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美女学(ラーメン第3回) - 20110120

『美女学』の女子ラーメン第三回が1月20日に放映された。出演者は前回と同じで、モーニング娘。の道重さゆみと光井愛佳、そしてBerryz工房の清水佐紀と熊井友理奈。

今回は『太陽のトマト麺 四谷2丁目支店』でトマト・ベースのラーメンを食べ、そこのスープや麺を使ってオリジナルのラーメンを作り、出来が良ければこの店で期間限定で出してもらうという企画。

豆乳が練り込まれている独特の麺に何が入っているかという問いかけに「豆腐」と答えて事実上の正解。この後の熊井の「大豆」という回答の処理も含めて、今回は『太陽のトマト麺』の関係者が「大人」で、全体的にストレスなく進んでいく。『美女学』のこのコーナーの出来は、講師として出演する人の力に大きく左右されるという印象があるが、今回は当たりの回だった。

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ピーラーでのジャガイモの皮剥きに挑戦し、芽の取り方を知らずに教えてもらうが、あきらめて光井に任せる。

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熊井友理奈の脚の付け根がテーブルよりも上にある。日常生活のなかで腰をやられそうだ。自宅のキッチンの調理台は特注する必要がありそう。

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結局、Berryz工房が作った牛乳と納豆というオリジナリティあるラーメンが、モーニング娘。の保守的なトマト・ベースのラーメンに勝ち、期間限定メニューとして採用されることになった。ここの部分の流れは、プレゼンテーションと試食から判定までうまく流れていて良かった。



なお今回最も強く印象に残ったのは、スマイレージの新曲『ショートカット』のレコーディング風景でのこの場面。ハロプロの曲がどのようなプロセスで作られているのかは、メンバーの口から語られる断片的なエピソードを通してぼんやりとしかわからない面が多いので、この手の映像は貴重だ。

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ここでは福田花音が「ああ新しい洋服買いたい」の箇所を歌っているときに、レコーディング・ディレクターが「新しい」の「しい」の部分を、息を吐くように発声することを求めている。この「息吐き」はハロプロ特有のダメな歌唱法の1つで、このような形で教え込まれ、要求され続ける環境に過剰適応したハロプロ・メンバーは、普通の歌を普通に歌えなくなっている。特にヴォーカル・パートが多くて器用な人が大きなダメージを負っているという印象がある。
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美女学(ランニング第1回) - 20110127

『美女学』のラーメンは計3回で終わり、1月27日からはランニングになった。出演者は同じモーニング娘。の道重さゆみと光井愛佳、そしてBerryz工房の清水佐紀と熊井友理奈で、これに元モーニング娘。の吉澤ひとみが加わった。ちなみに当日の撮影ではラーメンよりもランニングを先に撮っている(当日のブログ・エントリ)。

ロケ地は代々木公園。肩を縮こまらせているのは寒さの表現と好意的に解釈するとして、印象に残るのは吉澤ひとみの姿勢の良さだ。この人は、どんなにそれを裏付けるものがないと感じられるような場面でも、堂々と自信に満ちた姿勢と態度をとる。これは重要な資質だと思う。

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全長1.2kmの初心者用ランニング・コースを一人ずつ走る。今回はベースラインを測定するという趣旨だったようで、全体的にぐだぐだな中、道重さゆみは運動音痴のキャラを活かせず、そこそこいい成績を出してしまった。速い方から熊井、道重、光井、清水の順。

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まだちゃんとしたランニング・シューズではなくキッチン用のシューズを履かされている。次週の予告から推測するに、コーチとして出演している女性の勤務する運動用具メーカーとのタイアップで、ちゃんとしたウェアとシューズを揃えていくのだろう。最終的なタイムは、熊井、清水、光井、道重の順になるといまから予想しておく。


今回は9期メンバーのセグメントで、道重さゆみと生田衣梨奈の絡みがけっこう長く取りあげられた。これは、まだファンの視点から話をしてくる生田に対して道重が困惑しながらも話を合わせている様子。

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9期メンバーについては、少しずつ情報が出てきており、徐々に興味が湧いてきた。改めて思うのは、道重さゆみのブログやラジオでの紹介の仕方が上手だということだ。そのためのチャンネルを確保しているということも含めて、やはり他のメンバーと比べてアウトプットの質と量が格段に優れている。というよりもむしろ、他のメンバーたちは9期メンバーをプロモートすることを自分たちのミッションとは考えていないということがわかった。これは私には意外なことだったのだけれども、昔からのモーニング娘。のファンにとってはそれほど意外じゃないのかもしれないな、とも感じる。

2010年ハロプロのお勧め動画: モーニング娘。

2010年のモーニング娘。のシングル曲はおしなべて良かったが、ミュージック・ビデオの出来はどれも満足のいくものではなかった、と思う。ハロプロの「モベキマス」の中で、「ベキマス」はライブ・パフォーマンスよりもミュージック・ビデオの方が精度が高いという印象があるのに対し、モーニング娘。はたいていの場合、ライブ・パフォーマンスの方が圧倒的に優れている。

モーニング娘。メンバーのラジオやテレビでのトークを聞いていて驚くのは、曲のレコーディングとミュージック・ビデオの撮影が驚くほどコストをかけずに、またメンバーたちの主体性なしに行われていること、そして彼女たちがそれを天真爛漫に口にすることだ。たとえば、ミュージック・ビデオを撮るときには数セット、数時間の「レッスン」を受けただけで撮影に臨み、ときには振りを間違えているテイクが採用されたりする、というようなことを平気で喋る。好意的に解釈すれば、あまり練習しすぎていないフレッシュな状態を捉えようとしているのだろう。しかしパフォーマンスの質という点でいうと、同じ曲を繰り返してやって微調整をしていくコンサート・ツアーでのライブ・パフォーマンスの方が良くなるのは自明の理である。

というわけで、2010年のシングル曲4点については別の機会に振り返ることにして、「お勧め動画」としてはライブ映像から2点選ぶことにした。

● 「Moonlight night ~月夜の晩だよ~」(2010年春ツアーのオープニング) 作詞・作曲:つんく、編曲:田中直



2010年3月に発売された10枚目のアルバム『(10) MY ME』に収録されている曲で、春ツアーのオープニングに使われた。CDで聴いた時点ではぴんと来なかったこの曲が、2時間にわたる絢爛たるショーの始まりふさわしい名曲に化けたのには本当に驚いたものだ。

ライブ映像ではわかりにくいかもしれないが、このコレオグラフィーはステージの縦方向と横方向の広がりをうまく使ったフォーメーション重視のタイプの典型的理想像になっていると思う。公演の始まりとともにステージ最上段から登場し、少しずつ前に出て、横に広がり、最後には中段に戻って固まって2曲目の「気まぐれプリンセス」につなげるという構成。

この曲はパリで行われたJapan Expoでのライブにもオープニング曲として使われた(http://www.youtube.com/watch?v=YPV3Z-GaQH0)。この映像は画質も音質も悪いけれども、全体の動きが見やすい。誰かがソロ・パートを歌っているときも周囲ではいろいろと細かいことをやっていることがわかる。歌の面では、新垣里沙の期待を超える安定感が印象的である。

道重さゆみはあまり映らないけれども、ステージ上では長い手足が映えてとても良かった。単純にうさぎの衣装を着られて楽しそうだったし。


● 「愛され過ぎることはないのよ」(シングル発売記念イベント) 作詞・作曲:つんく、編曲:大久保薫



2010年11月に発売された44枚目シングル「女と男のララバイゲーム」のB面曲。このシングルの発売記念イベントでのパフォーマンスである。秋ツアーでもこの曲を歌ってとても良かったのだが、残念ながら横浜アリーナでのパフォーマンスの映像の出来があまりよくない(現時点で、スカパーで放映された2バージョンと速攻DVDバージョンがある。オフィシャルなライブDVDに期待)。むしろ、こちらの方が平均的なライブDVDよりもずっとライブの迫力を伝えているという感がある。

B面曲だからミュージック・ビデオが作られず、したがって振り付けもかっちりと作り込まれたというよりは緩い感じになっている。上で紹介した「Moonlight night ~月夜の晩だよ~」とは対照的だ。モーニング娘。はどちらのパターンも得意としているのだが、ハロプロの他のグループと比べたときに私が感じる最大の違いは、こちらのタイプの曲をやったときのプロっぽさである。このような差ができている理由について私はいくつかの仮説を立てていて、そのうちの1つは単純に「メンバーが歳をとっているから」というものなので、極端に若い9期メンバーが入ったときにこのあたりがどうなるのかに興味津々なのだ。

田中れいなの高音を活かしたパートが印象的。道重さゆみのパートは機械処理された声が被せられていたし、「甘えたい」の部分はほとんど聞こえないが、ダンスの面では全体的によかった。

ただダンスということになると、この映像でも高橋愛が群を抜いているのがはっきりわかる。たとえば1:32あたりの新垣ソロ「いますぐ」のところで、両手を上にあげるときに胸を先に出して背をそらすのがいいことは、それをやっている高橋愛の動きを見ればはっきりとわかるわけだが、画面に映っているメンバーのなかでこれを意識してやっている人はほかにいない。これは、1) このレベルでの振り付け/指導が行われていないこと、2) 高橋愛のこれは自分で考えてやっていること、3) 高橋愛はこれを他のメンバーに教えていないこと、を意味する。この3)があるから、私は「高橋愛卒業発表に思うこと」のエントリで、「他のメンバーが高橋愛の天才の恩恵を受けるメカニズムがもともとシステムとして確立されていない」から彼女が抜けてもそんなに大きな影響はないのではないかと書いたのだった。

美女学(ランニング第2回) - 20110203

2月3日の『美女学』、ランニングの第2回では、アシックス原宿店でシューズとウェアを調達する。出演者は前回と同じモーニング娘。の道重さゆみと光井愛佳、Berryz工房の清水佐紀と熊井友理奈、そして元モーニング娘。の吉澤ひとみ。

「STATIC FOOT ID」という機械で各人の足を測定して得た映像を見て、自分の足がどれなのかを当てるゲーム。道重さゆみはこの「筋力が弱そうな外反母趾気味の足」を、親指が上がっているという特徴を手がかりに正解。結局、光井愛佳1人が間違えて罰ゲームを受けた。

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それぞれ自分に合ったシューズを受け取った後は、ランニングウェア購入資金争奪クイズ。このクイズは、進行が拙すぎて過度に編集の手を加えなくてはならなかったのか、放映時間の問題で手を入れざるをえなかったせいで進行が拙いように見えたのか、とにかくひどかった。写真は「フルマラソンで走る距離は?km」という第3問に、「42.195」という回答を自信を持って提示しようとしている顔。

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正解は道重一人のみだったのだが、この前の第2問が、「シドニー五輪で高橋尚子選手が金メダルを獲得した後に言った一言「すごく?42キロでした!」」というもので(正解は「楽しい」)、少なくとも「42」の部分はヒントとして出ているのに誰も触れないという不思議さ。編集の都合で順序を入れ替えたとも考えられないし…

結局、同じく正解数1つだった熊井とジャンケンをして負け、最下位となって、予算500円のウェアがどんなものになるかは次週のお楽しみとなるわけだが、そのときに「秘」の字で隠している映像が、番組冒頭のスポンサーを紹介するセクションで「秘」の字なしに普通に流されていたという訳の分からなさ。

というような問題以前の話として、私の個人的好みとして、ハロプロのメンバーの教養のなさや頭の悪さを売りにするような番組作りはやめてほしいと切に願う。そのような番組を面白くする力量がメンバーにもスタッフにもないのだから、勝ち目がない。


9期メンバー紹介のセグメントはますます興味深くなってきた。これは公式サイトで使われている9人揃ったアーティスト写真(http://www.helloproject.com/morningmusume/)を撮影している様子。この前の個人写真の撮影風景を見ていても、9期の4人はみんなすでにセミプロ以上である。これに見合う歌とダンスのスキルがあるのなら、モーニング娘。のパフォーマンスのレベルはけっこう早く回復するかもしれない。

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ハロプロの歌詞における「世代」

私は普段、音楽を楽しんでいるときには歌詞を聞き流しており、何か違和感を覚えたときにだけ歌詞の内容が意識にのぼってくるというような聴き方をしている。だから特殊なタイプの曲を除けば、歌詞の具体的な内容はどうでもよくて、違和感を抱かせないていどに無難であってくれればいい。ということをまず前提として書いておいて。

つんくが「世代」という言葉を間違って使っているな、ということは前から気になっていた。生物学的な意味での「世代」でも、生まれた時期が同じ人々のグループという意味での「世代」でもなく、1人の人間が歳をとっていく中での特定の「時期」、すなわち「青春時代」という言葉の「時代」の意味で使っている。たとえばスマイレージの『オトナになるって難しい!!!』の「なんだかんだ言って 彼がほしい 世代」(http://www.youtube.com/watch?v=6dbSE2FGY4s&t=32s)。これはオトナになる直前の時期には男が欲しくなる、という意味だろう。この世代の前後に、男が欲しくならない世代がある、という意味ではないはずだ。

厄介なことに、「世代」に対応する英語が"generation"であるという知識はある。時東ぁみの2006年の曲『せんちめんたるじぇねれ~しょん』(http://www.youtube.com/watch?v=OH8aldyyALk)では、冒頭の「僕らの世代が面白くするんだ 傷つきやすい世代だけど せんちめんたる Our generation」から始まって、「世代」と「generation」を対にした歌詞が何度も出てくる。この部分だけだと普通の意味で使っているようにも見えるが、「僕らの世代」を「大人」と対照させているので、やはり「時期」の意味なのだろう。

こういうのは、つまらない曲であれば聞き返さないし、聞き返すような曲でも違和感が大きくなければ気にならないのだが、後ろのスクリーンに歌詞が表示されるコンサート会場で一度意識してしまうとキツくなってくる。私が特に気になったのは2010年春ツアーの最後の曲『涙ッチ』の「だけど青春 みんな迷うジェネレーション」だった(http://www.youtube.com/watch?v=MCQJIWS65Ts&t=2m16s)。こう歌われると「いや私は違う世代だけど青春時代には迷いもあったよ」と反論したくなる。ファンの年齢層が広く、また長期にわたって活動するモーニング娘。にとって、(本来の意味での)「世代」という言葉はけっこう危ないと思う。

それにしても、このエントリを書くために歌詞を改めて確認してみたらひどかった。「DON'T STOP 涙止めないで DROP / ROCK STAR 君は羽ばたいて TRIP」の「DROP」と「TRIP」って、素直に解釈すれば「倒れろ」、「つまずけ」と命令しているのだが、それでいいのだろうか。とはいっても、こういうのは実際に会場で聴いているときには何を言っているのか聞き取れないのでダメージはない。はっきりと発音されてよく聞き取れる「だけど青春 みんな迷うジェネレーション」みたいなのが厳しいのである。

というようないい加減さも含んでいるのが、つんくの歌詞である、というのがハロプロ・ファンの間に広く共有されている感覚のようではある。私もそういうのは嫌いではない。前に『女と男のララバイゲーム』のエントリで書いたことなのだが、ハロプロのメンバーたちが歌詞の内容をあまり信じず、理解もせずに歌っているというあり方は、戦略として悪くないとも思うのである(これはこの年末年始、クラシックのリサイタルとシンガーソング・ライターのコンサートに続けて行って、改めて感じたことだった。稿を改めて書こうと思う)。



とまあ、これだけだったら殊更こうやって取り上げることでもないのだが、1月のハロコンで何度も聞いた真野恵里菜の新曲『青春のセレナーデ』に「恋して 夢見て 愛し合うすべてが ふるえさせるよ この胸を (青春のジェネレーション)」という歌詞があって(http://www.youtube.com/watch?v=mNFvZXou3A8&t=1m08s)、ああ、この「ジェネレーション」もまた間違ってるよな、と思っていたんだけど、よく考えたらこれの歌詞はつんくではなく三浦徳子にクレジットされているのだった(作曲はたいせい)。これはいったいどういうことなのか?

2011年2月11日、Buono!ライブ2011winter ~Re;Buono!~、横浜BLITZ

2011年2月11日に横浜BLITZで行われた「Buono!」のコンサートに行ってきた。3か所で行われるツアーの初日の夜の部。関東の広い範囲で雪が降った寒い休日だった。1階後方で見たため視覚・聴覚の両方の面で理想的なコンディションとは言い難かったが、周囲の客は予想以上に大人しく、そこそこ落ち着いて見ることができた。

「Buono!」(ボーノ)とは、Berryz工房の嗣永桃子と夏焼雅、そして℃-uteの鈴木愛理の3人から成る、2007年10月に結成されたグループ。私は2010年の冬と夏のハロコンで見たことがあり、単独コンサートに行ったのは今回が初めてである。結論から言うと、私の好みには合わなかった。オールガールの生バンドをバックに、怪我をしないていどの「安全ロック」を歌うというコンセプトで、私はオールガール・バンドも女性ヴォーカルのロックも軟弱なロックも嫌いじゃないんだが、「ロック」というジャンルに設けていた足切りラインに達しなかったようだ。具体的に大きかったのは、ヴォーカル面での問題とステージ上での身のこなしの問題。

これを「安全ロック」という1つのジャンルとして認知し受容できますか、と問いかけられているという感じはあるのである。そしてこれが一定のマーケット・ニッチを確保しているのだとしたら、もうこれは私の好みに合わないと言うしかない。


セットリスト

1 ゴール
2 Independent Girl~独立女子であるために
3 雑草のうた
4 ガラクタノユメ
5 ロッタラ ロッタラ
6 co・no・mi・chi
7 キライスキダイキライ
8 You're My Friend
9 星の羊たち
10 ガチンコでいこう!
11 うらはら
12 カタオモイ。
13 JUICY HE@RT
14 ロックの神様
15 泣き虫少年
16 MY BOY
17 れでぃぱんさぁ
18 恋愛ライダー
19 One Way = My Way
20 ラナウェイトレイン
21 タビダチのうた

最後の曲は昼と夜で違っていたようだ。3曲目の『雑草のうた』がこの2月にリリースされた新曲で、『ラナウェイトレイン』と『JUICY HE@RT』がそのB面曲。

なお、Buono!の曲のなかで、私がiTunes上で5つ星のレーティングを付けてそこそこ再生しているのは「恋愛ライダー」「ロッタラ ロッタラ」の2曲。どちらもミドルティーンの演者によるバブルガム・ポップという感じの曲で、現在のもっとパンキッシュな路線では歌うのが難しくなっている、という印象がある。今回のコンサートも、また私の見た過去のどのライブ映像も、このCD音源とミュージック・ビデオの出来を超えるものではなかった。かといって、今回の新作も含めて最近の曲がうまく行っているというわけでもないのだが。

110211 横浜Blitz

2011年2月13日、吉川友プレデビュー・イベント、EBIS303イベントスペース

正月のハロコンで前座を務めて一番印象に残った吉川友は、その後、ユニバーサルから3月30日にソロ・デビューすることが発表された(http://www.universal-music.co.jp/universalj/artist/kikkawa_you/)。だからこのブログの守備範囲から外れているようにも思うのだが、イベント情報がハロプロの公式サイトに載っていることもあるし(http://www.helloproject.com/news/1102082000_hello.html)、ここで取り上げることにする。

2月13日に、恵比寿にあるイベント・スペースで行われた「プレデビュー・イベント」なるものに行ってきた。デビュー・シングルの『きっかけはYOU!』とそのB面曲3種類『さよなら涙』、『冬空花火』、『Candy Pop』を歌い、最後に『きっかけはYOU!』を歌うという構成。

イベントの開始は15:30で、入場料代わりのCD予約受付を13:00までやるということだったが、売れ行きがよくなかったのか(?)、ぎりぎりまで受け付けているということを外出先でTwitterで知り、急遽行くことに決めた。技術の進歩を感じる。

ただ、この手の先着順に優遇されるイベントはやはりしんどい。会場は立ち見で、ステージがあまり高くなかったため、後ろの方では演者の姿がほとんど見えない。私は背は低い方ではないのでまだ良かったのだが。


ハロコンでは歌が上手だと思った吉川友だけど、こうやってソロのセッティングで聴くとそれほどでもない。音響のせいかもしれないし、曲があまりよくないということもあるのかもしれない。

シングル曲の『きっかけはYOU!』を聴いたのはこれが初めて。これも含めて、4曲すべてが似た感じの、音が無意味に多くて動きすぎるのっぺりした曲に聞こえる。私は『さよなら涙』が一番好きなのだけれども、ということは、これをA面曲にしてはいけないのだろうな。いやほんと、いまのJpopのマーケットで何が売れて何が売れないのか、私にはまったく勘が働かない。

こういうイベントの位置づけもよくわからない。こんなクローズドな場所でプロモーションをやる意味はあるのだろうか。などと思っていたが、ネット上での噂によると、もともとはラクーアでやる予定だったのが、東京ドームシティアトラクションズのローラー・コースターの事故のせいでイベントを行えなくなったために場所が変わったということらしい。予約したCDの受け取り場所はラクーアの新星堂なので、そこそこの信憑性はある。

このイベントはシングルの発売日まで毎週末、国内各地で行われるから、関心のある人はどうぞ。私はやはりちゃんとしたホールでのフル・コンサートを見たいんだが、それが可能なほどレパートリーとファン・ベースを拡大するまでにはそうとうの時間がかかるのかもしれない。そこまで保つのか、ということも含めてなかばアカデミックな関心を寄せている、というのが私のいまのところのスタンスだ。


翌日の「スッキリ!」より。「集まったファン1,000人」とあるけれども、そんなにいる感じはしなかった。百の位を四捨五入すると1,000人、というていどだと思う。

110214 吉川


20110213恵比寿

美女学(ランニング第3回) - 20110210

2月10日の『美女学』、ランニングの第3回は、代々木公園に戻って再びコースを走った。このシリーズはおそらくこれで終了である。出演者はこれまでと同じモーニング娘。の道重さゆみと光井愛佳、Berryz工房の清水佐紀と熊井友理奈、そして元モーニング娘。の吉澤ひとみ。

アシックスのプロダクト・プレースメントとして、前回のクイズの賞金で調達したランニング・ウェアを披露するのだが、最下位の道重さゆみは500円で靴紐を買ったのみ。替えの靴紐が500円もするというのが企業イメージとして良いことなのか私にはよくわからない。

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最初に走ったときの映像を見てアドバイスを受ける。実際に番組で使われそうな(また実際に使われる)コメントを挟んでいく能力はさすがに高い。

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最後に、4人がリレーで走り、1人目の光井が2人目の清水にたすきを渡した時点でスタートするコーチとの競走をするという「駅伝対決」を行ったのだが、ここで第3走者の熊井がゴールに向かってきて、あとから道重が追いかけてくるという意味不明なことが起こる。

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熊井がポイントに差し掛かったときに道重が「紅葉を見ていた」ためにたすきの受け渡しができず、熊井が最後まで走った、とのこと。この結末は、特にコーチと熊井の振る舞い方から判断するに、台本にはなかったほんとうのアクシデントのようだ。

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ここの部分は実に面白かった。吉澤と熊井の対応もよかったけれども、抜かされたことに気づいて後を追いかけているあいだ中ずっと考えていたのであろう道重の対処のしかたは理想的だった。地面にへたりこんでいるときの熊井に向ける視線はシリアスで良いが、視線を合わせようとしない熊井も面白い。道重が「通り過ぎてったの」と言ったときの反応(と編集のされ方)から見て、本気で腹を立てていたのではなかろうか。これに限らず、道重さゆみはBerryz工房や℃-uteの少なからずのメンバーから「面倒くさい人」と思われている感じがする。


9期メンバーのセグメントはますます興味深くなってきた。ダンス・レッスンで一人だけ経験がないためについていけない鈴木香音に焦点を当てたのだが、これが特定の一人をフィーチャーした初めての回だということ、珍しくスタッフ(ダンス教師)が有能であるように描かれていることが特に印象に残った。


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「ドリームモーニング娘。」結成について思うこと

1月28日に、モーニング娘。の旧メンバーたちによる「ドリームモーニング娘。」(http://www.dream-morningmusume.com/)が結成記念記者会見を中野サンプラザで行った。この件について現時点で思っていることを記録しておこうと思う。

私はモーニング娘。ファンとしては超レイトカマーなので、このドリームモーニング娘。のコンセプトやメンバーには特段の思い入れを持てない。過去の音源や映像をそこそこ漁りはしたが、高橋リーダー体制よりも前のモーニング娘。にはあまりぴんと来なかった。

もちろん完全に無関心だった頃よりもずっと興味を持っているのだが、「前史」に対する歴史的興味という面が大きい。そうでない、同時代的に興味を持っている事柄をいくつか挙げてみると:

● 加護亜依。歌手として興味を持った唯一の人。ジャズのアルバムも買ったがいまいちの出来だった。こなれてきたらライブに行ってみたいと思う。のだが、また最近(この2月)所属事務所が替わったようで、今後どういう活動をするのかが不透明(現在の公式ブログ)。どうやら「あいぼん」という芸名にしたようだ。

● 小川麻琴。あまり思い入れもないが、総合的なスキルが高い人という印象があったので、去年芝居を一つ見に行った(つかこうへい系統の『桃色書店へようこそ』)。芝居自体はダメだったけれども、本人の能力の高さはよくわかった。

● 久住小春。ライブで見たことはないが、ぎりぎり同時代。この人については最近出版されたエッセイ『17歳の転職』についてのエントリで書こうと思っている。

● 楽曲群。いまのモーニング娘。やハロプロ・メンバーの潜在的レパートリーとしての関心を持っているから、主な派生ユニットも含めて主要なアルバムは一通り揃えた。ただ音楽として聴きこむようなことはほとんどしていない。

● 道重さゆみのテレビやラジオでの共演者としての元メンバーたち。ただしポジティブな印象を受けることがめったにない。これは将来自らそっちの道に進むことがほぼ確定している道重さゆみのファンとしてはけっこう深刻な話ではある。


とまあこんな具合だから、私にとってドリームモーニング娘。は活躍が楽しみなグループとはとうてい言い難いのだ。仮にここに昨年卒業したジュンジュンとリンリンが入っていたら話はまったく変わっていただろう(本人たちのためにはならないだろうから、それを望んでいるというわけではない。念のため)。加護亜依が入っていたとしても、たぶん。



以下は「現役」のモーニング娘。の同時代的ファンの立場からの思い。

昨年12月の3人の卒業、9期メンバーの加入、高橋愛の卒業発表と、ここ2か月のうちにあったモーニング娘。にとっての大きな出来事のどれよりも、このドリームモーニング娘。のニュースがメディアで大きく取り上げられたことには、さすがに歯がゆい思いがある。

この気持ちは現メンバーにも共有されているのではないかと思われる。というのも、私の知る限り、道重さゆみがこのニュースに触れたブログ・エントリはこれhttp://gree.jp/michishige_sayumi/blog/entry/545601091だけだし、他のメンバーにいたっては言及もしていない。2月13日のヤンタンでは藤本美貴が参加していたので少し話題に上ったものの、高橋・道重ともにノンコミッタルな感じで対応するだけだった。

現メンバーにそのような態度が許されていること自体がなかなか興味深いことだとも思うのだけれども、まあ深読みはやめておこうか。いずれにせよ、ドリームモーニング娘。の結成が現メンバーにとっての刺激になるのであればこれも悪いことではないのかもしれない。


ところで私はモーニング娘。の「卒業」と「新規加入」のエピソードを、ここ2ヶ月のうちにたった2回しか同時代的に経験していないわけだけれども、ドリームモーニング娘。がこの仕組みに根本的なインパクトを与えるということは十分に理解できる。どれほどの恒久性を持つグループなのかはいまだに不明だが、これが一度でも作られてしまった以上、モーニング娘。からの卒業というイベントの重みは激減したはずだ。

今後、モーニング娘。からの「卒業」は、昨年の亀井絵里のような「完全な引退」や、ジュンジュンとリンリンのような「帰国」のようにそれ自体が重大なものでない限り、単なる「移籍」に近いものになってしまいかねない。そういう意味では、これは禁断の果実だったという感じが強くする。


とはいえ、この仕組みは長期的には有効に機能しうるかもしれない。私が最初に思い出したのはオランダのNedarlands Dans Theater(http://www.ndt.nl/)というダンス・カンパニーだった。このカンパニーは、メインのグループである"Nederlands Dans Theater I"のほかに、若手のダンサー(23歳以下)から成る"Nederlands Dans Theater II"と、歳をとってメイン・グループでは踊れなくなったベテランから成る"Nederlands Dans Theater III"の3つのサブグループを持っている。と思ったんだが、今回確認してNDT IIIが2006年に消滅していたことがわかったんで、このパラグラフの趣旨が根本から覆されてしまった……


最後に。道重さゆみのファンとしては、彼女がモーニング娘。を卒業した後にソロ歌手として活動していくとはとうてい考えられないので(ファンとしてやって欲しいという願望はあるけれどもね)、モーニング娘。的なパフォーマンスを継続して行える場としてのドリームモーニング娘。は非常にありがたい。だから、きわめて都合のいい言い方になるけれども、道重さゆみが卒業するまで存続してうまく回っていてほしいし、グループとしてのパフォーマンスがなんというか「大人の鑑賞に堪える」ものになることを切に願っている。


画像は翌日の「めざましどようび」より。2008年の時点では1人も知らなかったが、いまでは全員の顔と名前、そして加入と卒業・脱退の順番までわかる…

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久住小春のエッセイ『17歳の転職』

2月10日付で発行された久住小春のエッセイ『17歳の転職』を読んでみた。私が関心を持ち始めた2009年の秋に久住小春はまだモーニング娘。にいたのだけれども、卒業コンサート・ツアーには行かなかったため、彼女の姿を生で見たことは一度もない。

一般人との会話でモーニング娘。というトピックを持ち出したときによく話題に上る事柄の1つが「ショウ・ビジネスにおけるこどもの虐待」である。特に後藤真希や加護亜依などのビッグ・ネームの印象が強いようで、私は「いまのハロプロはそれらのケースを反省していろいろと工夫しているようだよ」などと弁護してきた。しかしこの『17歳の転職』を読むと、7期メンバーとして2005年に入った久住小春も、依然として杜撰なマネジメントの犠牲者となっていたようだ。その後の8期の3人はうまく行ったように見えるものの、これはたまたまだったのかもしれない。9期メンバーが変なことにならないことを祈るばかりである。


この本の注目すべき点は、17年の人生を振り返る本で、4年半をそのメンバーの一人として過ごしたモーニング娘。の同僚の名前がほとんど出てこないことだ。125ページに「十年記念隊」についての記述があり、メンバーの飯田圭織、安倍なつみ、後藤真希、新垣里沙の名前が出てくるが、ここでの新垣里沙が本書に名前が出てくる、卒業時点での唯一の同僚である。また、ここの安倍なつみとは新幹線で隣の席に座ることが多くて会話が楽しかったという記述が、新旧問わずモーニング娘。メンバーの固有名詞に関連して出てくる唯一の肯定的な評価だ。その他、138ページで、盲腸で入院中に吉澤ひとみが見舞いに来たことが、母親が名前を「吉田」と間違えたというエピソードの中で紹介される。

もちろんこの本を書くにあたって他メンバーの名前は極力出さないという制約が課せられていたのだろう(「モーニング娘。の現メンバー」の名前を出さないという配慮があったと推測できる)。しかし、モーニング娘。での活動を無理にシュガーコーティングするという制約は課せられていない。このため、久住小春にとってのモーニング娘。は、並行して行っていたソロ活動の妨げになる不快な活動であり、他メンバーはその不快さにすら関わってこない遠い他人だった、という印象ができあがっている。具体的な悪口が書かれていた方がまだマシだったとさえ思わせる冷たさで、よくこんな本の出版が許されたなと思うぐらいだ。久住小春の現在の所属事務所がモーニング娘。本体とは別系統であることにその理由があるのかもしれないが、まあそのあたりの憶測はやめておこう。

いずれにせよ、久住小春の立ち位置は、卒業後のブログの内容などからすでにわかっていたので、本書に現れている態度も驚くようなものではないし、そのことが本書の内容の信憑性をかえって高めていると言えなくもない。つまり、この本にはいまの彼女が見ている世界の様子と、彼女が世界に対して伝えたかったことが素直に書かれているのだと感じられる。そしてモーニング娘。との関わりに関する限り、飾り立てようとしてもしかたがない。彼女のハートはモーニング娘。にはなかったのだ。


私は久住小春の『きらりん☆レボリューション』でのソロ活動についてはほとんど何も知らないのだけれども、たとえば『パパンケーキ』を聴くと、ああこの人にはソロ・シンガーとしての資質があったのだなと思う。歴代モーニング娘。の主要なシンガーの大部分が持ち合わせていない、というか磨り減らしてしまった能力がある。こういう人がモーニング娘。での活動に満足できなかったとしてもまったく不思議ではない。

モーニング娘。における久住小春を象徴する映像の1つ、と私が思っているのが、2008年春『シングル大全集』での「笑顔YESヌード」だ。http://www.youtube.com/watch?v=i_fq_V4CUTsの1:02と1:40あたりにある彼女のソロ・パートの異物感はそうとうなもので、この映像が収録された千秋楽の時点でこうだったということは、これではいけないと判断する人がいなかった、あるいはいたとしても彼女を指導する人がいなかった、あるいは指導があっても彼女がそれを受け入れられなかったということを意味する。

こういう異物が許容されることは、私にとってのモーニング娘。の魅力の1つである。というか、道重さゆみもまた異物なので、道重ファンである私としてはこの側面を高く評価するのは自然の理だ。ただ久住小春の辿った軌跡は、この集団で異物として存在しつづけることがいかに大変かということを表しているのだと私は受け取った。

印象に強く残っているもう1つのライブ映像が、『よみうりランドEAST LIVE』の「気まぐれプリンセス」。久住小春の生気のなさはこのイベントを通して目を惹くけれども、本人が参加する最後のシングル曲「気まぐれプリンセス」でのこのやる気のなさは彼女のこの時期の状態を象徴しているといえる。私は実際に見ていないので確言はできないが、久住小春はしばらく前からこんな感じだったらしい。


モーニング娘。を卒業して、本書『17歳の転職』を出版するまでの1年ちょっとは彼女にとっての回復の期間であり、本書は傷が無事に癒えたという宣言と見るべきなのだろう。これに、上海万博でのユニット「Ex-ceed」やドリームモーニング娘。での活動がどう関係してくるのかがこれからの見所だ。これだけのためにも、ドリームモーニング娘。の公演は一度は見ておきたいと思っている。


なお、久住小春が本書で打ち出している「食」のテーマは、マクロバイオティックスやローフードなどのオカルト寄りである。私は彼女のブログを追っていなかったので気づかなかったのだけれども、「食」というテーマをこれからの仕事にするという宣言は、食を巡るこの種の詐欺商法に(荷担者として)参加することを意味しているのだろう。ちなみに198ページに、いまはローフードが良いと言っているけれども、いつでも誰にでも合う健康法などないのだから、今後もいろいろなものに手を出す、と述べており、ここらへんはクレバーだ。



本サイトのテーマである道重さゆみは、久住小春が入った直後に「教育係」に任命されてフラストレーションが溜まったというエピソードをトークの持ちネタにしていた。私は最初のうちは、その手の話はほんとうは仲が良いが故のプロレスなんだろうと思っていたのだが、道重さゆみのトークには本音の素直な表明が入っていることが多いということを知るにつれ、このエピソードの理解の仕方も変わってきた。

今回、過去の映像をいろいろと見直してみたのだが、本書の内容とあわせて考えると、この「教育係」制度に道重が言うような重大な意味合いがあったのはほんの短い期間だった。これは、久住小春が「モーニング娘。側」とこのように直接に衝突したのがこの期間、道重に対してだけだったということなのかもしれない。それ以降は、本人とモーニング娘。の間に姉がクッションとして入って安定したようだし、モーニング娘。の中では、道重主導で語られる「二人の衝突」の物語が共有されることで、久住小春のポジションが安定化された、ということなのではないかと思う。まあこのあたりは語り始めると気持ち悪いものになりかねないので、ここらへんで。

本エントリの続きとして、本書で、入院していたためにPVの撮影に参加できなかったと明かされた『悲しみトワイライト』についての考察

17歳の転職-1

17歳の転職-2

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