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2011年8月27日~28日、『TOKYO IDOL FESTIVAL 2011』 #2

「2011年8月27日~28日、『TOKYO IDOL FESTIVAL 2011』 #1」の続き。


● SUPER☆GiRLS (Wikipediaエントリ公式サイト)

SUPER☆GiRLSはエイベックス所属の12人組グループ。私はPVをちょっと見たことがあるていどで、生で見るのは今回が初めてだった。研修生的な位置づけにある「ストリート生」が加わってのパフォーマンスも行われた。

アイドル戦国時代の現状を観察する目的でこのフェスティバルに行ったのであれば、このSUPER☆GiRLSは避けて通れないグループであることはわかっていたが、ライブを見た上での結論はやはり「興味の対象外」だった。

今回私が見たグループのうち、AKB48関連がリードしているいまのアイドル・ブームの「延長線上」で、二番手という形で飛び出す可能性が一番高いのはこのSUPER☆GiRLSである、とは思う。AKB48のように男子高校生にとって親しみやすく、歌やダンスを重視しておらず、音楽上の野心がない。ハロプロのようにダサくなく、東京女子流のようにロリではなく、ぱすぽ☆のように怖くなく、アイドリングのようにふざけていない。慎重にデザインされたグループのように見えた。

SUPER☆GiRLSのライブ映像はYouTube上でほとんど見つからない。新しめのものだと、このJIJIPRESSの結成1周年ライブの映像: http://www.youtube.com/watch?v=i9P-a6IcsZY

メンバーたちの体型が似ている。選考の際に、脚の長さと太さ、腕の太さ、頭の大きさなどを測って揃えたのではないか、と思ったほどだ。これを1時間にわたって見続けた後、バニラビーンズを経て出てきた真野恵里菜の脚が異様に短く見えたのにちょっとびっくりした。



● バニラビーンズ (Wikipediaエントリ公式サイト)

生で見るのは初めて。

27日のライブで、観客の大部分がその次にライブを行う真野恵里菜のファン(「マノフレ」)であることに言及するなどして会場の雰囲気を味方に付ける、人心の掌握に長けた人のいる2人組グループ。

ライブ映像の例として、『ニコラ』(http://www.youtube.com/watch?v=0X8mMKB4qPs)。ちょっと古い映像だが、いまもやっていることは同じだ。

私がアイドルというジャンルに求めているものとは違う。音楽のジャンルとしてだと、積極的に避けている部類のもの。結果として、興味の対象外だった。

「北欧の風に乗って」やってきたと言っておきながら、最後の挨拶が「アデュー」であるところに苛立つが、それもネタ/フックの1つなのだろうか。



● 真野恵里菜 (Wikipediaエントリ公式サイト)

ハロプロは昨年のTIFにはまったく関わらなかったが、今年は真野恵里菜が出演することになった(これ以外にもNGPからTHE ポッシボーが出た。後述)。

私は真野恵里菜はハロコンで何度も見ているが、単独のライブを見るのは、今年1月の事実上30秒しか姿を見られなかったリリース・イベントを除けばこれが初めてだった。


27日の1日だけ、メインの「HOT STAGE」で、ほとんどのグループよりも長い1時間という枠を与えられ(両日通して、他にはSUPER☆GiRLSとアイドリングのみ)、事実上のトリを務めるというお客様待遇である。しかし、アイドル・フェスティバルという場で真野恵里菜という存在を多くの人に宣伝するという目的があったとしたら、メイン・ステージの最後の枠に一度だけという参加の仕方は効率的でなかったと思う。結局は常連が前の方でいつものように騒いでいるわけで、会場内に「振り」の客がどれほどいたかわからない。

それはともかく、メイン・ステージに出てきた彼女には、「あっ、プロの歌手が出てきた」と思ってしまうぐらいの存在感があった。さすがハロプロだ、と言いたいところだが、実は今年の冬のハロコンでも夏のハロコンでも、ステージ上での立ち振る舞いは真野恵里菜が一番こなれていたのだった。このTIFのようなイベントに先鋒として出すタレントとして、真野恵里菜は適役だったと思われる。

歌は好調で、最初から最後まで力強く声が出ている。ハロプロ的なダンスは理にかなっており、精度が高い。ハロプロ関連のコンサートでは当たり前のことに思える、パフォーマンス中での観客とのインタラクションが、このTIFという場ではとても高度な技術に見える。

ただこれらの私には好ましい特徴は、いまのアイドル・ブームの中でそれほど有効なものではないのだろうな、というのが、今回TIFのメイン・ステージを見続けて実感したことだった。

ハロプロエッグ選抜のバックアップ・ダンサーは(左から)金子りえ、工藤遙、田辺奈菜美、高木紗友希。いまいちだったかな。

会場後ろの階段のところに、アイドリングのメンバーが3人見に来ているのが見えたのだが、翌日のアイドリングのトークで伊藤祐奈、大川藍、橋本楓の3人であったことがわかった。伊藤祐奈はタイム・テーブルを見たときから絶対に見たいと思っていたとのこと。真野恵里菜がTwitterで、アイドリングのメンバーが一緒に踊ってくれたのが嬉しかったと書いたのを大いに喜んでいた。


● AeLL. (Wikipediaエントリ公式サイト)

AeLL.(「エール」)はシャイニングウィル所属の4人組アイドル・グループ。"Activity Eco Life with Love"の頭字語らしいが、英語としても頭字語としても読み方も意味不明なところが、私にとってのこのグループの意味不明さを象徴しているような。

歌やダンスを見せることを主眼としたグループではなさそう。私の興味の対象外だった。


この項、続く。

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2011年8月27日~28日、『TOKYO IDOL FESTIVAL 2011』 #3

「2011年8月27日~28日、『TOKYO IDOL FESTIVAL 2011』 #2」の続き。


● ぱすぽ☆ (Wikipediaエントリ公式サイト)

ぱすぽ☆はプラチナム・パスポート所属の10人組グループ。生で見るのは、7月16日のSHIBUYA-AXでのライブ以来の2回目。

依然として名前を覚えていないが、何人か見分けがつくようになってきた。小さいの2人、夏焼雅っぽい人、新垣里沙っぽいすごい笑い方をする黄色の人、そして最年少と自己紹介するたびに「えっ!?」と思ってしまう紫の人。

このグループもオーバーワーク気味だったようだが、コレオグラフィーとダンスは今回見たなかで最高。このグループに適したサイズのステージだったようで、間延びもせず、窮屈な感じもしない躍動感のあるパフォーマンスだった。これだけの人数でよくこれだけ粒を揃えているなと感動する。

ただし、前のときよりも近くで見たせいか、口パクの問題がいっそう切実に感じられた。何人かのヘッドセットは顎の下あたりにまでずり下がって、単なるアクセサリーになっている。もともとヘッドセット組はバックアップ・ダンサーなのだという開き直りはしているようなのだけれども、さすがにあそこまでになると滑稽だ。

マイク担当の人も、あの激しい踊りのなかでまともに歌えていそうな感じがしない。実際、聞こえてくる歌声はせいぜい1つか2つで、それも録音済み音源からのピッチのずれとして認識されるのみ。イベントが続いて疲れているときなど、しっかりと声を出すモチベーションが失われているのではなかろうか。

この話題は、コーラス部分で事実上の口パクになっていることの多い道重さゆみのファンとしてはセンシティブなものである。しかし、たまたま音痴で体力がないから仕方なくああなっている、というのと、グループのパフォーマンスのあり方が事実上の口パクを要請している、というのはやっぱり違う。

大きな動きと激しいダンスが売りである、という方向性がある限り、このグループはそっちの方に進み、ヴォーカル面が軽視されて限りなく完全口パクに近づいていくだろう。いつかどこかに引き返すポイントはあるのだろうか?



● THE ポッシボー (Wikipediaエントリ公式サイト)

THE ポッシボーはTNX所属の5人組グループ。

私はこのグループがハロプロエッグ出身であることは知っていたけれども、ハロプロと袂を分かった2007年は私にとっては大昔のことで、母体であるNGPとともにほぼ何も知らない状態でここまで来た。いや正確には、YouTube上でNGPのライブ映像を見て、むしろネガティブな印象を持っていた。だから今回、THE ポッシボーのライブを初めて生で見て、ちゃんとしたグループであることを知ってびっくりした。

いま振り返ると原因ははっきりしている。YouTubeにあるライブ映像のほとんどが古いものなのだ。家に帰ってからざっと調べてみたところ、私が生で見たTHE ポッシボーに外見上近いのは、この2011年5月の伊勢佐木町「CROSS STREET」でのライブ映像である(http://www.youtube.com/watch?v=gvSIQQaQPjQ)。

ただし、実際のステージ・パフォーマンスはこれよりもタイトで力強かった。昔の映像と比べると、メンバーが歳をとってスキルが向上したことがプラスに働いているようだ。


しかし、ならば今後もライブを見たいか、と問われると答えに窮する。このような、特にコレオグラフィーに凝らない、特にヴォーカル面で突出した才能が見られないヴォーカル指向グループの成否は、最終的には楽曲にかかってくると思う。で、そういう勝負になると、TNXのグループとしてつんくの曲に縛られているのは圧倒的なディスアドバンテージであると感じる。

今回改めて思ったのだけれども、セットリストに演出込みの流れがあるフル・コンサートとは違って、曲数が少なく、1曲1曲を独立したものとして見せるライブでは、個々の曲がごく普通の意味で自立した良い曲であることがずっと重要である。この点で東京女子流、ぱすぽ☆、そしてアイドリングあたりは良質なポップスを持ち曲にしていて強いのだが、つんくはこの分野をあまり得意としていない。

モータウンなどの女性グループに適したポップスの名曲をカバーするヴォーカル・グループとしてリニューアルする、あるいはそれが極端ならば過去のハロプロ曲の中の特に質の良いもの、たとえば美勇伝とかカントリー娘。の良曲をレパートリーの核にするというような方策をとった方が、演歌調の曲や「イェーイ」と叫ぶような曲に縛られているよりも未来があるんじゃないかと思った。


というのとは関係ないところで、岡田ロビン翔子には視覚的衝撃を受けた。まあ要するに体格がいいとダンスが映えるということなんだけれども、この日見たどのグループにも、またハロプロのどのグループにもこんなのはいない。上で紹介した動画では、左から2番目にいる人。当日は体の線が出る衣装をつけてもっときびきびと動いていた。

前に書いた9nineの川島海荷と同様に、ネットでいろいろ調べてもあれに匹敵する画像や映像は見つからない。



以上で、2011年のTIFで見た11グループを一通りカバーした。この後にまとめの文章も書こうかと思っている。

20110828-TIF.jpg

モーニング娘。コンサートツアー2011秋 愛 BELIEVE ~高橋愛 卒業記念スペシャル~ #1

慣れないiPhoneで書いているので簡単に。

台風が来てどうなるかと思ったが、9月3日の名古屋での初日のコンサートは無事開催された。私は昼と夜の両方を見て、明日も見るために会場近くのホテルに泊まっている。

昼公演はなんだかピンと来なかったので気落ちしていたのだが、夜公演はそこそこ良かった。セットリストに違いがあるんだけど、それだけでこんなに印象がかわるものなのか、よくわからない。

● 新曲のお店云々は、道重さゆみのパートが多いということもあるが、あらゆる点で素晴らしい。

● アルバム曲が全体的に良い印象がない。女子校云々が一番良かったか。コレオグラファーが投げ出したという感じのする瞬間が何度も訪れた。

● 高橋愛のソロや新垣里沙とのデュエットはいまいち。

● 鞘師がしっかりと歌えている。発声も素直で好ましい。

● 譜久村がとてもよくなっている。

● 「リゾナントブルー」と「HOW DO YOU LIKE JAPAN」は9期に与えられた試練か。生田と鈴木はほんと笑える。

● そんな9期も、TIFを見た後であることもあってとても優秀に見える。素晴らしい4人を採ったものだと思う。

● 道重さゆみはコンディションいまいちに見えたが、夜公演のトークで自らそう認めた。ダンスは良かった。歌パートが増えていてドキドキする。夜に派手に外した箇所があったが、逆にいうとそういうのが目立つほどにまで安定しつつある?

● 昼と夜で内容が変わるメドレー部分は、夜の方が圧倒的にいい。

● 田中れいなの歌はますます冴えている。

● 生田は移動のタイミングを間違えると如実にわかる。

2011年8月27日~28日、『TOKYO IDOL FESTIVAL 2011』 #4

「2011年8月27日~28日、『TOKYO IDOL FESTIVAL 2011』 #3」の続き。

このまとめのエントリはモーニング娘。の秋ツアーを見る前に載せようと思っていたのだが、間に合わなかった。で、いざモーニング娘。のコンサートを見たら、案の定、いろいろと修正が必要だと感じるようになってしまった。以下は、その結果として整合性がなくなっているかもしれない文章。

最終的に至った結論は、「コンサート・ホールでコンサートをやるようになってくれないと、私は熱心なファンにはなれない」。個人的な事情(時間的・身体的・心理的など)から、ミニ・ライブが行われるようなイベント・スペースはもちろん、スタンディングのライブ・ハウスでさえもリピーターとして定期的に行くのは難しい。このため私は、興味を惹かれそうなアイドル・グループを見つけると、どうしても、「このグループはいつかコンサート・ホールでコンサートをやれるようになるだろうか」という観点から見てしまう。

まあ興味の対象は「アイドル戦国時代」であり、「地下アイドル」ではないのだから、ホールでのコンサートという規模を足切りラインにしてもそんなにおかしくはなかろう。今回のTIFに参加したアイドルのうち、この条件をぎりぎりクリアしているのはアイドリングと真野恵里菜、一歩手前まで来ているのが東京女子流とぱすぽ☆である。まさに今回見て気に入った4グループだった。これは予定調和であるというか、論点先取の徴候という気もするけれども、私としては無理にこじつけたことを言っている気はしていない。ちなみに今回のTIFに参加しなかったアイドルでは、AKB関連、Perfume、ももいろクローバーZ、そしてハロプロの各グループがこの条件を満たしている(前の2つは規模が大きすぎて別の問題があるのだが、ここでは措いておく)。



さて、久しぶりにモーニング娘。のコンサートを見ると、先週TIFで見たものとの違いは圧倒的だった。同じ土俵で比べるようなものではない。もうカテゴリーが違う。

ただ、TIFの「HOT STAGE」でさまざまなグループのパフォーマンスを見ながら、ここにいまのモーニング娘。を持ってきたらどうなるだろうかという考えが何度も頭に浮かび、それほど心強い感じがしなかったのも事実である。モーニング娘。が、あの会場で他のグループと同等の条件でライブを行ったとしたら、東京女子流やぱすぽ☆よりも良い印象を与えられていただろうか。

東京女子流やぱすぽ☆は、あれよりも小さい規模と質のステージで、あれ以下の長さのライブをやることに慣れており、楽曲やコレオグラフィーもそれに合わせて最適化している。他方、私の好きなモーニング娘。は、コンサート・ホールをいっぱいに使った音楽ショーをやることに最適化しているから、TIFのような場に出てもその実力を発揮できるかどうかわからない、と感じる(ここで「私の好きなモーニング娘。」と限定したのは、モーニング娘。がやっている小規模なシングル・リリース・イベントやファン・クラブ・イベントを私が見ていないから)。

厳しすぎる言い方だろうか? たとえば私は2010年春ツアーの最後の方の『Loving you forever』とか『涙ッチ』などは何度見ても大感動できたのだけれども、ああいう曲をTIFの会場で、10曲ほど歌ったあとの締めとして歌われたとしてもうまく機能する感じがしない。オペラとかバレエとかミュージカルの「名場面」をガラとかでやられてもがっかりすることが多いのと似ている。

だから結局は新しめのシングル曲に加えて、『LOVEマシーン』とか『恋愛レボリューション21』を歌うことになり、観客は私がTHE ポッシボーについて抱いたのと似たような感想を持つ、ということになりかねないんではないかと思ったりするわけだ。


もちろん実際には、モーニング娘。がTIFの「HOT STAGE」に来てもそんなばつの悪いことにはならない。なぜならば会場がモーニング娘。の熱狂的なファンでいっぱいになり、モーニング娘。はいつもと同じ常連客の前でパフォーマンスを行うことになるだろうから。これは深刻な構造的問題である。


以下は項目別の感想。


● 気になるグループ

1) アイドリング、2) 東京女子流、3) ぱすぽ☆、4) 真野恵里菜の4つ(50音順)。こうやって並べてみるとバラエティがある。曲のタイプは1) アイドル・ソング、2) ソウル/ファンク、3) ロック、4) 歌謡曲。ダンスのタイプは1) アイドル・ダンス、2) ヴォーカル・グループ、3) ミュージカル的群舞、4) ソロ・アイドル的ダンス。メンバーのイメージは、1) なんでもありのサラダボウル、2) 少女、3) ハイティーン、4) お姉さま(になりかけ)。活動の形態は、1) 複数の事務所のタレントの寄せ集めで、グループとしてはテレビ番組がある、2) ライブ・ハウスで定期的にライブ、3) 握手会付きイベント、4) 役者としての仕事にシフトしていきそう。これだけバラエティに富んだものを1つの場所で見られたのはほんとにありがたい。

● ヴォーカル

今回見たグループの大部分が、特定のメンバーを重用していないと感じた。ハロプロのように数人のはっきりしたメイン・ヴォーカリストがいて、その人のパフォーマンスに多くがかかってくるような形態をとっていたのは東京女子流ぐらいだろうか。他のグループにも歌がうまい人はいたのだろうけれども、そのスキルがグループとしてのパフォーマンスに強く反映されていない。

東京女子流の小西彩乃は群を抜いている。如何せん若すぎるから5年後ぐらいが楽しみだが、それまでにバーンアウトしたり喉を潰したりしないか心配。


● ダンス

ぱすぽ☆は、あれだけの人数がいるのに突出して下手な人がおらず、高いレベルでまとまっている。すごい労力がかかっているはずだ。

これと対照的だったのが9nineだった。このグループの最年少の村田寛奈は、リニューアル後の9nineが指向しているダンスのストリート・ダンス的な部分を得意としていてたしかに上手なんだけれども、それがグループに貢献していない。他の人が下手に見えるだけ。こう考えると、9nineはいろんな面でとっちらかっている。


● カリスマ

ステージ上でのカリスマという点で誰か1人を挙げろと言われたら、東京女子流の新井ひとみの名前を出す。年齢のことを考えるとちょっと不気味なほど「こどもが頑張ってやっている」感がない。それがいいことなのかどうかはわからない。


● ベスト・パフォーマンス

1つ選べと言われたら、真野恵里菜の『ダレニモイワナイデ』を挙げる(http://www.youtube.com/watch?v=XQEf_plLtbA)。アルバム『MORE FRIENDS』に収録されている、KANが作詞・作曲を行っているボサノバ調の曲。その前に出たのがバニラビーンズだったせいもあるのか、マイク・スタンドを使ったパフォーマンスがとても立派に見えた。道重さゆみにこの曲をカバーしてもらいたい。


● トーク

限られた時間の中で自分をアピールするための、M.C.としての進行を含めたトークはやはり大切だと思った。イベントのホストであるということもあってか、アイドリングが自己紹介の時間を設けなかったのが印象に残ったぐらいに、率直に言って、ほとんどのグループが行うメンバー自己紹介はうんざりする。

真野恵里菜はソロでやっているというのもあるだろう、会場を掌握しているという感じのトークで最も安心感があった。

アイドリングはさすがにどのメンバーも瞬発力がある。菊地亜美が完全に進行担当の役割を果たすようになっていた。グループとしての番組でも、またラジオ・パーソナリティとしての個人の仕事でも存在感を増していて、完全にグループ内でのトーク担当のポジションを確立している。この人は真野恵里菜以上の「利発で平凡な常識人」。


以上で、2011年TIFの感想は終わり。疲れたけれども収穫はあった。来年もやるのであればまた行ってみたいけれども、そのときまで、このクラスのアイドル・グループへの興味が続いていないかもしれない。

モーニング娘。コンサートツアー2011秋 愛 BELIEVE ~高橋愛 卒業記念スペシャル~ #2

9月3日にモーニング娘。の2011年の秋ツアー『愛 BELIEVE ~高橋愛 卒業記念スペシャル~』が始まった。私は9月3日と4日に愛知県芸術劇場で行われた計4公演を見てきた。

3日の夜にiPhoneで書いた『モーニング娘。コンサートツアー2011秋 愛 BELIEVE ~高橋愛 卒業記念スペシャル~ #1』で触れたように、初日の公演はいまいちだったのだが、4日の2公演を見ても大きく印象は変わらなかった。初見での印象は、私が見た2010年春以降のコンサート・ツアーの中で一番ぴんと来なかったと思う。はっきりとした理由を2つ:


● コレオグラフィーが簡略化されている

故障者を何人も出した春ツアーの反省からか、動きを簡略化しているように見える。これは仕方がないことだが、その簡略化の仕方が全体的にあまりスマートでない。


● 新作のアルバムの曲がよくない

ハロプロの典型的な手抜き曲ばかりのように感じた。そして、それを化けさせるコレオグラフィーやパフォーマンスがなかった。


前の週に「TOKYO IDOL FESTIVAL」を見ていたせいで、モーニング娘。の良い点を改めて認識するいい機会になったとはいうものの、自分の中でいろいろとバーを上げていたためか、良くない部分も余計に気になったのだろう。

差し引きの結果はプラスで、全体としては楽しかった。1か月の期間で10公演という短いツアーだが、最終公演までにどんな変化が起こるのか期待することにする。私はたぶんこの後の大阪と福井には行かないので、武道館まで待つことになる。


以下、良かった点を中心に順不同で。


● 鞘師里保がちゃんと歌える。この人は体の故障のせいでダンスに制約がかかるとどうなるんだろうと危惧していたが(実際、腰を落とす動きを避けていたように見えた)、歌に安定感があって、流れの中でパートが来ても安心して聴いていられる。素直な発声なので、このまま変な癖を身に着けずにいってくれると嬉しい。

と思ったのだが、アルバム曲『シルバーの腕時計』でさっそくハロプロ唱法になってしまっていた。うーむ。


● 譜久村聖のダンスがいい。今回、9期メンバーに与えられた最大の試練は、『笑顔YESヌード』、『リゾナントブルー』、『HOW DO YOU LIKE JAPAN』の3曲。きっちりとした振りが定められていないところで、いかにグルーヴを持って踊れるか。去年卒業した3人もこういうのを得意とする方ではなかったが、経験が浅い9期メンバーがやると悲惨なことになりかねない。春ツアーでは『リゾナントブルー』と、やはり難度の高い『女心となんとやら』は旧メンバーの5人でやっていた。

今回見たところでは、譜久村聖が一歩先行していたように思う。体格に恵まれていることもあるし(道重さゆみとほぼ同じ身長で、より肉が付いている)、今後が楽しみ。


● 生田衣梨奈と鈴木香音。上の2人と比べると明らかに出遅れた感がある。しかし先週のTIFを見たあとだと、この2人こそがモーニング娘。の魅力を体現していると感じるのだ。あのステージ上でさまになっているのは、モーニング娘。のマジックが作用しているから、という意味で。これについてはいつか別エントリで書きたいのだが、簡単に言えば、「君たちそんなにダンスが下手なのに、なんでそんなに自信を持って観客に向かい合えるの?」ということ。スキルの前にショーマンシップがある、というか。


● 田中れいなの歌がいい。特に新シングルの2曲での活躍が印象に残った。


● 道重さゆみは初日のコンディションがいまいちだったが、2日目はかなり改善された(夜公演では例によってへろへろになっていたけれども)。前のエントリに書いた「夜公演のトークで自らそう認めた」とは、『家族の○○な話』というテーマで行われた6期トークで、田中れいなが母親の毒舌の話の導入として、人間だから顔の調子が悪い日もあると切り出したとき、「今日もけっこうよくない。ほんとはもっと可愛いんだから」と言ったことを指している。このあと観客から「え~」の声が上がり、「え~ってどういうこと? いまでも十分可愛いよ、っていうこと?」と訊ね、観客席から肯定の反応が返ってきて「ああよかった」、という流れになった。

個々の観客たちがどういう意味を込めて声を上げたのかは不明だが、私の推測では、アイドル一般、とりわけ道重さゆみは、「いまの顔の調子」が悪いという自虐トークをするべきではない、という気持ちがあったのではないか。「自分は可愛い」というポジションを貫くキャラクターに合っていない、というのもあるし、このあたりの線引きに敏感であるはずの道重さゆみが着地点を間違えたことの意外性もあったろう。

このとき田中れいなが「みんなはわからんかも知れんよ」と言ったのは、実に田中れいなっぽかった。ファンであればわかるに決まっている。そのことを理解していないのは、田中れいなが「アイドル・ファン」ではないことの証拠だ。

これと関係があるのが、ユーストリー娘。での譜久村聖の「アイドルは変顔やっちゃいけないんだよっ」(http://www.youtube.com/watch?v=Dyb5hrxsp1M)。


● そういうのはともかく、道重さゆみは新作のミュージック・ビデオでもコンサートでも存在感を増してきている。こんなに歌パートが多いと聴いている方はかなり疲れるが、調子外れの声が聞こえてきた方が満足感があるというのがなんとも変な感じだ。譜久村聖とのデュエット『好きだな君が』は「被せ」が強すぎて(エフェクトもかけているのかな?)よくわからなかった。


● 新しいシングル曲『彼と一緒にお店がしたい!』は、曲もコレオグラフィーもよく、今回の新曲の中では一番よかった。ミュージック・ビデオではあまりいい印象がなかった『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』は、立体的なステージだとそこそこ行けるけれども、転調のところはまだ説得力を出せていないか。アルバム曲は、現時点で曲としてまともに聴けそうなのは『My Way~女子校花道~』。



こんなところだろうか。9期メンバーの印象が良かったために、全体的な感想が楽観的なものとなったが、高橋愛の卒業コンサート・ツアーという題目の重大さを鑑みると、どうしても「しょぼい」内容だったという印象が否めない。この後の高橋愛個人のスケジュールのせいでツアーの期間が短く、公演回数が少なくなったために、いろんな面で妥協したんじゃないかと想像してしまう。

これが妥協でなく、何か構造的な変化を反映しているのなら、先行きが不安だ。

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ハロプロ!TIME - 20110825 新曲MV撮影

8月25日の『ハロプロ!TIME』は、新垣里沙と9期メンバーによるハワイ・ツアー直前特集と、鞘師里保カメラ+αによる新曲MV撮影の模様。全編通してモーニング娘。を扱っていて、とても楽しい回だった。新曲2曲のMVも部分的にではあるが初めて公開された。


新曲のミュージック・ビデオの撮影は7月12日と13日の2日間にかけて行われた(http://gree.jp/michishige_sayumi/blog/entry/588556424)。初日が『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』、2日目が『彼と一緒にお店がしたい!』だったようで、番組内でもこの順番で紹介された。


鞘師里保カメラは、撮影セットでほんとうに寝ている道重さゆみを撮るというもの。鞘師里保が「道重さん、道重さん」と声を掛けながら近づいたので、目が覚めてしまったという不思議な展開。

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15分後に、今度は譜久村聖も連れて再挑戦し、成功。まあこれはさすがに予期していただろう。ベッドがライトで温まっていて「ここやばいよ」と布団を持ち上げたら、譜久村聖が「失礼しま~す」と言いながら顔を突っ込むというやはり不思議な展開。

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スタッフ撮影による「モーニング娘。カメラ」。楽しんごの真似をして盛り上がる。ここは生田衣梨奈に対するパワハラ気味の煽り。7月30日のラジオ番組『今夜もうさちゃんピース』で、田中れいながリハーサル中に気分を上げるためにこれをやっていて、付き合いで乗ってあげると案外楽しい、と語っていた。私は今回の映像で「ラブ注入」というのを初めて知った、というか「楽しんご」を「らくしんご」だと思っていた。ラジオを聴いておきながら、どれだけ情報を聞き落としているのだろうと考えると恐ろしい。

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撮影2日目は「モーニング娘。カメラ」のみ。この日は道重さゆみの誕生日だったので、新垣里沙がサプライズの形でバースデー・ケーキを持って入ってくる。田中れいながポップな色調のケーキを指さして「めっちゃかわいい。さゆみたいやん」と言ったのにドキッとした。

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その後、高橋愛にもケーキが渡されて記念撮影。光井愛佳はこの4日後のハロコンで途中退場し、ハワイ・ツアーから帰ってきてからの7月29日に長期休養が発表された(http://michishigefan.blog130.fc2.com/blog-entry-199.html)。

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ハロプロ!TIME - 20110901 ハワイ・ファン・クラブ・ツアー

8月25日の『ハロプロ!TIME』は、スマイレージの小川紗季卒業と2期メンバーの特集、そしてモーニング娘。のハワイ・ファンク・クラブ・ツアーの特集。モーニング娘。がハワイに行っていたのは7月21日(http://gree.jp/michishige_sayumi/blog/entry/589968891)から28日(http://gree.jp/michishige_sayumi/blog/entry/591062530まで、なのかな。このうちファン・クラブ・ツアーは2日間で、田中れいながパスポートを紛失して初日の最初のイベントに参加できなくなるという事件があったらしい。いい話だ。

1日目の生写真の撮影現場(http://gree.jp/michishige_sayumi/blog/entry/590166666)。左が14歳で右が22歳という年齢差があるように見えない。その2人が撮影者・高橋愛の動画を飛行機の中でいっぱい見たと言いながらニヤニヤしている構図も凄い。それにしても、この道重さゆみの、メーキャップをばっちり決めていない感じの映像をもっと見たいものだ。

110901 ハロプロ!-1


これは生田衣梨奈による撮影。胸元が緩いことを嬉しそうに報告する。このあと、田中れいなが、このカメラの持ち方だと道重さゆみは画面に入っていないんじゃないか、と詰問し、生田衣梨奈は「入ってますよ」と言いながら道重さゆみをフレームから外すというやりとりがあったが、これ、わざとやったにしてもそうでないにしても面白い。

110901 ハロプロ!-2


ライブ・ステージの模様。道重さゆみは『弱虫』をソロで歌ったとのこと。

110901 ハロプロ!-3

スマイレージ 2011 Limited Live 'S/mile Factory' DVD

ハロプロ関連のライブ・ディスクはちょくちょく買っているのだが、ライブ映像としての出来がよくないことが多く、ほとんどの場合は一部だけ見て放置している。そんな中、この6月に行われたスマイレージの単独ライブのDVD『スマイレージ 2011 Limited Live 'S/mile Factory' DVD』(http://www.amazon.co.jp/dp/B00566H2WM)は楽しく見ることができた。これはテレビ番組のイベントとして行われたライブで、いつものハロプロのコンサートとは違う環境で収録が行われている(たとえばクレーン・カメラが複数あったり、ステージから観客席に向けて突き出したスペースがあったりした)。またカット割りをいつもよりセンスがいい人がやっているようだ。スマイレージのライブ映像を初めて見てみようかと思っている人には、トークと「ラップ対決」のところはスキップしてもらうという条件付きで、このDVDはお勧めである。

「スマイレージ 2011 Limited Live "S/mile Factory"」に書いたように、私が見た昼公演では音響関係のトラブルが多かった。ライブDVDに収録されている夜公演でも似たようなトラブルが多発したようだが、巧妙に隠されている。


『乙女 パスタに感動』、『恋をしちゃいました! 』、『I & YOU & I & YOU & I』の並び。スマイレージはスタンド・マイクを使ってのパフォーマンスがいい。

Smile Factory-1


『ぁまのじゃく』。この後に『シューティング スター』と『女ばかりの日曜日』。ステージをいっぱいに使っていて楽しい。

Smile Factory-2


『サンキュ! クレームブリュレの友情』。この後に『パン屋さんのアルバイト』。早着替えのために衣装の重ね着をしているのだが、ボディ・アーマーを身に着けているように見える。これはやめた方がよかった。

Smile Factory-3


今年の『TOKYO IDOL FESTIVAL』に、ハロプロからは真野恵里菜が参加したわけだが、もしスマイレージが出ていたら他グループを圧倒しただろうな、と何度も思ったことを覚えている。スマイレージは、4人がほぼ均等に歌パートを持つヴォーカル・グループとして、スタンド・マイクを使うパフォーマンスからライブ・ハウス規模のステージまでにスケーラブルに対応できる、「アイドル戦国時代」においてTIF規模の戦場に送り込む部隊としてはオーバースペックといってもいいグループだった。このことは、このライブDVDを見て改めて実感した。

もちろんステージ・パフォーマンスの質は、この「アイドル戦国時代」で生き抜くための最重要の要因ではないというのも、TIFに行って実感したことだった。

単独でホールでのコンサートを開けなくなっていることが判明した春ツアーの℃-uteとの合同コンサート、、5月29日の1周年記念イベントでのメンバー増員の発表、新曲『有頂天LOVE』のたがが外れたようなプロモーション、8月14日のハロコンでの新メンバーの発表、8月24日の小川紗季の卒業の発表、9月7日の新メンバー小数賀芙由香の脱退の発表と来て、9月中旬のいま、スマイレージは迷走しながらいよいよ厳しい局面に突入して行っている感がある。この秋のツアーは私も1公演は見てみる予定なので、どうなっているのかこの目で確かめてきたい。

2011年9月11日『MUSIC JAPAN』で新曲『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』を披露

2011年9月11日のNHK『MUSIC JAPAN』でモーニング娘。が新曲『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』を披露した。9月14日に発売されるこの新曲は、8月25日の『ハロプロ!TIME』でミュージック・ビデオが部分的に公開され、9月3日にYouTubeの公式チャンネルでフル・バージョンのミュージック・ビデオ(http://www.youtube.com/watch?v=TLGVkcoWe2g)が公開された。テレビ番組でのパフォーマンスはこれが初めて。

収録が行われたのは9月5日(http://gree.jp/michishige_sayumi/blog/entry/598041294)。この曲は、前日と前々日の秋ツアーの公演だけでなく夏のハロコンでも歌ってきている。これだけライブをこなしてからテレビ番組用の撮影を行うのは珍しいことで、高橋体制の最後のシングルにふさわしい良い映像が残されたと思う。


衣装はこの曲用の衣装。秋ツアーでは『彼と一緒にお店がしたい!』の衣装で、オープニング・ムービーあけから2曲続けてやっている。左4人と右4人でヒールの高さが違う。

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10分弱の枠の中でライブ・パフォーマンスは2分ほど。残りの8分の大部分がラテ・アートに費やされ、モーニング娘。が歌っているところよりもコーヒー・カップが大写しになっている時間の方が長かったんじゃないかと思ってしまうようなひどい構成だった。

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ライブの部分はミュージック・ビデオよりもずっと印象がよく、秋ツアーでのパフォーマンスよりもコレオグラフィーの粗が目立たない。フルにやらないから無理な転調が1回しかないのもポジティブに働いた。テレビでのパフォーマンスが相対的に好印象なのは珍しいことだ。

高橋愛と2人で前に出てきて歌うところの、道重さゆみの入魂の一ショット。ソロで歌っているわけではないとはいえ、必然的にこのようなバスト・ショットが来るのはこの箇所ぐらいしかない。

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● 秋ツアーで好印象だった譜久村聖はやっぱり良かったが、今回特に目を惹いたのは、生田衣梨奈の「ディスコ好きなの?」と訊きたくなるようなファンキーさだった。

● 曲としては、やっぱりぴんと来ない。ファンク/R&Bのリズムにヴォーカルが乗れないというモーニング娘。の弱点が露わになるタイプの曲である。これについては前に「新垣里沙のグルーヴ」というエントリで書いたことがある。ヴォーカルの粗が目立たないという意味では『彼と一緒にお店がしたい!』の方がずっと良かっただろうけれども、テレビ番組でやるのに適しているかどうかはまた別問題。

スマイレージコンサートツアー2011秋~逆襲の超ミニスカート~

2011年9月17日に渋谷のC. C. Lemonホールで行われたスマイレージのコンサート・ツアー『スマイレージコンサートツアー2011秋~逆襲の超ミニスカート~』を見に行ってきた(昼公演のみ)。『Limited Live 'S/mile Factory' DVD』のエントリの最後のパラグラフに書いたように、スマイレージは傍からは迷走しているように見え、今回のコンサートには期待のレベルを徹底的に下げて臨んだのだけれども、その予想が完全に裏切られた。いや~、面白かった。


さきにネガティブな要因を書いておくと、トークなど、パフォーマンス以外の部分での演出の質の低さと、ステージ上でのスカートめくりでさらにエスカレートした性的なコノテーション。ただどちらも「いまのJpopマーケットで生き残るための作戦だ」と言われたら「そうですか」と答えるしかない。


今回のコンサートでは、多くの曲を、旧メンバーの3人に新メンバーのうちの1人が加わった4人構成で歌っている。また、何曲かははっきりと旧メンバー3人+バックダンサー4人という形にしている。このため、これらの曲を3人または4人以外の構成、たとえば7人で歌うとした場合にどうなるのかが見えてこなかった。新人の負担を減らすという明らかな理由以外にも、サブメンバーのうちの何人を正式なメンバーとして採用するのかという判断を下すときのフリー・ハンドを確保しておきたいということもあるのだろうか。いずれにせよ、今回のツアーではこのあたりのビジョンは見えなかった。

ただ今回のライブを見た限りでは、4人全員を正式メンバーにするしか選択肢がないように思える。このうちの誰かを切るコストとベネフィット、という問題以前に、ここまでやらせておいてクビなんてことになったらファンから強い反発が来るだろう。私ですら腹を立てると思うし。


時期的にも、また新メンバーが入ってのコンサートという点からも、9月の初めに見たモーニング娘。の秋ツアーと比較をしてしまうのだが、率直に言って、今回のスマイレージのコンサートの方がフラストレーションを感じずに楽しむことができた。まさかこんなことになるとは思いもしなかったので我ながら驚いている。以下、これを踏まえた断片的な感想。

● 何かうまく行っていない、という感じがしたのは、最初の『タチアガール』とアンコール1曲目の『スマイル音丼』だけで、後はすんなりと入ってきた。大部分のナンバーがすんなりと入ってこなかったモーニング娘。のコンサートとは対照的。

● 旧メンバーのスキルが、たとえば昨年の1stライブツアーのときから大幅に上がっているのを実感する。あのときあったたどたどしさが完全に消え、大きいステージを縦にも横にもフルに使って支配していた。

● サブメンバー4人は予想以上に良かった。特にこれまで経験がなかったはずの中西香菜の適応力には驚かされた。もちろん4人とも荒削りなのだけれども、スマイレージは荒削りなものを許容する作りになっているからそれほど気にならない。モーニング娘。も昔はこうだったのだろうかと思った。

● 旧メンバー3人がソロを歌うセクション(前田憂佳が『学級委員長』、福田花音が『明日はデートなのに、今すぐ声が聞きたい』、和田彩花が『スマイル美人』)がとても良かった。個々のメンバーが歌手としてどれほど上手か、とかそういうの以前の話として、パッケージとして完成度が高い。

● それと関係するけれども、スマイレージはメンバーに合った曲が与えられている、と感じる。上に挙げた3曲はもともとグループ用の曲だが、この3人がそれぞれソロで歌っても問題ないし、それぞれがどの曲を歌っても問題はないように思える。曲とメンバーが、スマイレージというグループのコンセプトを仲介役として、きれいに接続している、という感じ。だからこそ、メンバーが歳をとっていったときにどうなるのか心配だったわけだが。

● これは個々のメンバーがグループに合わせている、ということでもある。新メンバーたちもそのように合わせていくことになるし、その精度がすなわちグループとしての完成度になる、のだろうか。



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