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2011年11月23日 よみうりランド・イベント(のネット中継映像) #1

公式サイトによる正式名称は「ハロー!プロジェクト モベキマス Single「ブスにならない哲学」発売記念イベント『ハロー!プロジェクト☆フェスティバル2011』」(http://www.helloproject.com/event/1111142200_event_mobekimas.html)。11月23日の祝日によみうりランドで行われたこのイベントに私は行けなかったのだが、ニコニコ生放送での中継映像を後にネット上で見たのでその感想を書いておく。

モーニング娘。が2009年によみうりランドでやったイベントのライブDVDは、私が初めて発売週に買ったモーニング娘。のDVDだった。2010年1月のことだ。いまから思うと、あのライブDVDはハロプロの映像作品としてはとても出来が良かった。初めて何か買ってみようかと思う人には、2010年春の『ピカッピカッ!』とともにお勧め。

今回のイベントは屋外ライブゆえの開放感があり、全体的にパフォーマンスにも勢いがあって楽しそうだった。最初に各グループが最新曲を歌い、全員で『ALL FOR ONE & ONE FOR ALL』をやった後、各グループ持ち曲を2曲ずつとベリキューの『甘酸っぱい春にサクラサク』、そして最後に『ブスにならない哲学』という流れで、計18曲を披露した。


モーニング娘。は、10期メンバーをまじえての初めてのパフォーマンスであり、高橋愛が抜けてからの初めてのパフォーマンスでもある。


● 『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』

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高橋愛のパートは新垣・田中・鞘師の3人に分配された。「絶対教えない」は新垣、「この地球の平和を本気で願ってる」は田中、「人生」は鞘師、「愛の力 愛の叫び」は新垣。


● 『LOVEマシーン』

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もういい加減にしてくれという感じの選曲だが、新メンバーに習得させておかなくてはならないから仕方がない。ときおり見える飯窪春奈と佐藤優樹の途方に暮れた感じになんともいえぬ趣きがある。



● 『まじですかスカ!』

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コレオグラフィーが秋ツアーのものからオリジナル(っぽいもの)に戻ってよかった。これ自体私はそんなに好みなわけではないけれども、秋ツアーのははっきりとよくなかった。トランペットの小道具が枷になっていたという面があったかもしれない、と速攻DVDを見て思ったりもしている。



● 道重さゆみ

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道重さゆみはトークで何度か大写しになったのだが、多忙のせいかあまり元気がない? 下はスマイレージの新曲『プリーズミニスカポストウーマン』の曲紹介で詰まったところ。こういうのはわざとやっているのかそうでないのかよくわからない、というポジションに自分を持って行っている。



今回のライブ映像を見て、この新生モーニング娘。がかなり楽しみになってきた。12人(光井愛佳が休養中で11人だが)という人数は、ステージ上ではやっぱり武器になる、と、特に『LOVEマシーン』と『まじですかスカ!』の引きの映像を見ていると思う。そういえば女性アイドルのジャンルでミュージカル群舞的なコレオグラフィーをやっていて成功しているぱすぽ☆は10人グループ。技量のばらばらなモーニング娘。ではコレオグラファーは大変だろうけれども、腕の見せ所ということで頑張ってほしいものだ。

体格の貧弱さは相変わらず気になるが、新人8人はまだ成長の余地があるという点がいままでと違う。それに、「こどもだから」という言い訳ができるというアドバンテージもあるな、と今回思った。これは「ガキっぽい」というネガティブなイメージと表裏一体のことなのだけど。

ヴォーカル面では、今回やった曲については、高橋愛が抜けたことのダメージはなく、特に『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』はむしろ聴きやすくなったと思う。このように印象が良くなる曲が他にもあるのではないかと、いまから来年の春ツアーを楽しみにしているというのはある。

10期メンバーは前述のように飯窪春奈と佐藤優樹が頭が空白になってしまっているらしき場面が何度か見られた。そのせいもあってか、9期メンバーが急にベテランのように見えてきて面白い。

光井愛佳が1人ステージに出てきた挨拶をした。杖なしに歩けるけれども、まだ歩くスピードが遅いとのことで、ぜんぜん楽観的になれる光景ではなかった。


他グループについてはエントリを分ける。
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2011年11月23日 よみうりランド・イベント(のネット中継映像) #2

今回はスマイレージもとてもよかった。

● 『タチアガール』

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最初に歌った『タチアガール』。オリジナルの衣装よりもこのモベキマス衣装の方がしっくり来る。前に『ブギートレイン'11』に絡めて書いたように、あのミリタリー風衣装は慰問を連想させ、肩を組んで体を揺らすような踊りにそぐわないと感じられるのだ。『ブスにならない哲学』の衣装は全体的に変だけれども、スマイレージのこれは白で無難である。下はやたら調子がよかった福田花音。


● 『プリーズ ミニスカ ポストウーマン!』

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各グループが持ち曲を2曲ずつ歌うセクションで、12月28日発売予定の新曲『プリーズ ミニスカ ポストウーマン!』を初披露した。このため、スマイレージだけいったんこの曲の衣装に着替えるという面倒なことをやっている。それにしてもひどいタイトルだが、今回はそれに合わせて郵便配達人の衣装ということのようだ。『タチアガール』に続いて公務員シリーズということか。ちなみにThe Marvelettesが"Please Mr. Postman"を歌ったときはベトナム戦争が始まった時期で、この歌は前線にいるボーイフレンドの兵士からの手紙を待つ女性の心情を歌った戦意高揚歌として機能した。スマイレージはこのままミリタリスティックな路線で行くのだろうか。



● 『スキちゃん』

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この曲は今年の秋ツアーでもすでに7人で歌っていた。イベントでも何度もやっているだろうし、新メンバーもずいぶんと慣れていることだろう。




『タチアガール』はリリース時期からして前の3人がヴォーカルを担当して当然だったが、今回の新曲はメンバー全員にパートをあって安心した。『スキちゃん』のような既存の曲は初期メンバーがすでに持っていたパートを動かすのが難しそう。しかし前田憂佳が抜ければ新メンバーに分配できる分がさらに増える。

前に前田憂佳の卒業について書いたときからの変化として、メディアに出るときの和田彩花がとても頼もしくなったと感じる。福田花音はモベキマスのプロモーションでは例のごとく大人しくしているが、今回のライブでは存在感があってよかった。


● 真野恵里菜

真野恵里菜は芝居のスケジュールを縫っての参加で、歌手としてのモードに切り替えるのが大変だったのではないかと思う。新曲のセクションでは『My Days For You』を歌い、持ち歌2曲のセクションでは『青春のセレナーデ』と『元気者で行こう』をバックアップ・ダンサー付きで歌った。

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このような粗い映像で体型やダンスの特徴からハロプロエッグのメンバーを識別できるほど熟達していないもので、ネットを検索して知った結果であるが、バックアップ・ダンサーは左から高木紗友希、金子りえ、大塚愛菜、宮本佳林だったようだ。いまの在籍者を年長者から4人選ぶとこうなる。大塚愛菜はモーニング娘。9期オーディションの最終審査まで進んだ人で、私はハロプロエッグとしての活動を見るのはこれが初めて。


● モベキマス

最後のモベキマスによる『ブスにならない哲学』。

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結論として、映像ではよくわからない。ネット配信なんだから、多チャンネルで放送して、1つのチャンネルでは全体を捉えた引きの絵を流しっぱなしにするみたいな趣向もいいのではなかろうか、と思った。

コンサートとしては、トークを最低限に抑えて、どんどんパフォーマンスを繰り出していっているのが気持ちよかった。ハロコンもこのようにすればいいのに、と思うが、公演ごとの変化があるトークのコーナーがあった方がリピーターを期待できる、ということなのだろうか。

ハロプロ!TIME - 20111201 よみうりランド・イベント

2011年12月1日の『ハロプロ!TIME』では、11月23日に行われたモベキマスのよみうりランドでのイベントがバックステージの様子とともに紹介された。


道重さゆみは田中れいなとともに楽屋に置いてあるカメラの前でトークを行う。田中れいなが「地デジは大丈夫?」と訊ね、道重さゆみは「大丈夫じゃない」と答え、田中れいなが「れいなも大丈夫じゃない」と言った。2人とも来年放送されるドラマの撮影で忙しいようだ。

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2人でCDを出したいと訴える。いい組み合わせだ。曲はアップフロント内で調達せざるをえないとしても中島卓偉とかにやってもらえないものか。T-Pistonzなら歌手とラッパーの組み合わせでやってるからぴったりかも。

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このカメラに語りかけている映像が使われているのはここだけ。この2人以外に語った人はいたのか気になる。あと、こういう固定カメラを置くときは少しは照明に気を遣ったほうがいい。


パフォーマンスの紹介は、『この地球の平和を本気で願ってるんだよ』と『LOVEマシーン』をちょっとずつ。後者では道重さゆみ(の顔)は1カットも映っていなかった。

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このイベントの紹介を約1週間の遅れで行えたのはよかった。先週の『モベキマスってなに??』が2週間前の収録だったのがつくづく残念。せっかくのネット放送なのに。

2011年12月4日、アイドリング!!! 11th LIVE「めっちゃ近いぞ!ビッグエッグング!!!」

アイドリングのコンサートを大いに楽しんできた。ライブを見るのは8月末の『TOKYO IDOL FESTIVAL』以来。番号付きの大きなコンサート(「ナンバリングライブ」と呼んでいる)を見るのは、昨年春の8thライブ以来2度目。9thは大晦日、10thは6月26日でモーニング娘。春ツアー千秋楽と重なったという日程上の理由からスキップしていた。

とは言いながら、実は今回も行く予定ではなかった。ぎりぎりになって気が変わったのは、前日のアイドリング16号・菊地亜美のラジオ番組『1ami9』のせいだ。本人も言っていたように、次の日にライブを控えた歌手が深夜にラジオの生放送をやるというのはどうかと思うけれども、彼女のライブ直前の臨場感あふれるトークと巧妙なセールス・ピッチに背中を押されたのは事実。フェンスの上にいる人に対するこのように上手な一押しにはそれなりの効果があると思う。

そういうわけで、12月4日、昼・夜の2回公演行われたうちの昼の部を当日券で見た。会場の東京ドームシティホールは、ほぼ1年前にモーニング娘。の秋ツアーを見た場所(当時は「JCBホール」)。前に作ったコンサート・ホールのリストを見ると、キャパシティが2,500人と中野サンプラザとそれほど変わらない割りには利用料金が高い会場である。今回のライブでは、ステージ中央からかなり大きめの張り出し部分を作っていたが、アリーナはスタンディングで満員。スタンド席も3階まで埋まっていた。


相変わらずパフォーマンスだけを見ると、アイドリングを知らない人に自信を持ってお薦めできる内容ではないのだが、すでにファンになっている私にとっては、楽しい仕掛けがいろいろ詰め込まれた充実したイベントだった。フジテレビのアナウンサー森本さやかのバックバンドとして、遠藤舞と橘ゆりかがギター、長野せりながベース、横山ルリカがドラムスを演奏したり、『Don' think. Feel』の導入部で菊地亜美のピアノをバックに遠藤舞がソロで歌ったり、曲中で遠藤舞と大川藍が宙吊りになったり、などなど、いろいろと面白いことをやって観客を驚かせようという意気込みが感じられて好ましかった。


● 2012年1月18日発売予定の新曲『MAMORE』を初披露。アイドリングのシングル曲は今年に入っていまふうのアイドル・ソングっぽくなってしまった。今回のもそんな印象。テレビ番組で歌うことを考えるとこれが無難なんだろうなとは思う。


● 生バンドを有効に活用した演出として、曲が終わり、バンドがロックのビートをきかせているなか客席を煽るトークをやって、そのまま自然な流れで次の曲に入るという趣向がドライブ感があって面白かった。今回はバンドにストリングスが入り(チェロ、ヴィオラ、ヴァイオリン)、曲によっては面白い雰囲気が出た、らしいが会場ではよくわからなかった。


● 5期メンバー候補のお披露目があった。新曲シングルCDに投票権が附属させ、ファンによる投票で決めるという。欧米の視聴者参加型リアリティ・ショウに関心がある私としては、ファン票の重みがどれほどになるのか、投票の透明性やフェアさをどのように保証するのか、どうやって投票のモティべーションを高めるのかなどの技術的側面に興味が湧く。


● 今回披露された5期メンバー候補は12歳から15歳の15人。その大部分が極度に業界慣れしている感じで、タレントの卵たちがショウ・ビジネスのお偉いさんたちの前で自らを売り込んでいる風景を連想させる気持ち悪い空間ができあがった。


● 今回のベスト・パフォーマンスは『GO EAST!!! GO WEST!!!』。衣装もクリーンな感じでとてもよかった。また、ライブ映像が悲惨なものばかりの『eve』が、今回はそこそこうまく行っているように聞こえた。これもしかしライブ映像になると粗が見えるのかな。


そのように楽しかったコンサートだったのだが、次の予定があったため、アンコール2曲目で会場を出た。次の予定とは、幕張メッセで行われた後藤真希のコンサートである。開演が遅れたこともあり、結果としてアイドリングの方は焦らずに最後まで見ても大丈夫だったっぽいのだが、まあ仕方がない。


20111204 TOKYO DOME CITY HALL

2011年12月4日、後藤真希「G-Emotion FINAL~for you~」

アイドリングのコンサートをアンコールの途中で抜け出し、水道橋から海浜幕張まで移動して、幕張メッセで行われた後藤真希の活動休止前の最後のライブとなる『G-Emotion FINAL~for you~』(夜の部)を見に行った。観客の数は公称5,000人。上の方に空席がぱらぱらあるていどの満席である。


このブログでは、後藤真希については「私がiPodに入れて持ち出している曲」シリーズで簡単に触れたていど。2009年からのモーニング娘。のファンである私にとって、後藤真希とは歴史的に重要なスターではあることは知っているけれども、過去のPVや音源や映像に触れてもその魅力が伝わってこない不思議な存在だった。3年間という短い在籍期間、ソロ活動を経てのエイベックスへの移籍というキャリアや、私生活での諸々の事件など、知識としては持っていてもそれらが頭の中でうまく整理されない。私にとって今回のコンサートは、そんな彼女の曖昧なイメージに実感を与える恰好の機会だった。


コンサートが始まってみると、舞台装置や背後のスクリーンに映る映像のセンスの良さと金のかけ方に驚かされたものの、肝心のパフォーマンスについては特に強い印象がないまま時が過ぎていく。あ~このまま終わるのかな、と思い始めたころ、その曲の存在は知っていたものの聴いたことのなかった、綾小路翔とのデュエット『Non stop love 夜露死苦!!』(http://www.youtube.com/watch?v=4BCX6vCwjFg)が予想外にもよかったことにびっくりした。結局はこの曲と最後の『盛り上がるしかないでしょ!』(http://www.youtube.com/watch?v=VHBh5Tk_Vss)が一番良かったように思う。特に後者の映像から2003年の後藤真希の魅力が伝わってくるようになったのは大きな収穫だ。


コンサートの大部分を占めていたエイベックスでの曲については…これらの曲を誰が作り、コレオグラフィーを含むコンサートの全体的なコンセプトを誰が考えたのか、そこに本人の意向がどれほど反映されているのかなどの事情は知らないが、後藤真希には合っていない、というのがこの夜のパフォーマンスを見ての感想だった。歌い上げるバラードではスキルが足りず、ダンス・チューンでは身のこなしに説得力がない。これが微調整でなんとかなるのか、本質的なものに関わっているのかは私にはわからない。今回特に印象に残ったのは音域の狭さで、それがメロディ作りの制約になっているのかな、とはなんとなく思った。


ハロプロ的なものと決別するためにエイベックスに移ったものの、結局今回のが初めてのソロ・コンサートとなり、そのアンコールでドリームモーニング娘。が来て『LOVEマシーン』を一緒に歌い、最後の曲もハロプロ曲だったというこの状況を、ファンの人たちはちゃんと整理できたのかが気になる。特にエイベックスでの活動をきっかけにファンになった人たちは、あの会場で寂しくならなかっただろうかと心配になった。

私の中では、『Non stop love 夜露死苦!!』みたいなコミック・ソングを元気よく歌う陽気なねえちゃん、という像が鮮明になった。彼女が活動を再開してこれを上書きするまでは、私にとっての後藤真希の印象はそういうものになりそうだ。


20111204 MAKUHARI

2011年12月6日、高橋愛『ダンス・オブ・ヴァンパイア』 @ 帝国劇場 #1

[追記]
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』で初めて高橋愛を知った人を対象にモーニング娘。時代のお勧め動画を紹介する企画を http://michishigefan.blog130.fc2.com/blog-entry-282.html でやってみました。よろしければどうぞ。
[/追記]


高橋愛のモーニング娘。卒業後の最初の大仕事であるミュージカル『ダンス・オブ・ヴァンパイア』を見てきた。12月6日の昼の部。オルタネート・キャストの当番は、アルフレートが浦井健治、サラが高橋愛、ヴァンパイア・ダンサーが森山開次。それにしてもAlfredを「アルフレート」と読み、Herbertを「ヘルベルト」と読むのであれば、Sarahは「ザラ」と読んでほしい。あとタイトルはやっぱり『ダンス・オブ・ザ・ヴァンパイアズ』と、定冠詞を入れて複数形にしてほしい。それができないなら『吸血鬼の踊り』でいいじゃないか。

というようなことを知人にクサし、他にもいろいろと言っていたら、「そういう文句は実際に見てから言え」と批判されてしぶしぶ見に行った次第。でも結果としてこれは見ておいてよかった。

私はミュージカルは基本的に好きなのだけれども、日本のミュージカルはずっと避けてきた。だから今回のキャストやスタッフは高橋愛以外は誰も知らない。以下、そんな門外漢の感想である。



モーニング娘。での活動を見てきた者として、高橋愛がミュージカル、特に『ダンス・オブ・ヴァンパイア』(以下、チラシでも使われているドイツ語タイトル『Tanz der Vampire』と表記することにする)のような歌い上げるタイプの作品をやれるはずがない、と思ってきた。彼女の歌については、卒業コンサートの感想の最後の方にまとめて書いた。伸ばす声を安定させることが非常に苦手だが、モーニング娘。としての活動が制約になったのだろう、矯正する機会がないままここまで来てしまった。

そんな彼女がモーニング娘。卒業後にミュージカルを目指すと聞いたときには驚いたものだ。彼女はこれに加えて演技も得意分野ではないので、なんでこんなに苦難が予想される道を選ぶのか、と不思議だった。しかしいまでは、本気でキャリアをリセットするつもりなんだな、と思っている。その裏には、アップフロントに所属したままつんくやハロプロ的なものから遠ざかりたいという計算もあるのかもしれないが、新しい分野に挑戦するその姿勢は称賛したい。



で、案の定、『Tanz der Vampire』の高橋愛はキツかった。しかし、主役のクロロック伯爵がもっとキツかったので、声の大きさが控えめな(それが問題の1つなのだが)高橋愛が相対的に耐えやすい、という予想外の現象が起こっていた。また、もう1人のデュエットの相手であるアルフレートがよくて、高橋愛の弱点を忘れさせてくれた。セリフの幼めな演技と歌声が整合していて気持ちよい。その他、アブロンシウス教授とシャガールが安心できる歌いっぷりで、この3人にシャガールの妻とマグダを加えた5人で歌う「Wahrheit」は今回のベスト・ナンバーだった(そうであってはいけない作品なのだが)。


問題は、私が男優にそれほど興味がないということ。アルフレート役の浦井健治がけっこう良かったとしても、この人目当てにリピーターになったり、他の出演作品を見に行くということにはならない。見たいのは女優や女性シンガーや女性ダンサーなのだ。

マグダを演じたJenniferという人は色っぽいし、歌もちゃんとしていたけれども、高音域の声がいまいち好みでない。あれはわざと潰した感じにしているのかな。

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舞台装置はよかった。音楽演奏はギターのダサさが目立った。ダンスは全体的に普通。開演前のアナウンスとかカーテン・コールでのノリとか芝居の中でのおふざけは、以前だったら気持ち悪がっていたと思うが、ハロプロから入ってアイドル一般を経験したいま、そういうのに非常に寛容になっている自分に気づいた。


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映画好きとして、原作の"The Fearless Vampire Killers"にはそれなりに敬意を払っている。Roman Polanskiの作品ではもっと後の"Tess"や"Frantic"あたりが好きだけれども、"The Fearless Vampire Killers"は初期の重要作品であることは間違いない。しかし、私だけでなく多くの人にとってそうだと思うが、この映画はまずSharon Tateという名前とともに記憶から呼び起こされるし、その後彼女の身に起こった事件を想起させて客観的に見るのが難しい。

いま高橋愛がSharon Tateと同じ役を演じていると思うと、感慨深いものがある。この映画の公開時にSharon Tateは24歳だったから、25歳の高橋愛とほぼ同年齢。自宅でマンソン・ファミリーに殺されたのはその2年後、26歳のときだった。

映画を見ているときと同様に、このミュージカルを見ているときも、サラ絡みの扇情的な笑いを誘う場面では、必要以上の背徳感を覚える。サラが伯爵に噛まれるところはもちろん、父親に尻を叩かれる場面でさえも、どうしてもSharon Tateに対して振るわれた現実の暴力を連想してしまうわけだ。Polanski自身がミュージカル化を手がけたのだから、本人の中ではこの件は決着しているのだろうけれども、一観客としては置いて行かれている感がする。それともそれも狙いのうちなのだろうか。あるいは私のこの感受性が特殊なのか。


長くなってきたのでエントリを分ける。「2011年12月6日、高橋愛『ダンス・オブ・ヴァンパイア』 @ 帝国劇場 #2」へ

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2011年12月6日、高橋愛『ダンス・オブ・ヴァンパイア』 @ 帝国劇場 #2

[追記]
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』で初めて高橋愛を知った人を対象にモーニング娘。時代のお勧め動画を紹介する企画を http://michishigefan.blog130.fc2.com/blog-entry-282.html でやってみました。よろしければどうぞ。
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「2011年12月6日、高橋愛『ダンス・オブ・ヴァンパイア』 @ 帝国劇場 #1」からの続き。

このミュージカルの私にとっての魅力の1つは、Jim Steinmanの音楽だ。Bonnie Tylerのファンとして、"Total Eclipse of the Heart"のメロディが流れるとぐっと来るものがある。このメロディの断片は作品中何度か流れるが、"Totale Finsternis" (英語では"Total Eclipse")というタイトルが付けられた、伯爵とサラの強力なデュエットのナンバーが第二幕の冒頭に置かれている。オリジナルのバージョンがBonnie Tylerのハスキーな声と結びついているのに対し、『Tanz der Vampire』では、ロックのテイストを残しながらもミュージカル歌手の渋い男声と高く澄んだ女声で歌われるのがなかなか面白い。

この曲は以前、別の文脈で興味を持っていろんなバージョンの聞き比べをしたことがあった。以下、YouTube上の音源をいくつか紹介してみる。


ウィーンのオリジナル・キャスト、Steve BartonとCornelia Zenz(http://www.youtube.com/watch?v=et_uq4-I5HQ)。Steve Bartonはこの作品の初期の成功に大きな役割を果たしたのだろうなと思わせる力演。この3年後に不審死したのは不吉だ。パフォーマンスの内容は、1999年と記されているこちら(http://www.youtube.com/watch?v=-x-cribn6uM)の方がいい。こちらではCornelia Zenzも調子がいい。





ハンブルクのオリジナル・キャスト、Thomas BorchertとJessica Kessler(http://www.youtube.com/watch?v=LiolQIFZHZE)。Jessica Kesslerはこの映像詰め合わせ(http://www.youtube.com/watch?v=mqBcJfdd8xs)からわかるようにロックも上手な多才な人で、私はものすごく好み。





ハンブルク、Kevin TarteとJessica Kessler(http://www.youtube.com/watch?v=1Fz-kAXtIGg)。ここではJessica Kesslerも調子いいが、Kevin Tarteがしっとりしていていい。




シュトゥットガルトのオリジナル・キャスト、Kevin TarteとBarbara Köhler(http://www.youtube.com/watch?v=fAyOrckDb1k)。Barbara KöhlerはJessica Kesslerよりはオペラ寄り。中低音が魅力的。Kevin Tarteとの相性がとてもいい。





ベルリンのオリジナル・キャスト、Thomas BorchertとLucy Scherer(http://www.youtube.com/watch?v=ZPCWlkpPBuw)。Lucy Schererはここで紹介している人の中では一番好きなタイプで、一時期ハマった。"Wicked"のシュトゥットガルトのオリジナル・キャストでGlindaをやった人である。




オーバーハウゼンのオリジナル・キャスト、Jan AmmannとNele-Liis Vaiksoo(http://www.youtube.com/watch?v=Jb27TeqMvRE)。Nele-Liis Vaiksooに興味を持ったのは最近なのだが、この人はエストニア人で、母国でポップスのレコードを出している。たとえばこれはフォーク・ロック調(http://www.youtube.com/watch?v=zMdC0ndx-ig)。




ウィーンでの再演のThomas BorchertとMarjan Shaki (http://www.youtube.com/watch?v=c3dN8ZRBqOU)。これはCD音源で音がクリアだというのもあるけれども、まあ強烈ですな。Marjan Shakiは上手すぎてちょっと引いてしまう。





そして最後に、評判の悪いブロードウェイ版のMichael CrawfordとMandy Gonzalez(http://www.youtube.com/watch?v=e8K3pNSVzJ8)。これはひどい!





しかし私が見た日本版はこれよりもダメで、スタートラインにすら立っていないようなものだった。こうやって久しぶりにいろんなバージョンを聴いていると改めて腹が立ってくる。この点では私もまだ枯れていないようだ。




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2011年12月8日、知念里奈『ダンス・オブ・ヴァンパイア』 @ 帝国劇場

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12月6日の公演を見ての感想を書くためにいろんな"Totale Finsternis"を見返していたら、自分の中で何かが高まってきて、また見に行ってしまった。サラとアルフレートのキャストが重ならなかった12月8日の昼公演。サラは知念里奈、アルフレートは山崎育三郎。ヴァンパイア・ダンサーは前と同じ森山開次なのだが、いまだにこのヴァンパイア・ダンサーなるものがどの人なのかよくわかってないので…

やっぱりアブロンシウス教授の石川禅とシャガールのコング桑田は素晴らしい。マグダのJenniferは高音域がちょっと違うんだが、基本的には好み。吸血鬼に噛まれたシャガールが運び込まれ、テーブルに寝かされているところにマグダがやってくる"Tot zu sein ist komisch"と、2人が棺桶の中から出て来てまた戻る"In der Gruft"の2曲は完成度高い。どちらもシャガールの貢献が大きく、相手役のJenniferは得をしている。あと浅薄なこと言うようだけれども、私が持っているハンブルク・キャストのDVDのマグダはゴツいんだよな。今回、マグダのイメージがかなり変わった。


アルフレートの山崎育三郎は歌が上手だった。いや~、正統的な実力派だ。でも、私は浦井健治のアルフレートの方が気に入った。前回「セリフの幼めな演技と歌声が整合していて気持ちよい」と書いたのだけれども、今回の山崎育三郎はまさに「整合していない」歌い方だ。正統的な実力派ミュージカル歌手っぽい歌になってしまう。自らミュージカルを見に行っておいてとんだ言いがかりだが、ミュージカル的なものに対するアンビバレントな気持ちゆえに周辺領域をいろいろと漁ってきた者のゆがんだ好みということで。

知念里奈は、う~む、高橋愛よりもちゃんと声が出ていたのは間違いないけれども、まだスタートラインに立っていないという感じ。ビブラートに移るのが早すぎるし、声を出すのに精一杯でまだ歌を歌うところまで行ってない感じがするし、発声の始めにピッチがずれてぎょっとすることが何度かあった。なまじ声が通るだけにダメージがある。


歌以外の面での高橋愛との違いはなかなか興味深かった。18歳に設定されているサラを演じる知念里奈は30歳で高橋愛は25歳。高橋愛のサラが15歳の少女のように見えたのに対し、知念里奈は「20代前半の女性が少々無理して18歳の女性を演じている場面を見せている」ように見えた。ちなみに私はどちらも2階後方の席で見たので、細かい表情とかはわからない。全体的な雰囲気からの印象である。

まあ、2つのバージョンのサラがあった、ということだ。原作の映画で、役の上でも実生活でもサラと恋に落ちたRoman Polanskiはどちらが好みだろうか? その後の醜聞から判明した性的指向性からして、高橋バージョンの方が好きなんだろうか。

その他、両者の身のこなしの違いで特に印象に残ったのが、(1) 父親がドアに板を張るために釘を打ち付けるときの振動に対するリアクション、(2) 父親に尻を叩かれているときの動き、(3) 最後のどんでん返しで襲いかかるところ、の3つだった。いずれにおいても、高橋愛は大きくコミカルな動きをうまく成り立たせている。彼女はこういうのが得意だと思う。特に最後のは多くの観客の記憶に残ったのではないだろうか。


日本のミュージカルを避けてきた理由の1つだった「歌詞」の問題が、それほど気にならなかった。訳が上手なのかもしれない。歌い手のスキルによる部分も大きいかも知れない。特にアブロンシウス教授の早口の歌がちゃんと聞き取れて、その内容も面白いというのは素晴らしい。

実は、前回紹介したようなドイツ語のミュージカルのバージョン違いを大量に聴いていたのは、ミュージカルの歌詞の英語からドイツ語への翻訳がうまく行っているように見えることが多い、という問題意識からだった。Lucy Schererという人を好きになったのは、そのときに"Wicked"のドイツ語版を聴いたせいである。関心のある方は"For Good"のドイツ語版"Wie ich bin"(http://www.youtube.com/watch?v=xL0Ip1mApf4)とか"Popular"のドイツ語版"Heißgeliebt"(http://www.youtube.com/watch?v=dNqn_-UfTqIをどうぞ。まるでドイツ語版がオリジナルのようだ、というのと、Lucy Scherer(緑色じゃない方)っていいでしょ、ということ。ちなみに一時期とてもハマっていたオーストラリア版キャストのGlindaもLucyさんだった(http://www.youtube.com/watch?v=2OETd-dKkp0)。



たぶん私が見るのはこれで最後だと思うので、まとめの感想を。

2人のアルフレートを知ることができたのが一番の収穫だった。特に山崎育三郎についてはもっと早く誰かにその存在を教えてもらいたかった。ただYouTube上で見られるものを見てもいまいちあの良さが伝わってこない。制約の多い著作権関連の法律や慣習のせいで、日本のこの手のパフォーマーは非常に不利な立場に立たされていると改めて思う。

高橋愛がますますわからなくなった。ほんとうに不思議な人だ。

Jenniferの名前は覚えたが、このままだと検索が大変だから今後追いかけるのは無理っぽい。

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高橋愛お勧め動画、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』で知った人向け

帝劇ミュージカル『ダンス・オブ・ヴァンパイア』で高橋愛を初めて知った人向けに、モーニング娘。時代の高橋愛(とモーニング娘。)のお勧め動画を紹介しようという企画です。

さきに一つ警告しておかなくてはならないのですが、モーニング娘。のライブ映像のカット割りは、ステージものの映像作品を見慣れている人が見ると苛々するはずです。この点については、パフォーマンスが映像に残らないジャンルの人たちと比べれば恵まれている方だ、と思って耐えることにしています。

高橋愛が10年間所属していたモーニング娘。は、いま新しくその世界に足を踏み入れたミュージカルとはずいぶん違うジャンルですが、実は親和性がないわけでもありません。ロック・ミュージカルは自明として、ヴォードヴィル系の舞台、黄金期のハリウッド・ミュージカルなどが好きな人なら、「おぉっ」と思う場面があるんじゃないかと思います。下のリストは、シングル曲が1曲しかないことからもわかるようにバイアスがかかっていますが、ミュージカル好きの人と一致しやすい向きにかかっているはずです。

説明は最小限に抑えました。何か知りたいことなどあったら、コメント欄を使うか、右下のフォームから気軽にメールください。なお、私はブログのタイトルにあるように道重さゆみのファンです。グループ随一の音痴メンバーなのであまり映ってませんが、ほとんどの映像で唯一の黒髪なのですぐわかるはずですから、よろしければ注目してみてください。


● 2011年1月 - 『I'm Lucky girl』

一時的に人数が5人にまで減った、2011年1月のパフォーマンス。9人でやっている2011年春のバージョンもありますが、今回のお勧めは5人の方。最初に「大空見上げてる」と歌い出す、黒い服を着ているのが高橋愛です。

Googleで「I'm Lucky girl」で動画検索

http://youtu.be/-ZFUv_r09U8




● 2011年春 - 『女心となんとやら』

新人が入って9人になっていた2011年の春ツアーで、旧メンバー5人だけでやったナンバー。面白いコレオグラフィーがカット割りでボロボロにされていますが、伝わるものはあるんじゃないかと。金髪なのが高橋愛。

Googleで『女心となんとやら』で動画検索。ただし現時点では中国の動画サイトしかヒットしない。下の動画の1:30あたりから。

http://youtu.be/x_hRl13MsXk?t=1m30s




● 2009年5月 - 『3,2,1 BREAKIN' OUT』 ミュージック・ビデオ

1つぐらいオフィシャルなミュージック・ビデオを、ということで、2009年5月にリリースされた『しょうがない 夢追い人』というシングルのB面曲『3,2,1 BREAKIN' OUT』を。このときは9人体制。最初に歌い出すのが高橋愛。


http://www.youtube.com/watch?v=-wKtCgDsHKI




● 2010年春 - 『HOW DO YOU LIKE JAPAN?』

いくつものバージョンがありますが、今回のお勧めは2010年春のもの。8人構成で、アンコール1曲目としてカジュアルな衣装でファンク・ロックをやっています。最初の並びで右から2番目にいるのが高橋愛。

Googleで「How do you like japan 2010」で動画検索

http://www.youtube.com/watch?v=wqVbh3NRAKg




● 2008年秋 - 『Take off is now!』

2009年のバージョンもありますが、お勧めはダンスを本格的に取り入れ始めたばかりの時期のこちら。3人でやっていて、最初に中央にいるのが高橋愛。最近のパフォーマンスはもっとスキルが向上しているんですが、残念ながら映像に残っていません。

Googleで「Take off is now」で動画検索

http://www.youtube.com/watch?v=MSZTMz4cdE8




● 2010年春 - 『Moonlight night~月夜の晩だよ~』

2010年春ツアーのオープニング曲。8人でうさぎの衣装を着てやっています。2011年に3人でやっているバージョンもありますが、お勧めはこちら。これをパリ公演にも持って行きました。ハリウッド・ミュージカル好きな人にはぜひ見てもらいたい。

Googleで「Moonlight night」で動画検索

http://www.youtube.com/watch?v=J1P8LTr3_qU




● 2010年春 - 『涙ッチ』

いくつかバージョンがありますが、お勧めは2010年春のもの。上で紹介した『HOW DO YOU LIKE JAPAN?』の後にやっているアンコール2曲目の最後の曲。ツアーの千秋楽に撮影しているから、本人たちも観客も熱くなっています。

Googleで「涙ッチ 2010」で動画検索


http://www.youtube.com/watch?v=q5C_8Aq4zq0




● 2009年秋イベント - 『気まぐれプリンセス』

1つぐらいはシングル曲を、ということで、2009年にリリースされた『気まぐれプリンセス』。お勧めは2009年秋によみうりランドで行われたイベントでのパフォーマンスです。屋外でやるのも、こういうカジュアルな衣装でやるのも非常に珍しく、いい効果を挙げています。

Googleで「気まぐれプリンセス」で動画検索

http://www.youtube.com/watch?v=-dQPev8imnU




● 2008年秋 - 『その場面でビビっちゃいけないじゃん!』

お勧めは2008年の秋ツアーのオープニング。9人で黄色い服着てやっています。ハリウッド・ミュージカル好きな人にはぜひ見てもらいたい。この路線のコレオグラフィーが初めて付けられた(と私は思っている)コンサートでした。

Googleで「その場面でビビっちゃいけないじゃん」で動画検索

http://www.youtube.com/watch?v=WOr3oggVbBI





● 2010年秋 - 『グルグルJUMP』

これは上級者向けです。リスト中のここまでの映像をいくつか見て、「おっ、高橋愛/モーニング娘。ってけっこういいじゃん」と思った人だけに勧めます。その段階なしに勧めたら、頭おかしいと思われそうだから。お勧めは2010年秋の、横浜アリーナでやったバージョン。8人中、一挙に3人のメンバーが卒業するという、大変な感情的負荷がかかった千秋楽の、みんな疲労困憊している終盤。音と声と歓声がずれて聞こえるのは音響/反響のせいです。このタイプのパフォーマンスがモーニング娘。を真に世界でユニークなものにしていると私は思っています。各メンバーが「メンバー・カラー」の服を着ており、高橋愛は黄色を着ています。

Googleで「グルグルJUMP」で動画検索。下の動画の5:01頃から。

http://youtu.be/ZYz4ubwgsMk?t=5m1s

ハロプロ!TIME - 20111208 よみうりランド・イベント

2011年12月8日の『ハロプロ!TIME』は、モーニング娘。の10期メンバーに焦点を当てて、モベキマスのよみうりランド・イベントでの初パフォーマンスまでの道のりを紹介するという内容だった。

私はこのイベントはネット配信された映像でしか見ていない。あの映像では10期メンバーの姿があまり映っていないため、彼女たちのパフォーマンスがどんな感じに仕上がっていたのかがほとんどわからなかった。今回の『ハロプロ!TIME』でも、スタジオでの練習やリハーサルのときの苦労は取り上げても、「大変だったけれども、10期メンバーの初パフォーマンスは無事成功した」というストーリーにまとめるために本番中のダメなところは映さなかった(そんな場面がなかったということも考えられるが、まあそうじゃなかろう)。

この点だけでなく、全体的に、メンバーたちが発するコメントとその配置の仕方が予定調和的だった。そうならないように作った方が面白く、価値のある記録映像になったんじゃないかと思う。

まあしかし素材は面白い。9期のときは興味を持つようになるまで数ヶ月かかったけれども、10期は最初からなんだか面白く感じる。みんな(佐藤優樹を除いて、か)明晰に喋るというのは大きい。この年齢層の女性の姿に私の目が慣れたというのもあるだろうが。


肝心の道重さゆみは、スタジオでの練習のシーンでは参加していなかったようで映らなかった。イベント会場のシーンでは疲れが顔に出ていたように思った。


佐藤優樹が移動を間違えたということを強調するために、リハーサルを流してやっているところがリピートして映された。

111208 ハロプロ!TIME-1


リハーサルの映像を見ながらのチェック。小中学校の新人教師と生徒の年齢差なんだから、すごく大人に見えるだろう。

111208 ハロプロ!TIME-2


本番での笑顔。

111208 ハロプロ!TIME-3


終わってからの10期の初パフォーマンスについての感想を述べる長老2人。道重さゆみはいまにも寝ちゃいそうだ。

111208 ハロプロ!TIME-4


ファンとして、テレビ画面では調子のいい姿を見せてほしいという願いはとうぜんあるわけだけれども、このような記録映像であれば、本調子でない姿もそれはそれで興味深い。それは間違いなく「素」の姿なんだから。

そういえば「Survivor #1」の続きを書くのをすっかり忘れていたが、オーストラリアのアウトバックを舞台にした"Survivor"のシーズン2では、生活環境が厳しすぎて出演者たちが栄養失調になり、若くて可愛いかった女性がやせ細って、髪の毛が抜け落ちるところまで行った。そこまで行かなくても、栄養が不足すると一般に人間は体の動きが鈍くなり、終日寝て過ごしたりするので、テレビ番組の素材としては面白くない。ということで、それほど経たないうちにこの"Survivor"シリーズでは飲み物と食べ物についてはそんなに厳しい条件を設けないようになった。振り子が逆に振れて、見栄えのするモデル・俳優志望の若者("mactor"と呼ぶ)が何人もキャストされるようになって、現実味が薄れたという弊害もあったのだが。ちょうどYouTubeにそこらへんのエピソードのクリップがあった: http://www.youtube.com/watch?v=E5HictlmPYU。食糧不足で追い詰められているところに、番組ホストがやってきて、米および釣り針と、テントとの交換条件を提示する。



今回は、ほかにもスマイレージの前田憂佳の最後のMV撮影に焦点を当てるセグメントがあった。一通り「お疲れ様でした」の声がかけられた後、福田花音がカメラに向かって「私たちの時代が来ました」と言い、竹内朱莉とともに颯爽と歩み去って行ったのがかっこよかった。竹内朱莉の、それほどの切実な想いも気負いもなさそうな口調もいい。

111208 ハロプロ!TIME-5




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