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The Voice - リアリティ・ショウについて#6

前回の「American Idol #4」では、次はBig Brotherを扱うと書いたのだが、ちょうど6月29日にフィナーレを迎えたアメリカNBCの"The Voice"に簡単に触れることにする(Wikipediaのエントリ)。

American Idolと同じニッチの歌コンペティション番組。オランダの番組のフォーマットをもとに今年の4月に始まり、ABCのお化け番組"Dancing with the Stars"に視聴率で勝ったことで話題になった。オリジナルの番組のプロデューサーがBig Brotherを作ったJohn De Mol、アメリカでのプロデューサーがSurvivorを手がけたMark Burnettで、今年からアメリカでも始まる『X-Factor』に似たフォーマット(各コンテスタントに「コーチ」が付き、コーチ間での競争がある)をアメリカで先にやってしまったなど、リアリティTVファンにとっては注目すべきポイントがいくつもある番組だった。

American Idolと比べていくつかの点で新鮮だったが、コンペティション番組としてはそれほどうまく行かなかったというのが私の感想。NBCが大いにプッシュしており、すでにシーズン2が決まっているので、フォーマットが調整され、参加者の質が向上することでもっと良くなることを期待している。

このブログであえて取り上げようと思ったのは、この番組では例によって視聴者による投票が行われるのだが、いつもの電話やオンライン投票に加えて、各コンテスタントがライブで歌った曲のスタジオ録音バージョンをiTunes Storeで売り、そのダウンロード数を票としてカウントするという試みがなされているからだ(各投票手段にどのような重み付けがなされているのかは私は知らない)。有料での投票はこの種のメジャーな番組では新しい試みである。

タレントを探す番組としては、その歌手に実際に金を出す人がどれほどいるかを示す指標は、無料の電話投票やオンライン投票よりも有意義だと思われる。また、iTunes Storeで曲を売ることによるもう1つの効果として、iTunes Store上の売り上げランキングから、各コンテスタントの人気がどれほどのものなのかがわかる。結果発表のサプライズ要素が失われかねないが、現実の世界での客観的かつ具体的な数値が見えるのはやはりエキサイティングだ(ただし決勝では、投票期間中に関連曲がランキングから消えた。次シーズンでこのあたりがどうなるのかはわからない)。

ちなみにどの投票方法でも上限が10票と定められている。この上限を回避する手段はもちろんあるだろうけれども、American Idolでは常態となっているパワー・ヴォーティングに対する一定の抑止力にはなったと考えられる。またこのおかげで、ということもあるだろう、私の見ている範囲では、票が有料であることに対する批判の声はそれほど上がっていない(批判は、有料だと票が十分に集まらず客観的な結果にならないという文脈のもの)。その逆に、iTunesでダウンロードするだけで投票できるのは楽でいい、という意見をちらほら見かける。この番組がシーズンを重ねて軌道に乗ってきたらまた状況が変わるかもしれないので要注目ではある。

決勝は4人のコンテスタントに対する視聴者投票で優勝者と準優勝者が決まった。Justin BieberがTwitter上で投票を呼びかけた(そして即座にトレンドとなった)コンテスタントが勝ったということもあって、後味がいくぶん悪かったのだが、番組上での露出という点では最後まで残った4人全員が十分な恩恵を受けたことだろう。

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これだけだと寂しいので動画をいくつか。

フォーマットの違いのために、American Idolのような一般的コンテスト番組ではなかなか残らないシンガー・ソングライター風の歌手が何人か上位に残った。このジャンルが好きな私にとってはありがたかった。

これはiTunes Storeで一貫して最も人気があったが、2位に終わったDia Frampton(「ディア」と発音する)による、Kanye Westの"Heartless"。



最初ちょっと不安定だが、途中から安定してくる。姉妹で"Meg & Dia"というバンドをやっているが、昨年レーベルから契約解除されたとのこと。アジア人っぽいのは父親が韓国人であるため。


大きな話題を呼んだのが、16歳のXenia(「セニア」と発音する)という名の少女だ。これはJessie Jの"Price Tag"のスタジオ録音バージョン。

http://www.youtube.com/watch?v=atGH6xq0OnQ

Mazzy StarのHope SandovalとかAlana Davisとかを思い起こさせるトーンの声を、この歳で見事にコントロールしているが、この人が注目されたのはむしろ歌手としての未熟さのせいだった。この番組に応募するまで家族以外の人の前で歌ったことがないというほどの内気な女の子で、ステージに上がると萎縮しているのがもろにわかる。コレオグラファーの指導を受けた後のパフォーマンスがこれだ。この内気さが視聴者の人気という面でプラスとマイナスの両方に働いたと思われる。



この人は、iTunes Storeでの総売上ではたぶん全コンテスタント中3位だった。結局は前述のDia Framptonとの一騎打ちで負けたのだが、何年後かにビッグネームになっていそう。なお、7/2の週のBillboard Hot 100のチャートで、Dia Framptonは57位、Xeniaは99位に入っている。


最後の動画に出てくる背の高い男性は、この人を自分のチームのメンバーとして選んだ「コーチ」のBlake Shelton。カントリーのジャンルでは名前が知られている人らしいのだが、私は不勉強ゆえにまともに聴いたことがなかった。上の2人の女性はともにこの人のチームだったため、セミファイナルでどちらか1人が脱落せざるをえなくなったわけだが、それにしてもこの2人を選ぶというのは趣味がいいと言わざるをえない。今回聴いてみたら、本人の歌もなかなかよかった。何か一つ試し聴きするならこの"Hillbilly Bone"を。

他の3人の「コーチ」は、Christina Aguilera、Maroon 5のシンガーAdam Levine、そしてCee Lo Greenだった。コーチはコンテスタントのメンターとなるだけでなく、番組内でソロやグループで歌を披露した。ただ、この手の番組でプロが歌うといまいちなことが多い、というジンクスを覆すことはできなかったかな。例によってQueenを歌ってボロボロになっていたし。
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20110615 ユーストリー娘。に道重さゆみ登場

6月15日のUstream番組『ユーストリー娘。』に道重さゆみが登場した。『ユーストリー娘。』とは、水曜8時からの1時間、Ustreamで放送される無料のインターネット番組。進行役の新垣里沙と9期メンバー4人がレギュラーとして出演する。インターネット上での放送は過去に何度も試みられたようだが、モーニング娘。が定期的な放送を行うのはこれが初めてだと思われる。

4月から始まった番組で、6月15日は第9回の放送だった。この番組の第一の感想は、これで新規のファンを獲得するのは難しそう、というものだ。もともとそれが目的ではないのだろうけど。

しかしまあファンだから頑張って見るわけである。我らが道重さゆみも見ている。これ(http://gree.jp/michishige_sayumi/blog/entry/568766174)は第1回が放送された4月13日のエントリ。このエントリの写真は私の最も好きな自撮り写真の1つだ。この目つきがとてもよいし、これを載せるセンスもいい。


6月15日は鞘師里保と鈴木香音が欠席だったが、人数としては新垣・道重・光井・譜久村・生田の5人でちょうど良かっただろう。道重さゆみは大はしゃぎで、最初から最後までよくしゃべった。

1106105 ユーストリー娘。-1


「9期の気になるトコロランキング」という企画で、3位は「とにかく可愛い」。ただし主語は「りほりほ」、というオチ。

110615 ユーストリー娘。-2


2位は「お姉ちゃんに激似」。これは隣に座っている生田衣梨奈のこと。お姉ちゃんに似ているからずばずば言いやすい、というところから「傷ついてないかなと思って、大丈夫?」と尋ねたら「ぜんぜん大丈夫です」と答えたわけだが、これがこの5日後の6月20日に行われたスターデジオの公開放送収録で生田衣梨奈を泣かした事件の布石となった。このとき光井愛佳が「いい子やね」と合いの手を入れているのに注目。

110615 ユーストリー娘。-3


1位は「フクちゃん八方美人」。メンバーみんなのことを可愛いと言っている、という話。この種の話題になると譜久村聖は雄弁になる。このときも道重さゆみの喋りの圧力に一瞬だけだが対抗できていた。

110615 ユーストリー娘。-4


この日のハイライトは、9期にダメ出しをしつづけた光井愛佳が第1位として「メリハリ」という言葉を出したときに「切り替え!」と叫んだ生田衣梨奈。叫んだ瞬間はカメラに映っていなかった。

110615 ユーストリー娘。-5


このときの、特に新垣里沙の対処のしかたは、初期のリンリンに対する周囲の扱いを思い起こさせる。リンリンはドライなユーモアの持ち主で、早い時期からジョークを言っていたのだが、他のメンバーは言葉の壁だけでなくそのドライなユーモアを解する能力の欠如のせいもあってリンリンのジョークをうまく受け止められなかった。リンリンはその後、周囲に合わせてジョークの内容を変えていったが、ジュンジュンは最後まで戦いの姿勢を見せていた、ように思う。生田衣梨奈はどうなっていくのだろうか。


この後には、Googleの音声翻訳機能を使った「Let's スピーキング娘。」というコーナーがあった。ドリームモーニング娘。の新曲『あっと驚く未来がやってくる!』に「Let's Singin'」と叫ぶところがあって、こういう間違いを指摘できない雰囲気がこの会社にはあるんだなと思っていたのだが、なんのことはない、末端スタッフまでこうなのだった。

フランス語のスピーカーがフランス語のフレーズを手本として喋ってみせ、モーニング娘。メンバーがそれを真似し、Googleの翻訳機能がどんな日本語に訳するかを見て楽しむという企画。面白くなりそうな趣向だがぜんぜんダメ。この前の回には、同じフランス語のスピーカーに英語を喋らせたが、フランス語訛りがひどすぎてGoogleが認識してくれないという笑える展開があった。

フランス語のスピーカーが喋ったフランス語がGoogleによって正しい日本語に翻訳されたときに「すごーい」と称賛するこの状況は、DVD Magazine Vol. 33についてのエントリの最後の方に書いた状況に似ている。参照している動画が消えているので具体的内容を書いておくと、ジュンジュンとリンリンが対決する早押しクイズの勝者を決める問題で、「中国の郵便ポストの色は?」という問題を出したのだ。


この回では、いつか起こるのではないかと怖れていた事態が起こった。"difficulté"(http://dictionary.reverso.net/french-english/difficulte)を言わせる問題で、生田衣梨奈が「ディフィキュルトゥ」みたいな発音をしたときに、iPadの画面に「私fuckinの」と表示されたのが映ったのである。

110615 ユーストリー娘。-6


この言葉が画面に映ること自体は別に問題ではないと思うけれども、その後の展開がいくつものレベルで居心地が悪いものだった。自動翻訳プログラムがおかしな言葉を出してくるのが「なぜ」面白いのかをはっきりさせないままやっているから、こういう言葉が出て来たときにそれを笑いに結びつけることができない。だが、そもそもメンバーたちがこの言葉を知らないので(新垣と光井は知っていたかも)、それ以前の問題である。前には新垣里沙が「疑似」という言葉を知らなかったりしていたので、英語だからどうこうという話ではないのだ。

ところで生田衣梨奈の発音がなぜこうなったのかは私にはよくわからない。"fuckin"という音の並びが入っているように聞こえたのだろうか。それとも"putain"(http://dictionary.reverso.net/french-synonyms/putain)が? でもそれだったら"fuckin"と、'g'が抜けたりはしないか。


番組終了後に短時間ではあるが道重さゆみが一人で喋る「さゆーストリー娘。」なるものもあった。

小五のときに、PCに残った履歴を見た父親が激怒して「20歳以上になるまでこのサイトを開くな」と言うような名前のチャット・ルームに出入りしていたというエピソードを披露。

110615 さゆーストリー娘。-7


6月15日が発売日だった『Only you』のCDを手に取って、「これ言っていいのかな」といいながら、衣装がKARAの『ジャンピン』の衣装に似ているのがお気に入りだ、と言った。コンサートの田中れいなとのトークで『ミスター』のダンスの真似をするなど、KARAは大好きなようだ。

110615 さゆーストリー娘。-9


この9分間ほどの「さゆーストリー娘。」は最初から最後まですごい勢いで喋りっぱなしで、とても面白かった。このクオリティは、レギュラー番組のようなもっとフォーマルな形式になっても保てるのだろうか。

AAA "Buzz Communication" Tour 2011 さいたまスーパーアリーナ - #2

AAA "Buzz Communication" Tour 2011 さいたまスーパーアリーナ - #1の続き。

上の記事を書いたときにはかなり興奮していたのだが、その翌日にモーニング娘。の春ツアーの最終公演を見に行って圧倒され、続きを書きにくくなってしまった。でもあのコンサートが楽しく、いろいろと発見があったことは事実なので、このエントリにまとめておくことにした。

さいたまスーパーアリーナでのコンサートの模様を紹介する動画があったので紹介しておく。私が見に行った翌日の6/26の様子。

http://www.youtube.com/watch?v=C0EdclmJavQ



今ツアーの公演の大部分は、モーニング娘。と同じ規模の2,000人前後のホールで行っている。ホール向きの構成をアリーナに移しかえるのが難しかった、というのはあるのかもしれない。実際、昨年12月に横浜アリーナで行われたモーニング娘。のコンサートは、初めてモーニング娘。を見に来た人には(席によってではあるけれども)不満が残るだろうなと思ったものだ。

なお、コンサート中のトークによると、AAAはこの前日にさいたまスーパーアリーナでのリハーサルを行ったとのこと。それでも不安だった、という文脈での発言だった。モーニング娘。の昨年12月の横浜アリーナでは、公演当日にステージのセッティングを始め、開場ぎりぎりまでリハーサルをやっていた。


AAAのコンサートは開演からアンコール込みの終演までで3時間半あった。さいたまスーパーアリーナでの公演は特別バージョンだったらしいが、通常の公演もそこそこの長さなのだろう。そのため(というか因果関係はたぶん逆だが)、モーニング娘。のように2時間の公演を1日2回やるというようなことはせず、1日1公演である。こちら(http://www.avexnet.or.jp/aaa/events/tour2011.html)にツアーのスケジュールがあるが、福岡とか山口とか滋賀など、モーニング娘。ファンにも馴染みのある会場まで行って、公演を1回だけやって帰ってくる(あるいは次に回る)わけで、損益分岐点がずいぶん違いそうだ。


コンサート中に、メンバーが観客席に向かって「AAAを初めて生で見た人は?」と問いかけたとき、手を挙げたのは1/10ぐらい、「このセットリストを初めて見た人」という問いかけに対して手を挙げたのは1/5ぐらいだった。具体的な割合はともかく、このツアー内でのリピーターが多数派だということになる。上に示したツアー・スケジュールを見ると、関東での公演がそんなに多いわけでもないので、「遠征」している人もけっこういるのだろう。


このコンサートに心動かされたのは、これが私が初めて生で見た「ティーン・アイドル」だったからなのだと思う(Wikipediaの"Teen idol"の定義)。これについてはいつか別エントリで書こうと思うが、簡単に言えば、会場にいるのは基本的に「年上の男に憧れる少女たち」である。その中に私のような歳を食った男が紛れ込むとどうなるか。

自分が少女のような心持ちになるか、と思ったけれども、さすがにそうはならなかった。ただ、少女たちの発する熱は感じたし、彼女たちの心のあり方のはかなさと美しさも感じた。そうなった場合、モーニング娘。のコンサート会場でおっさんたちの心のあり方を思うよりも、AAAのコンサート会場で少女たちの心のあり方を思うほうが楽しい、というのは確実にある。

コンサート中のトークや企画は、メンバーたちよりも若い層を対象にしている。年下の人を軽く扱うというようなことはなく、とても親切で優しい。そうであるがゆえに、ハロプロのトークでしばしば見られる手抜き感がなく、完成形のエンタテインメントを提供しようという姿勢が感じられる。これがパフォーマンスになると、モーニング娘。の方がはるかに練度が高いというのは興味深い。


2人の女性メンバーは高橋愛と「同学年」の24歳だということをライブ中に知って、ああ、高橋愛よりもずっと大人っぽいなと思った。このイトーヨーカドーのCMでは幼く見えるが、ステージ上では年相応とまではいかないものの成熟して見える。黒い髪の方が宇野実彩子、茶色の方が伊藤千晃。



AAAの中でこの2人は、ファンたちが、「男たちのグループに紛れ込んだ女の子」として自らを投影する対象として機能しているのかな、と思った。ちなみに公式プロフィールによると宇野実彩子の身長は160cmで、道重さゆみとほぼ同じだが、このグループ内にいると小さくて華奢だ。

20110701 『ピラメキーノ』 激辛調査隊

このブログを始める頃には、道重さゆみはテレビによく出ているから書くネタには困らないだろうと考えていたのだが、現実には、ソロでのテレビ番組の仕事を取り上げたのは昨年の7月の『世界一受けたい授業』が最初で最後のようだ。その理由は、出ている番組がひどすぎてつらいということにつきる(なおラジオ番組を取り上げなくなったのは、その逆に、一字一句書き起こしたくなって大変すぎるから)。

今回、7月1日に放映された『ピラメキーノ』を取り上げるのはただただこれが言いたいためである。

この手の四川料理では、唐辛子は食べない。


撮影をしたのは6月6日だと思われる(http://gree.jp/michishige_sayumi/blog/entry/581046566)。刈谷市でコンサートを行った次の日。この日に撮影した「激辛調査隊」という企画が、これから4回に分けて放映されるようだ(http://gree.jp/michishige_sayumi/blog/entry/584255804)。

舞台となるのは渋谷の四川西安料理を出す「金燕酒家」という店。食べログのエントリを見ると、日本人向けの味付けのお店のようだ。

食べる料理は「鶏肉と唐辛子の超激辛炒め」。賽の目に切った鶏肉を唐辛子と炒める「辣子鸡丁」である。Googleで画像検索

110701 ピラメキーノ-2


朝天辣椒をかじって素直に「まずいし辛いし」と言った。これに共演者は「毒舌」と返し、画面には「通常はこのまま食べるものではありません」というテキストが表示された。

110701 ピラメキーノ-3


美味しくなくて当たり前。四川料理で唐辛子がそのままたくさん入っている料理では、唐辛子そのものは食べない。山盛りになった唐辛子の間にある肉などを箸でつついて探すという食べ方をする。

この番組では、道重さゆみを含む出演者たちが皿を空にする様子を見せて「完食」などと言っているけれども、全部食べているわけがないし、仮にこの人たちが異常体質で全部食べたのだとしても、それはほんとに異常なことである。特に子供向け番組であることを考えると、こんなものを放映してはいけないと思う。
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追記:
このエントリの後日談として、実際にこの店にこの料理を食べに行った

Big Brotherと「モーム素。部屋」- リアリティ・ショウについて #7

The Voiceを取り上げた「リアリティ・ショウについて #6」の続き。

最初の「リアリティ・スターとしてのアイドル」に書いたように、「日本のアイドルは欧米のリアリティ・スターに似た存在である」と言いたいわけだが、これは「American Idolのコンテスタントたちが日本のアイドルに似ている」という主張ですでにカバーできてしまった。だからこの項は当初の予定よりも短く終わりそうだ。

それはともかく、「社会ゲームもの」のリアリティ・ショウ。この呼び名は私が勝手に付けたもので広く普及しているわけではないが、他に適当な呼び名を思いつかないのでこのまま行く。シミュレートされた人間社会の中での社会的振る舞いを通して競争を行うタイプのゲーム。大きく成功した番組に"Big Brother"(Wikipediaのエントリ)と"Survivor"(Wikipediaのエントリ)がある。

Survivorの方は日本でも作られたが、私は見ていないので詳細は知らない。これは製作が難しいフォーマットで、長続きしているのはアメリカだけだから、事実上「アメリカのテレビ番組」であると言っていい。

Big Brotherはこれよりは作りやすいようで、多くの国で試みられ、そこそこ続いている。言葉の問題があるため、私がフォローできていたのは英語圏の国(アメリカ、英国、オーストラリア)だけだった。アメリカのBig Brotherは特殊なフォーマットで運用されているので、以下では英国のBig Brotherの話を中心に進める(オーストラリア版は2008年を最後に打ち切られた。アメリカ版についてはSurvivorの項で触れる)。


Wikipediaの日本語のページの、「完全に外部から隔離され 全ての場所にカメラとマイクが仕掛けられた家で、十数人の男女を3ヶ月生活させ、彼らの生活を 喧嘩・セックス・互いの脱落させ合いに至るまでの全てを放送するリアリティ番組である」という説明は簡にして要を得ている。下世話な番組なのである。典型的なパターンはこんな感じだろうか。


一般人を対象としたオーディションによって選ばれた老若男女十数名が、外部から完全に隔離された家で共同生活を行う。生活空間はカメラとマイクによって完全に監視されており、その様子は毎日1時間枠ぐらいのテレビ番組で放送され、カメラ数台分のライブ・フィードがインターネット上で提供される。視聴者はこれらの情報をもとに1週間に1回投票を行い、不人気だった者が毎週、1人ないし数人、家から排除される。

3か月ほど経って、最後に2人ないし数人残ったところで決選投票が行われ、優勝者には日本円にして5000万円~1億円のレンジの(つまりそこそこ大きな)賞金が与えられる。


これがどんな感じの番組になるのか想像しにくいと思うが、実はモーニング娘。のファンには取っかかりとなる例がある。2003年4月20日の『ハロモニ』で放送された「モーム素。部屋」という企画だ。私は昔のモーニング娘。は知らないと言いつつも、知り合いから過去の『ハロモニ』を含むテープ一式を譲り受けて頑張って見たので、この回も見ている。知らない方はたとえばこのページ(http://sato-no.web.infoseek.co.jp/tz/t03/g0304/tv030420.htm)を見て想像を膨らませていただきたい。

モーニング娘。のメンバー(+中澤裕子)が、カメラによって監視された部屋に入り、スタッフがいないところで自由に振る舞っているところを見せる、という企画である。ネット上に残っているテキストを見ると、モーニング娘。のメンバーたちの素の姿を見ることができたということで評判がよかったようだ。

モーム素-0


Big Brotherとこの「モーム素。部屋」の根本的な思想上の違いは、出演者たちがカメラを意識するかどうかという点にある。Big Brotherでは、出演者たちはカメラの存在を意識せずに振る舞うように指示される。何十台ものカメラにつねに監視されていて意識しないでいられるわけがない、と思うかもしれないが、24時間の監視がずっと続いている状況下では緊張を持続させるのは難しい。「モーム素。部屋」では、出演者たちはカメラに向かって話しかけたり、手持ちカメラを使って互いの姿を撮ったりしていて、自分たちがいる環境とそれを見ているスタッフや視聴者との関係をつねに意識しているが、Big Brotherはその意識を麻痺させることで、出演者たちの真の素の姿をさらけ出させようとする。


このように素の姿を見せることを目的とするテレビ番組で人気を得た人がリアリティ・スターである。これは日本のアイドルのあり方に似ている点があるではないか。

それを取り巻く、より大きな「芸能界」全体がそもそもそんなものだ、というのはある。この点は日本に限らず英米でも同じだ。私の感覚では、イギリスは日本に似た面があり、アメリカはプロとアマの境界線がよりはっきりしている。しかしアメリカでも、21世紀に入ってのリアリティ・ショウのブームの中で、セレブリティのプライベートな側面を売り物にするタイプの番組がたくさん現れた。日本でもよく知られているものには、Black SabbathのOzzy Osbourneの一家が出たMTVの"The Osbournes"とか、Paris HiltonとNicole Richieのバカっぷりを見せるFoxの"The Simple Life"など。また、複数のセレブリティを共同生活させて相互の反応を見る番組も多く作られたし、イギリスには2週間ほどの短い期間ではあるがセレブリティを集めて行う"Celebrity Big Brother"なるものもある。

こういうのに出るのは落ち目のセレブリティだが、彼らはプロのタレントであり、守るべきものも見せるべき芸も持っているから一線を越えることは基本的にない。他方、リアリティ・スターたちは、芸能界の中で守るべきステータスがない、何の芸も持っていない素人である。それだからこそ、はるかに面白いリアリティ・ショウが作られる可能性がある。


次のエントリでは、このブログのテーマに関連した話をするためにちょっと脇道に逸れて、道重さゆみも出演したことのある『逃走中』という日本のバラエティ番組を取り上げることにする。


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「モーム素。部屋」についてもう少し。

こういう状況での最も興味深い見所の1つが、個々人がどこに居場所を見つけるかということである。この部屋は1) ベッド、2) 中央のテーブル、3) キッチンの3つのエリアに大きく分かれていた。集団内で最も順位が高い「長老」たちは、早々と中央のテーブルを囲んで腰を落ち着けた。また、辻・加護を中心とする集団は、早いうちからキッチンでの料理というタスクを見つけて、そこでほとんどの時間を過ごした。そこから外れた人たちはベッドを居場所とすることになった。

前半のほとんどを、ベッドに座って写真集を見ていた高橋愛。

モーム素-1


途中でベッドを占有して寝始めた吉澤ひとみ。

モーム素-2


この企画の中で最もマージナライズされていた2人が、その後、モーニング娘。のリーダーになったというのは面白い。


ちなみにBig Brotherでは本やテレビやゲームや音楽など、時間潰しになるような娯楽は与えられない。出演者たちがずっと本を読んでたりしたら、テレビ番組にならないからだ。このため、Big Brotherの出演者たちは基本的にだらだらと退屈して過ごしている。それゆえに、番組としての見せ場を作るために与えられるいろんなタスクに熱心に取り組むのだ。

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Big Brotherの動画を適当に1つ。UKのBig Brother 5での、StuartとMichelleの間の一時的なロマンス。言葉がわからなくても興味が持続するだろうという理由からこれを選んでみた。こんなことが起こるのはきわめて稀であり、決して典型的な光景ではないことに注意。



この件はThe Sunの記事になった。タブロイド紙が取り上げるようなお祭り的な番組なのである。この2人は後の方まで残ったが、ファイナルには残れなかった。

字幕が付いているのは囁き声が聞き取りにくいからで、普通は表示されない。1:07にナレーションがあるが、UKやオーストラリアのBig Brotherでは、このような「何時何分、誰々はどこにいて何をしている」というような説明だけが行われ、あとは出演者の映像と声をそのまま流す。見て分かるように、ハードコアなドキュメンタリー番組のような作りで、編集者の主観や意図を完全に排除するのは不可能だとしても、なるべく中立的な映像にしようと努めているのは伝わってくる(それでも批判の声はたびたび上がるのだが)。

4:37に建物の庭が映される。英国のBig Brotherはこの家を大きなスタジオの中に作っていて、週に1回、コンテスタントが家から追い出される日には、この周囲に大勢の観衆を集めて、敗者が家から出る様子をライブで放送する。

『今夜もうさちゃんピース』で「さゆーストリー娘。」についてコメント

7月2日の『今夜もうさちゃんピース』で、6月15日の『ユーストリー娘。』とその後の「さゆーストリー娘。」についてのコメントがあった。とても興味深い内容だったのだが、書き起こしを始めるとこちらがバーンアウトしそうなので、特に面白かったポイントを2つ。


田中れいなとのテレビ仕事の後、「歌う仕事」をこなし、昼寝をして元気が出た彼女は、『ユーストリー娘。』が始まる前に、9時を過ぎても仕事ができるメンバーだけでもっと喋りたい、とスタッフに訴えたのだが、「でもそれを思っているのは道重だけだから無理だよ」と言われたとのこと。

道重さゆみのアウトプットとエクスポージャーが突出している理由というか背景が垣間見えるエピソードではある。


もう一点。「さゆーストリー娘。」はおそらく機器の電源が落とされたときに唐突に終わったのだが、道重さゆみは放送が途絶えたのを知らず、あの後も10分ほど喋り続け、カメラの近くに寄るなどのお遊びもしていたという。

ということはライブ・フィードをモニターするための機材も撤収されていた、ということなのだろうか。本人はiPadを持って、おそらくTwitterを見ていたわけだが、そこから放送が切れたことがわからなかったのだろうか。などなど、不明な点がいろいろあるけれども、まあ追究してもしかたがない。



会社に対して要望が多く寄せられたら、この「さゆーストリー娘。」がレギュラー番組になるかもしれない、とのこと。トークは『今夜もうさちゃんピース』がプライオリティだから、「さゆーストリー娘。」では企画ものをやりたい、という。

彼女が自由に喋る番組なら、それこそ何時間でも楽しく見られると思う。道重さゆみのファンならばまず間違いなくそう思うのではないだろうか。いわゆる「電話帳を読んでいるだけでもいい」という状態。

ただ、彼女のキャリア・パスを考えた場合、いまそういうことをやるのが望ましいのかは微妙なところだ。そもそも『ユーストリー娘。』は、Ustream上にアーカイブを置かず、YouTubeにアップロードされた動画も消されていて、一般向けのコンテンツとしてのプレゼンスはゼロに近い。いまの道重さゆみをこんなもの(の類似品)に投入する意味があるのだろうか。「要望を出す」という具体的なアクションを示唆されると、こんなことを考えざるをえなくなる。

『逃走中』と"The Cha$e" - リアリティ・ショウについて #8

Big Brotherと「モーム素。部屋」を取り上げた「リアリティ・ショウについて #7」の続き。

『逃走中』についてはゲーム・ショウの文脈で軽く触れるだけにするつもりだったのだが、振り返ってみるとこれは個人的にとても重要な番組だった。3年ぐらい前のこと、日本にも面白いリアリティ・ショウはないのかと知り合いに尋ねまくり、これはいいかもよと紹介された『逃走中』のあるエピソードで優勝した矢口真里を見て、モーニング娘。ってけっこういいじゃんと思ったのが、私のモーニング娘。との最初の接近遭遇だったかもしれないのだ。あの頃はモーニング娘。における矢口真里のポジションとか「脱走」したことの意味などまったく知らず、「男がいるのがばれるとクビにされるなんて、アイドル業界って気持ち悪いな」というごく普通の一般人的感想を持っていたように思う。


『逃走中』とは、20人ぐらいの参加者が、番組側が用意した「ハンター」と呼ばれる鬼から逃げ回る鬼ごっこ。「クロノス」という深夜番組枠で作られていた他のゲームとともに、欧米のリアリティ・ショウに似た感触があってたしかに興味深かった。

ゲーム・ショウとしての根本的な欠陥は、出演しているのが芸能人だということである。ゲーム・ショウはゲームに勝つことが至上命題になるように作られていないとうまく行きにくいが、芸能人は往々にしてテレビに映ることが目的となり、勝利に執着しない。

欧米の一般的視聴者はゲーム・ショウはデフォルトでガチでやるものだと思っているから、日本のバラエティ番組で行われるゲームがガチで行われているものではない、ということを理解できないでいるケースをよく見かける。私の印象に強く残っているのは、オーストラリアのBig Brotherで『とんねるずのみなさんのおかげでした』の『脳カベ』を真剣なゲームとしてやっていたことだった。日本人ならば、この種のバラエティ番組におけるゲームは、芸人がインプロで行うコメディ・スケッチのようなものだということを100%理解しているわけだが、彼らはそのような形式のテレビ番組に慣れていないから、本気で行われるゲームだと思い込む。そこに出ているのが芸人だという認識もないから、受けを狙ってわざと失敗するとか、不利な条件を与えられて苦しむ姿を見せるのは「おいしい」というような概念を理解できない。

この日本製の『脳カベ』の動画はYouTube上で多くの人に見られて人気を博し、その後、American Idolを製作しているFreemantleMediaがフォーマットを買って多くの国で製作された(Wikipediaの"Brain Wall")。しかしこれはYouTube上で動画を探せばわかるように("Hole in the Wall"で検索するといい)、日本でいえば『SASUKE』のような「スポーツ競技」として作られている。この感覚の違いは、アメリカABCの"I Survived a Japanese Game Show"(Wikipediaのエントリ)が、素人参加の、賞金25万ドルのマジな競技として作られたことからもよくわかるはず。


話を戻すと、『逃走中』はゲーム・ショウとしてはあまり良い出来ではないので関心は薄れていたのだが、私が初めてのコンサートに行く前の2009年11月、道重さゆみが出演すると知ったときにはかなりワクワクしたものだった(彼女が出演した回はここで見ることができる: http://www.tudou.com/programs/view/B1fCZKm2nIM/)。しかし考えてみれば運動音痴の彼女がこのゲームで生き残れるわけがなく、ゲーム開始後1分も経たないうちにあっけなく捕まった。

2009年の終わりから2010年の初めにかけて、道重さゆみの容姿面でのコンディションはあまりよくなかったのだが、この番組では悪くない。顔がちょっと膨らみ気味。うさちゃんヘアーにしてリキが入っている。

逃走中-1


最初のハンターがリリースされる前。メインのグループに入り込めておらず、背が低いせいで後ろの方に見え隠れするという状態。

逃走中-2


最初に捕まった。ゲーム残り時間89:24ということは、36秒しか保たなかった。走っているところの映像はいかにもという感じで面白い。まだ日がちゃんと昇っていないせいで薄暗い。

逃走中-3


「もういやだー。足なんで遅く生まれちゃったんだろ、さゆみ。もういやだ」。雑魚タレントが最初に消えた、という感じ。いまだったら、もっといい扱いをしてもらえるだろうか。

逃走中-4 (2)


捕まった人が入るケージの中でちょくちょく映るが、やはり周縁にいる。ただし声は要所要所でしっかりと出していて、目立とうとする意思は伝わってくる。

逃走中-4


ケージの前面に出てしっかりと映っている。

逃走中-5


その後、ラジオ番組でこれについて語ったときには、けっこう本気で悔しがっていたので安心した。ケージの中は寒かったが、他の出演者たちと話せてよかった、などと言っていた。

とまあ、画像をキャプチャまでして楽しんでおいて何だが、こういう楽しみ方しかできないところにリアリティ・ショウとしての限界がある。結局、出演しているタレントがどのようにバラエティ番組としての見せ場を作ったか、という観点からしか論じられないし評価ができない。


じゃあ、これをガチのゲームとしてやったらどうなるのか。このフォーマットをもとに作られた番組が、アメリカのSci-Fi Channel(いまの"Syfy")で"Cha$e"というタイトルで放映された(http://www.syfy.com/chase/)。2008年の終わり、Battlestar Galacticaのシーズン4(最終シーズン)の中休みだった。

この番組はYouTubeでフルに見られる(YouTubeで検索)。エピソードは6つ。勝者の賞金は25,000~50,000ドルと、この手のゲーム・ショウとしては多い方ではない。どれか1つ見てみるなら、Episode 4の"Warehouse"がお勧めかな(http://www.youtube.com/watch?v=FnNuI8X5NP0)。



派手な音楽と編集、ホストとナレーションの使い方、1人の勝者を決めるコンテストとしての性格付け、出演者の紹介のしかたなどは、この手のアウトドア買い物競争型リアリティ・ショウの草分けにして代名詞"The Amazing Race"の流儀にのっとっている。しかしネットワークのように金を掛けていないから非常に安っぽく見える。

この種のゲーム・ショウは、人気が出てシーズンを重ねていくと、番組の演出やフォーマット、さらには出演者の戦略が洗練されていって面白くなっていくのだが、この"Cha$e"は1シーズンで終わってしまったので、このフォーマットのポテンシャルが十分に実現されたとは言い難い。ただ、こういうものが大量に作られ、見られることで、番組の作り手と受け手、そして潜在的な出演者が成熟していっている、という事情はわかってもらえるかと思う。

電話ボックス勝負の主催者、逮捕される

このあいだ「電話ボックス勝負で田中れいながAKB48に勝ち抜き」という記事を書いたばかりだが、この勝負の主催者に警察の手が及んだ。7月7日のニュース。

http://news.livedoor.com/article/detail/5691192/


「AKB48」の写真使い売春を斡旋…組員ら5人逮捕

 人気アイドルグループ「AKB48」などの写真をチラシに使い売春を斡旋(あっせん)したとして、警視庁保安課は売春防止法違反(周旋)の疑いで、東京都新宿区歌舞伎町、指定暴力団住吉会系組員で派遣型風俗店「アイドル」の経営者、広戸孝博(45)と埼玉県三郷市新和、同店元従業員、池田雅道(51)の両容疑者ら5人を逮捕した。

 同課によると、広戸容疑者らは「売春はさせていない」などと容疑を否認しているという。

 同課によると、同店は公衆電話ボックスなどに「AKB48」などの写真を使ったチラシを貼って宣伝。倉庫からはチラシ約60万枚が押収されており、著作権法違反の疑いももたれている。同店は平成18年に開店し、月150~200万円の売り上げがあった。



こちらのNNNのサイトには動画もある。

http://news24.jp/articles/2011/07/07/07185941.html

0:30の電話ボックスの映像には、http://michishigefan.blog130.fc2.com/blog-entry-176.htmlで紹介した田中・新垣セットが映っている。それにしてもこの映像の撮影日が「先月27日」とあるのは、警察とメディアの馴れ合いを想像させる。

また、この後の押収されたチラシの山の映像には、http://michishigefan.blog130.fc2.com/blog-entry-59.htmlで紹介したAKB48と田中れいなのチラシも映っている。このサイトで取り上げた4枚以外のチラシが映らなかったのは、他になかったということなのだろうか。

こちらはTBSニュースの動画。下にはちょうど田中れいなの写真が表示されているはず。




それにしてもモーニング娘。ファンとして納得がいかないのは、ニュース・サイトに載る記事にせよ映像でのニュースにせよ、「AKB48」の名前が使われていることだ。NNNの映像が撮影された6月27日の時点で、池袋北口というビッグ・ネームの繁華街の電話ボックスに貼られていたのは、田中れいなと新垣里沙の写真だったのに。

NNNの記事では、タイトルは「AKBの写真で売春あっせん 組員ら逮捕」だったものの、記事本文にはかろうじて「チラシには、アイドルグループ「AKB48」や「モーニング娘。」の写真が無断で使われ」と名前が載った。しかし、映像に映った4枚の写真のうち3枚までがモーニング娘。メンバーのものだったことを考えれば、これは順序が逆であってほしかった。ジャーナリズム、地に堕ちたり、である。



というわけで、最初に「田中れいな1人対AKB 48の16人の電話ボックス勝負」に書いた「込み入った大人の事情を介してわれわれに提示される広告とは違った、生のニーズのダイレクトな表現」としてのピンク・チラシの物語は、メディアでは「AKB 48の写真」と表現されて消費されてしまった、という結末を迎えた。まさに私が言いたかったことを体現したオチだった、と言えなくもない。

それにしてもこんなことになる前にあの番号に電話を掛けて「なぜ、よりにもよって新垣里沙を?」と訊いておけばよかった。

20110704 『HEY! HEY! HEY!』女性アイドル・グループ特集

7月4日のフジテレビ『HEY! HEY! HEY!』に、「女性アイドル・グループ特集」として、ぱすぽ☆、Berryz工房、アイドリング!!!、NMB48の4グループが出演した(登場順)。ひどい出来の番組だったが、いくつか収穫があったのでメモとして書いておく。


● Berryz工房

他グループが新曲を持ってきている中、Berryz工房は新曲『愛の弾丸』ではなく4年前の『付き合ってるのに片思い』を歌った。

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番組の方向性に合わせて、フレッシュなアイドルというイメージを見せたかったのだろうけれども、最後のトークのコーナーでこんなことをやられたこともあって、無駄なあがきとなった。

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● アイドリング

アイドリングは7月27日発売予定の新曲『Don't think. Feel!!!』を披露した。19人のグループだが(1人休業中)、4人欠席して15人しかいない。それでも、このスペースでは人数が多すぎる。

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アイドリングは、私がハロプロ以外にそこそこ細かくフォローしている唯一のアイドル・グループで、前に書いたようにパフォーマンスに見るべき点がないわけではないのだが、このような音楽番組に出演するとほぼ必ずその魅力を伝えることに失敗する。これはもう実力不足としか言いようがない。

今回の『Don't think. Feel!!!』を見ていて思ったのは、全員でテレビ番組に出演して新曲を歌うことがある、という前提がある限り、このようにユニゾン中心で被せ強めの歌と単純な振り付けの組み合わせは、コスト効果の面では最適解なのだろうな、ということだった。ほんとにつまらない解だけれども、そのパターンを破った前々作の『eve』(http://www.youtube.com/watch?v=56l5EWszaAo)は、曲としては心地よくてもライブ・パフォーマンスが悲惨すぎて、スキルがそうとう向上しないとこちらの道に進むのはやめておいた方がいいと感じさせた。


● ぱすぽ☆

ぱすぽ☆はメジャー・デビュー曲『少女飛行』を歌った。

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ミュージック・ビデオ(http://www.youtube.com/watch?v=X_v536kCzWg)を見たときには気づかなかったことだが、この曲のコレオグラフィーはちゃんとしている。この路線で口パクでないフル・コンサートをやるのであれば見に行ってもいいかも、と思うぐらいに好印象だった。昨年のTokyo Idol Festivalでのこのパフォーマンスを見ると、少なくとも何人かのマイクは生きているのがわかる。

追記: YouTubeに、今年のJapan Expoでの『少女飛行』の映像(http://www.youtube.com/watch?v=Ypafdyb5u10)があった。これは面白い。


● NMB48

NMB48は7月20日に発売が予定されているデビュー曲『絶滅黒髪少女』を歌った。

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見る人が見れば違いがあるのだろうが、私には「AKB48と同系統のもの」にしか見えず、守備範囲外だった。

20110620 『おとぼ家の夜』

2011年6月20日のTOKYO MX『おとぼ家の夜』に、『Only you』のプロモーションの一環として、道重さゆみ、田中れいな、光井愛佳が出演した。収録が行われたのは5月17日(収録当日の田中れいなのブログ・エントリ)。


『悲しみトワイライト』がバックで流れる中での出演者紹介。「ブリッ子キャラで大人気の道重さゆみさん、アニメキャラとしても人気の田中れいなさん、そしてちょっと体の弱い光井愛佳さん」。「アニメキャラ」は怪盗レーニャのことだろうけど、説明がないから知らない人には意味不明だったはず。

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ホストから振られた話を田中れいなの方に持っていこうとする。これは田中れいな協調性がないという話への布石。編集でカットされてもいるのだろうが、光井愛佳に持っていってもうまく続かない。

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出演者全員で、『ライバルサバイバル』での『女と男のララバイゲーム』を鑑賞する。出演者たちがモーニング娘。のパフォーマンスを見ているときの反応が素人っぽくて興味深い。ちなみにこのキャプチャ画像は、新垣里沙が指をこめかみに当てながら「賢い方法」と歌っているところで光井愛佳が吹き出したのを受けて、道重さゆみがその真似をした瞬間。完全に3人の間での内輪受けで、ホストたちは蚊帳の外なのだが、エディターは面白いと思ったようだ。

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「一番ダンスが上手なのは?」という質問には3人のコンセンサスとして高橋愛の名前が自然に出てきたが、「一番下手なのは?」という質問への答えにつまったときに、自分の話に引き取った。この後、田中れいなは歌はうまいという話に持っていって、「でもそれはダンスは下手だということが前提になっているよね」という突っ込みを待った。反応してくれたのは、他の番組でもよく共演している大島麻衣。

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応援の仕方を教えてくれという注文に対し、『ラヴ&ピィ~ス! HEROがやって来たっ』を光井愛佳と歌いながら、いわゆるヲタ芸をやってみせた(あの動きを具体的になんと呼ぶのか私は知らない)。「大好きよ」と「超大好きよ」の後に「れいな」とコールを入れる。田中れいなは戸惑っている、というか、乗り気ではない。

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このあと、「ライブ会場ではみんなやってますから」と言ったが、振りコピ全盛のいま、これをやっている人はモーニング娘。のコンサート・ツアーではほとんど見かけない。Berryz工房やスマイレージのコンサートで目にして新鮮に思う、というていどだ。ただしモーニング娘。の場合でもイベントとかではまた違うのかもしれない。なお、『ライバルサバイバル』では回替わりのメドレーの中で、道重さゆみが実際にこの曲に合わせてこれをやっていて奇妙な感じがした。こういうのがほんとうに好きで楽しいんだろうな、と思う。


ダンスのレクチャーということで、道重さゆみが『恋愛レボリューション21』を教える。立ち上がる前に皮肉っぽく、この曲を「一世を風靡した」と形容した。コンサートのトークでドリームモーニング娘。のメンバーのことを「全盛期」と表現したのを思い出した。

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「一番困るのはどんなファン?」という質問に対し、「メンバー内で推しメンを変えるファン」と答えた。前田憂佳と和田彩花の間でふらふらしている人がよくこんなことを言えるものだ。

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この番組は、モーニング娘。がプロモーションのために出演するタイプの番組の中では面白い部類に入っていた。ゲスト出演者にフォーカスを当てる作りに好感が持てる。

道重さゆみと田中れいなの組み合わせはうまく機能している。道重さゆみが話の流れを他メンバーに「分配」する役割を果たし、田中れいなが最後までやり遂げるというパターンが何度か見られた。ここに高橋愛や新垣里沙や亀井絵里がいないことはポジティブに働いている。

残る問題は、話題のストック、というか多様な話題への対応力。春ツアーの2人のトークのコーナーで、これまでの完全にフリーなトークとは異なり、スタッフによって用意された3つの話題について話すという方式に変えたのは、この点を意識してのトレーニングなのだろう。
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