースを見守った最初のシングルは『気まぐれプリンセス』だったが、その前の3作も同時代的なものと認識していたと思う。その前年の『ペッパー警部』は完全に「過去」だった。

2009年の歌謡曲3部作には何らかの「路線」があるけれども、『気まぐれプリンセス』を含むそれ以降のシングルは、出す理由がよくわからないまま聴いたという記憶がある。「年に4枚リリースするというスケジュールを決めたのでそれを消化している」とか、「世間から忘れられないように新作を出す。どうせオリコンでトップ10に入るぐらいは売れるんだし」とか、「コンサート・ツアーでやる曲を供給しておかなくちゃね。アルバムだけだとキツいし」みたいな動機を勘ぐってしまうぐらいに、その曲をそのときにリリースする意味がわからなかった。

この印象は、曲そのものだけじゃなくて、新曲をリリースするときのプロモーションのあり方、特にメンバーたちの発言からも来ていたように思う。この人たちは本気でこの曲を買ってもらいたいと思っているのだろうか、本人たちにも釈然としない思いがあるのだろうか、などと勘繰ってしまうことがあった。いまでも印象に残っているのは、『女と男のララバイゲーム』のプロモーションのときに、高橋愛が「ララバイ」という言葉の意味を知らなかったという出来事だ。


それが、2012年はこうなった。

2012年

● 『ピョコピョコ ウルトラ』
● 『恋愛ハンター』
● 『One・Two・Three』


個々の曲がどれほど好みかということは措いといて、新体制へと移行したモーニング娘。の新曲の並びとして、これは非常にわかりやすい。個々のメンバーがそれぞれの曲にどのような思いを持って取り組んでいるかという情報も、以前と比べるととてもよく伝わってきているように思う。

このわかりやすさは、新たなファンを獲得するためには非常に大事である、ということを、このところ他のアイドル・グループにいろいろと手を出す中で痛切に感じるようになった。熱心に追いかけているファン以外の人は、そのグループが何のために活動していて、どこを目指しているのかがはっきりとしていないと、ときどき入ってくる情報の断片をどこにどのように位置づけていいのかがわからない。

2009年~2010年のモーニング娘。は、当時もいまも、「コンサート・ツアーをやるために存在を続けているようなもの」と説明するしかない存在だったと思う。あと、道重さゆみの発射台として。

しかし、2012年のモーニング娘。は、(時機を逸したのかもしれないが)「アイドル戦国時代」に参戦する体制が整っている。


それを歓迎するかどうかはまた別の話。結局、長文になってしまった。

『乃木坂浪漫』再び

前に乃木坂46のことを書いた。あれからも『乃木坂浪漫』は追いかけているので、このあたりでアップデートしておく。これ以外の活動はあまり面白くなさそうなのでほとんど把握していない。

その後、橋本奈々未と松村沙友理が出た回はいずれも良く、最初の作品がまぐれでないことがわかった。これに加えて、新たに良かったのは西野七瀬による芥川龍之介の『蜜柑』(http://www.youtube.com/watch?v=u_iFdWoFcSU)。




くどいようだが、これ以外のものは良くないのである。若い女の子に古典を朗読させてきれいなイメージに被せればなんとかなる、というたぐいのものではないのだ。

この3人はいずれも選抜メンバーで、次の3枚目のシングルから西野七瀬が「七福神」に入ることもあり、力のある人はやはりちゃんと前に出てくるんだな、などと思っていたら、私のようなカジュアルなファンだとよくわからない選抜外のメンバーたちの出演が始まると、その中にいいものがあった。



衛藤美彩による萩原朔太郎の『月に吠える』(http://www.youtube.com/watch?v=-QK--X2pkvc)。



大分のローカル・アイドル・グループCHIMOの出身とのこと。この人は、これまでに挙げた3人とは違って正統派のディクションで気に入った。


中元日芽香による岡本かの子の『家霊』(http://www.youtube.com/watch?v=FaxGeS9pGZQ)。



この人はさくら学院の中元すず香の姉。鞘師里保と同じアクターズスクール広島の出身。


川村真洋による寺田寅彦の『どんぐり』(http://www.youtube.com/watch?v=pmc_zCWpXuw)。



アップフロント関西に短期間所属していたことがある。


能條愛未による尾崎放哉の『尾崎放哉全句集』(http://www.youtube.com/watch?v=R81pqLfwox0



麻生梨里子という芸名で、九州のローカル・アイドル・グループ「青春女子学園」で活動していたとのこと。尾崎放哉をこのように朗読するというのに完全にやられた。


樋口日奈による宮沢賢治の『注文の多い料理店』(http://www.youtube.com/watch?v=ZeqO_82TDGo



14歳という年齢の割に良いので。


この中だと衛藤美彩と能條愛未が頭ひとつ抜けている。この2人を含めて、乃木坂46の前に芸歴がある人が多いのは偶然ではないかもしれない。それを考えると、活動歴が(たぶん)ない橋本奈々未・松村沙友理・西野七瀬の3人は凄いということなのだろうか。

以上、6月21日の和田まあや『走れメロス』までを見てのまとめ。
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