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Hello! Project 2011 WINTER ~歓迎新鮮まつり~ - #1

2011年1月2日から始まった冬のハロコン( http://www.helloproject.com/event/1010121300_live_hello.html )の1月4日の昼・夜の公演に行ってきた。今回はシャッフル・ユニットを中心とする「Aパターン」とソロ曲を中心とする「Bパターン」の2つがあり、それぞれに2種類のセットリストがある。1月4日は昼がA-1、夜がA-2だった。

以下、記憶がフレッシュなうちの感想。

● どちらも当日券でファミリー席に入った。2階席は前6列のブロックがファミリー席に充当されてほぼ満席だったものの、7列目以降は昼は完全に空席、夜も数席しか埋まっていなかった。

● 全体的に好印象だった。私はハロコンにはあまりいい印象を持っておらず、夏の『ファンコラ』についてはずいぶん冷淡なことしか書いていないし、結局1公演しか行かなかったぐらいなので、今回の『歓迎新鮮まつり』にはけっこう驚いた。たぶん私の側の変化が大きいのだろう。

● 前座で出た吉川友は予想よりもずっと良かった。生でちゃんと見るのは今回が初めてで、YouTubeで見られるハロプロ・エッグ関連の動画と比べるとずっと大人っぽくなっていて良い。とはいえ、これが日本の市場でソロ歌手として売れるのかどうか私には皆目わからない。ハロプロ内では歌は上手な方(本人はもうハロプロを出たわけだが)。曲はいまいちだけど、歌いこなせていた。体を動かさずに歌に集中しているのは好印象。最後にちょっとだけ喋るのだけれども、まともなしゃべり方なのがありがたい。ハロプロの人たちは何か決まりでもあるのかと思うぐらいしゃべりが下手で(真野恵里菜を除く)、さすがに慣れてはきたけれども、やっぱりまともな方が数段美しく見えるよな、と思った。もちろん私とは違う感性の人たちが「中」にいるのだろうし、ファンにも多いのだろう。

● 今回一番驚いたのが、新ミニモニが悪くなかったことだった。思い返せば昨年1月の初めて行ったハロコンでは、「ペンペン兄弟」 http://www.youtube.com/watch?v=BtajPDnsSzQ のときにすぐ前で振りをコピーする中年男性が踊りまくっていたこともあって、なんという場所に来てしまったんだろうと怯えたものだった。よくあれでめげずにここまで来たと思う。

今年見た、リンリンが抜けた新ミニモニは、コミカル路線ではなく、ミニモニの『CRAZY ABOUT YOU』と太陽とシスコムーンの『ガタメキラ』を、いま風のこどもっぽいガチャガチャしたヒップホップ・ダンスで演じていた。やっぱり発表会っぽいけれども、ヘッドセットで歌いながらやっているということを考えると凄いと思うし、竹内朱莉と宮本佳林にはポテンシャルを感じた。

● 新ミニモニの一員でもある福田花音が、大人数で踊るナンバーでも、体を大きく動かして強い印象を残していた。スマイレージでは箍がはめられている、という風に私は理解した。

● 『ZYX-α』がどちらの公演でも良かった。歌を歌える新垣里沙、嗣永桃子、小川紗季の3人が、ハロプロ内ではまともな発声をする方の人たちなので、ヴォーカル面で強いというのは大きいと思う。

● 『DANCEでバコーン!』を℃-uteとBerryz工房の混合チームで踊っているとき、後ろを向いてお尻を振るところで、一人だけ本格的な尻の振り方をしている人がいるので誰かなと思ったら、案の定、清水佐紀だった。

● 5人になったモーニング娘。で演じる『女と男のララバイゲーム』はよかった。これまでよりも激しい踊りで、この曲はエレガントに踊った方がいいと思っている私としてはちょっと残念だったが、5人という人数であることや、前後の曲の流れからして、このやり方が最善だったろうとも思う。

この曲に関する限り、3人が抜けたことのダメージはほとんどない、というよりも最初から5人になることを想定したコレオグラフィーだったのだろう。

● モーニング娘。の9期メンバーには、『美女学』のオーディション風景を見てもあまり興味を持てずにいたが、今回彼女たちを生で見て、少し関心が湧いてきた。この春のコンサート・ツアーをいくぶんポジティブな気持ちで待てるようになった、と言えると思う。

ひな壇で田中れいなと鞘師里保が並んで座っている絵が、何かの集いに参加しにきたヤンママとその娘という感じでインパクト強い。道重さゆみが隣に座っているときは叔母さんという感じなのだが。

● High-Kingは私にとって「ライブで見てがっかりしたユニット」ナンバー1で、今回もその印象に変化がなかった。『シンデレラ・コンプレックス』 http://www.youtube.com/watch?v=g2jS2MkNcdY のミュージック・ビデオが良すぎるためハードルが上がっており、ライブでのパフォーマンスは粗ばかりが目に付く。良いミュージック・ビデオを作ることの弊害の典型例だ。

高橋愛は相変わらず別格として、田中れいなはHigh-Kingだと力の入り方が違うのか、モーニング娘。のときよりも動きが綺麗に見える。清水佐紀にテクニックがあることは間違いないけれども、このグループで高橋愛や田中れいなと一緒に踊ると、「踊りが上手なこども」に見えてしまう。

● 真野恵里菜は、プッチモニVや群舞では映えるのに、ソロでは相変わらず厳しい。歌の下手さはライブではかなり誤魔化せるし、一人でステージにあがって1曲を歌い通した場合のパフォーマンスという尺度ではハロプロ内でもむしろ上位にいる方だと思うのだけど。決定的に曲に恵まれていない、というのはありそう。とはいえ、ここまで来てしまったら路線変更が難しいという事情もわかる。

● プッチモニVそのものは選曲がだめだったせいか、あまりいい印象ない。℃-uteの曲も含めて、中島早貴の印象が薄いのが残念だった。

● 「あぁ!」の佐保明梨がちゃんと歌える人であったことに驚いた。この人を含めて、今回はハロプロ・エッグの人たちの底力を感じさせられることが多かった。

● で、肝心の道重さゆみは、というと、コンディションは悪くなかったようだ。ジュンジュンが抜けた「続美勇伝」は、両パターンとも曲がひどすぎたものの、頑張っていた。歌については誤魔化し方がほんとうにうまくなってきている。誤魔化せたからどうなるというものでもないわけだが。群舞になるとやはり表現力の強さを感じる。

見せ場は多くなかったものの、ファンとしては満足。トークの面では少し空回りしたかも。
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Hello! Project 2011 WINTER ~歓迎新鮮まつり~ - #2

昨日と同様、中野で行われたハロプロ・コンサートに行ってきた。夜のみの公演で、B-1というセットリスト。始まりと終わりにグループで歌う曲があり、途中にソロ曲があるという構成。

いやあ、ソロの部分はもう笑うしかない出来だけれども、その前後の部分だけでも十分に満足できるコンサートだった。

● 昨日、私は真野恵里菜について「一人でステージにあがって1曲を歌い通した場合のパフォーマンスという尺度ではハロプロ内でもむしろ上位にいる方だと思う」と書いたのだけれども、これを「ハロプロ内でトップクラスだと思う」に訂正する。今日歌ったハロプロ・メンバーで、ソロ・シンガーとして真野恵里菜に勝っていると思えた人は一人もいなかった。後半部で『元気者で行こう』をけなげに歌っているのを見せられたときには、今度コンサートに行ってみようかと思ってしまったほどだ。残念ながら、女優業が忙しくなったこともあるのか、ソロのコンサート・ツアーはやっていないようだが。

容姿も当初の少女っぽさが抜けて、年相応の美しさをまといつつあるように思う。

● 次いで良かったのが前座の吉川友だった。この日、彼女は最後の方で歌詞を飛ばしてしまい、歌い終わってから少し泣いて、一人で歌うのが心細いという旨の発言をしたのだが、これはそうやってファンを得ようという目論見なのか? そうだとしたら、こういうのはやめて、歌を歌っているときの雰囲気のまま、クール・ビューティー路線で行ってもらいたいと切に願う。

彼女は喉を痛めていたらしく、昨日は声が枯れていたらしい。今日は昨日よりもちょっと声が澄んでいて、高音が伸びていたように感じた。

● モーニング娘。は昨日の『女と男のララバイゲーム』と『HOW DO YOU LIKE JAPAN』を、新アルバムの『I'm Lucky girl』と『ブラボー』に代えてきた。どちらも最初の感想では英語がダメという理由で切り捨てた曲だが、少なくとも『I'm Lucky girl』の方はライブで大化けした。いまはひたすら早くもう一度あれを見たい。すべての要素がぴったりとはまって良かったのだけれども、特に新垣里沙が活かされる作りになっているのがよかった。新垣里沙がいい曲は、私の好みに合うことが多い。

『ブラボー』は英語ではなくイタリア語と言うべきだった。こちらはひたすら騒がしくて陽気で、ユニゾンで録音済み音声を被せている部分がとても長く、9期メンバー用の曲という感じ。


● 『三百六十五歩のマーチ』をやることに決めたのはいったい誰なのか? 止める人はいなかったのか。田中れいながはっきりと投げやりになっているのが面白い。その後ろで嗣永桃子が精一杯工夫して踊っているのもまた良い。


● ハロプロ川柳はもうネタが切れたのか? ファンが作った川柳を見せられて面白いわけがなかろうに。

● ハロプロには良い曲がたくさんあるが、それ以上にダメな曲も多い。そしてコンサートのセットリストを決める人は、良い曲とダメな曲を区別する能力を持っていない。あるいは、ダメな曲も定期的に蔵から出して日干しするというような決まりがあるのだろうか。


● 肝心の道重さゆみについて。贔屓目を承知で言うと、今日のMVPだったんじゃないかと思うぐらいに調子が良かった。モーニング娘。の2曲は素晴らしかったし、終盤の全員で歌う4曲でも良かった。ソロの『ね~え?』は、全メンバーの中で一番の出来だったというと語弊があるから言わないけれども、あのステージ上で一人で1つの曲を演じるという課題にどう取り組むかという点で、明らかに頭一つ抜けていた。

道重さゆみと『ね~え?』というと、大昔のファンクラブ・イベントで高橋愛と歌っている映像を思い出す。とYouTubeを探したが、削除されたのか見つからないので、これhttp://www.youtube.com/watch?v=N1iTTw8-zA0の最初の16秒間で済ませることにする。これはたしか2005年ぐらいの映像で、こんなに若いときから会場の雰囲気を見事に把握してイベントを進行させていたのが印象に残っている。ちなみにこういう歌だと高橋愛もうまくこなせる。問題はバラードに決定的に向いていないことである。

今回の『ね~え?』は、しかし、珍しく緊張が顔に出ていた。まあそりゃそうだろう。あとやっぱり、年齢的にそろそろ無理が来ているという感が否めない。年齢というよりは体格の問題か。今回のハロコンで痛感したのは、ジュンジュンが去ったいま、道重さゆみがたぶん唯一の「大人の女性の体格」を持つハロプロ・メンバーになったということだ。この印象は新しい9期メンバーとの対照によって余計に際だった。

『ね~え?』のパフォーマンスでは、ハロプロ・エッグのバックアップ・ダンサーを付けたことがその印象を強めた可能性がある。また、コレオグラフィーの工夫によって、もうちょっと自然にコケティッシュさを出すこともできたのではないかと思う。YouTubeでの再生回数が多い、2008年の菅谷梨沙子との「チュッ!夏パ~ティ」 http://www.youtube.com/watch?v=EC1v7c2I7ksでは、いまよりも肉付きがいい状態で、無理のないコケットを演じている。

なお私としてはこの頃のように肉が付いている方が好みなのだけれども、今日の『I'm Lucky girl』を初めとするパフォーマンスを見ていて、いまのように体が軽く動くのが一番なのかもしれないと思った。

それにしても、こんな自信に満ちたパフォーマンスをする人が、開演前にこんなブログを書いている(http://gree.jp/michishige_sayumi/blog/entry/537176040)ことに改めて驚いてしまう。ブログだけを読んでいる人は、彼女があっぷあっぷという感じでステージに立っていると思い込んでしまいかねないけれども、ぜんぜん違うということは強調しておきたい。


● というわけで、私にはAパターンよりもBパターンの方が楽しいようだ。すでにチケットを買ってある明日はB-2で、田中れいなを初め、ソロが上手な人が何人かいるはずなので楽しみ。ハロコンにはこんなにどっぷりハマる予定ではなかったのだが…

Hello! Project 2011 WINTER ~歓迎新鮮まつり~ - #3

1月6日、夜の部のみで行われた公演に行ってきた。ソロ曲を中心とするB-2パターンのセットリスト。

ソロの部分は相変わらず笑うしかないが、すでに徹底的にバーを下げているのでそんなに苛立ちはないし、全体として楽しめた。それにしてもよくこれで金を取ろうと思えるものだ。ほんとうに不思議。


● 吉川友はかなり気に入りつつあるが、この人がソロ・シンガーとして成功するには何が必要なのか、この私が彼女のCDを買ったりコンサートに行ったりするようになるためには何が必要なのか、と、いろいろと考えてしまう。

YouTubeに、彼女が歌っている『さよなら涙』という曲のブートレグ音源がアップロードされていた: http://www.youtube.com/watch?v=PlGyCob-Rrc。これは喉の調子が悪かった1月2日のもので、昨日・今日はもっと高音が澄んで伸びていたし、低音部の支えもしっかりしていたという印象がある。曲はハロプロっぽい、歌詞もメロディも整理されていないガチャガチャした感じのもので、人には薦めにくい。


● ソロ曲は、新垣里沙、田中れいな、菅谷梨沙子の3人が良かった。新垣里沙は高橋愛と同様にバラードが苦手だが、今回の『ブギートレイン'03』のようにアップテンポの曲を太い声で踊りながら歌うととてもいい。田中れいなはムード歌謡調の曲をうまくまとめた。菅谷梨沙子は音が不安定になるものの、年齢のことを考えるとポテンシャルは高そう。

真野恵里菜は『渡良瀬橋』で派手にずっこけたけど、さすがにソロ・デビューしているだけあって、音が聞こえなかったらちゃんと歌っているように見えたであろうパフォーマンスだった。


● ソロが良かったこともあり、菅谷梨沙子にしばらく注目したいと思った。今回のハロコンでのBerryz工房の曲における彼女もけっこう面白い。そういえばそもそも道重さゆみのお気に入りなのに、なぜかいままで深く考えていなかった。


● モーニング娘。の『I'm Lucky girl』はやはり素晴らしかった。この5人でやる『気まぐれプリンセス』や『女が目立って なぜイケナイ』あたりを見てみたいものだ。


● 『三百六十五歩のマーチ』で中央で踊った徳永千奈美のダンスのニュアンスのなさが印象的だった。こういうのがあるということは、この面での指導が行われていないということだから、ニュアンスを付けている人たちはそれぞれで工夫しているということなのだろう。

Hello! Project 2011 WINTER ~歓迎新鮮まつり~ - #4

1月7日にも行ってきた。夜の部のみの公演で、シャッフル・ユニットを中心とするA-2パターンのセットリスト。すでに昨日で4通りのパターンをすべて見たわけだが、今日の分は前売り券を買っていたもので。

● 吉川友は表情に余裕が出てきた、かもしれない。今日は歌が終わってから、自分が飼っている犬に関するちょっとブラックなトークをした。

● 新ミニモニは冷静に見るとかなり粗いけど、やはり潜在能力を感じる。『ガタメキラ』はマイクを持って歌っていた。

● 『あぁ!』の佐保明梨はやはり良かった。今日のA-2では『シャイニング 愛しき貴方』というバラード調の曲を、しっかりと歌っていた。それにしてもこの曲も英語の歌詞がひどいな。

● 一般論として、シャッフル・ユニットの大部分はレギュラー・ユニット(!?)と比べるとやはり訓練されていないのが丸わかりで、構成メンバーの総和以上のケミストリーがない。普段見ていないハロプロ・エッグの人ばかりが印象に残っているのはそのせいだ。また、Aパターンのシャッフル・ユニットもBパターンのソロもダメな曲が多く、それをパフォーマンスのパワーでごまかすことができていない。

● その一方で、終盤の大勢で歌い踊る曲は、私が見た過去2回のハロコンよりもうまく行っている。なぜそう言い切れるかというと、過去2回のハロコンではむしろ全体でやる曲を弱点と感じたことを鮮明に覚えているからだ。

今回のAパターンでは、真野恵里菜が1人で歌う『Ambitious Girls』から、モーニング娘。が入ってくる直前の『雄叫びボーイWAO!!』までの6曲の流れがよくできている。もちろんモーニング娘。が入ってくる『HOW DO YOU LIKE JAPAN?』から最後の『青空がいつまでも続くような未来であれ』までも良い。Bパターンのこれに対応する部分はもっといい。

Hello! Project 2011 WINTER ~歓迎新鮮まつり~ - #5

やはり前売り券を買っていたので、1月8日の夜の部にも行ってきた。1月6日に見たばかりの、ソロを中心とするB-2パターンのセットリスト。

これで計6回行ったことになる。この後も中野、名古屋、神戸とあるけれども、私は今ツアーはこれで終わり。

● 前座の吉川友が黒の服を着て、マイクを手で持ってアップビートの曲を踊りながら歌った。これが初披露だったとのこと。曲そのものは特に印象に残らなかったけれども、体を動かしながらちゃんと声を出せていた。

● さすがに土曜日だけあって、会場は満員になっており、観客の歓声やかけ声の大きさが平日とはずいぶん違った。

● ソロの曲は全体的に1月6日よりもちゃんと歌えていたような気もする。が、音響のせいかもしれないし、観客の声が大きくて音のずれがそれほど目立たなかったということなのかもしれない。前回と比べると、新垣里沙と田中れいなは安定していたが、菅谷梨沙子がちょっと不安定だったか。

● 道重さゆみのブログによると、この日はメーキャップをプロが行ったとのこと( http://gree.jp/michishige_sayumi/blog/entry/538456722)。たしかにこれまでと比べると目鼻立ちがはっきりしていた。特に私の好みではないが、これが映像になるとどう見えるのか興味深い。

● 全パターンを見て思ったのは、高橋愛の比重が低いということだった。他がレベル高いから霞んだ、というわけではないが、大勢で演じる曲では、いなくてもいいような構成になっていた。

高橋愛卒業発表に思うこと

1月9日の昼の公演で、高橋愛が今年の秋の単独コンサートをもって卒業することが発表された。どうも私にはこういう事件の場に居合わせる運がないようだ。さらに夜の公演では吉川友が3曲目を披露したようで、それもちょっと悔しい。それはともかく、このニュースを知ったときに私が思ったことを書き留めておこうと思う。

率直に言うと、8月に亀井、ジュンジュン、リンリンの卒業が発表されたときほどの衝撃はなかった。昨年12月の3人の卒業は「順番通り」でなかったわけだし、特に中国人2人についてはこれからだと思っていただけに残念な気持ちが強かった。しかし今回の高橋愛の卒業は、時期はともかく避けられないことであることはわかりきっていたから、来るべきものが来たという気持ちが先に来る。

私は2009年の後半にモーニング娘。に本格的に興味を持ち出したわけだが、過去のCDや映像記録を遡ってみると、私が関心を持ったモーニング娘。はだいたい2008年後半から始まっていたことがわかる。それ以前のモーニング娘。には、歴史的興味を抱くことはあるけれども、リアルタイムで触れていたら気にもとめていなかっただろう。実際、私は2009年になってはじめて『LOVEマシーン』や『恋愛レボリューション21』をまともに聴き通したし、いまでもこれらの曲やミュージック・ビデオに出ている人たちに思い入れがない。

そんな私が、2008~2010年の時期の体制の象徴ともいえる高橋愛が抜けたときにどう思うのだろうか。これはずっと頭の片隅にあった問題でもあった。というのも、私にとってモーニング娘。がこのように私が興味を抱くような形で存在していたことは大きな驚きだったわけだが、この1年間、モーニング娘。についていろいろと知っていくうちに、そのようなモーニング娘。が成立している理由が単純なものでも必然的なものでもないということがわかってきた。その中で高橋愛という存在はやっぱり最大の謎なのだ。高橋愛はキー・プレイヤーであるように見えて、実はそうでもなかったのかもしれない。

と説明を始めるといろいろと気持ち悪い文章を書いてしまいそうなので、途中を大胆に省略して結論に進むことにする。

グループ内のダイナミクスとかは措くとして、モーニング娘。のパフォーマンスの面に焦点を当てるならば、高橋愛が抜けることよりも若い9期メンバーが入ってくることの方がずっと影響が大きい。というのも、私にとってモーニング娘。の魅力はコンサート・ツアーでのパフォーマンスの質の高さにあるわけだけれども、個々人のスキルが低下すると、コレオグラフィーを含む演出の水準が下がると思われるからだ。この1年の活動を見てきてわかったのは、モーニング娘。は一般論としてCDやミュージック・ビデオやテレビ出演の段階では大ざっぱに仕上げ、コンサート・ツアーの最終日に向けてクオリティを上げていくという戦略をとっている(そうは言っても初日から十分に完成しているけれども)。結果としてきわめて入り口が狭くなっているわけだが、まあビジネスとして理解できなくはない戦略ではある。

だからいまは、コンサート・ツアーのスタッフたちが新しい9期メンバーを取り込んでどのようなステージを作ってくるのかが、不安であると同時に楽しみだ、という段階にある。高橋愛が抜けるのは、そうやって作られるツアーを春と秋の2回経験した後のことだから、どういう影響が出てくるのか想像しにくい。

具体的に言えば、「高橋愛が抜けたときに『リゾナントブルー』や『女と男のララバイゲーム』はどうなるのか?」という問いよりも、「9期メンバーが入ったときに『リゾナントブルー』や『女と男のララバイゲーム』はどうなるのか?」という問いの方がより難しく、また切迫しているわけだ。後者が解決された状態では、前者はそれほど難しくは思えなくなっているかもしれない。


高橋愛個人に焦点を当てると、天才的なダンサーである彼女が抜けると大きな痛手になるのは間違いない。ただし、以下の理由からそのインパクトは限定的だろうと思うし、そのような仕組みがあるからこそモーニング娘。は興味深いというのはある。これらのポイントについてはまた別の機会に書くかもしれない。

1. 他のメンバーが高橋愛の天才の恩恵を受けるメカニズムがもともとシステムとして確立されていない(ように見える)。

2. 高橋愛はヴォーカルを多く担当していて、踊りの比重が相対的に低い。映像記録という点ではなおさらそうなる。

3. ヴォーカルに関しては、激しい動きをした直後でも安定して歌うことができる器用な人で、「高橋体制」のモーニング娘。のフォーマットに最適化されたメンバーだったわけだけれども、代替不可能なヴォーカリストというわけではない。


肝心の道重さゆみについて。ファンとしては、9期メンバーが入ろうと高橋愛が抜けようと、歌パートがどうなるかやきもきしなくていいというのが精神的に楽だ。新しいメンバーに音痴ポジションを奪われなさそうなのは、彼女にとってもグループにとってもほんとうに良かった。

道重さゆみが高橋愛をパフォーマンスのお手本として使っているのは確実で、実は道重さゆみは孤高の天才である高橋愛の唯一の「私淑弟子」だったという感じがする(ジュンジュンとリンリンにもそんなにおいがしたが、残念なことにいなくなってしまった…)。お手本がいなくなったときにどうなるのか、高橋愛的な精神を彼女が引き継げるのか、それとも9期の誰かが直接引き継ぐのか、などは興味深いところだ。


新垣里沙体制(!?)について。私は今回のハロコンではZYX-αもソロ曲もトップ・クラスの出来だったと思っているぐらいに、うまく乗っているときの新垣里沙の歌が好きだから、彼女のヴォーカル面での比重が増えるとしたら大歓迎。田中れいなは既定路線を突き進むのみ。光井愛佳はこのまま順調に育っていけばよい。


というわけで、モーニング娘。のメンバーとスタッフたちにはすごいストレスがかかりそうだけれども、私はけっこうわくわくしている。

Hello! Project 2011 WINTER ~歓迎新鮮まつり~ - 感想#1 - セットリスト

まだ名古屋と神戸での公演は残っているが、私はこれで打ち止めにするつもりなので、記憶がフレッシュなうちに2011年の冬のハロコンについての感想をまとめておく。まずはセットリスト。

シャッフル・ユニットを中心とするAパターンとソロ曲を中心とするBパターンの2つがあり、それぞれに2つのバリエーションがあったため、合計4種類。どちらも最初と最後に固定パターンのグループ曲があった。また、ハロプロ・エッグを「修了」した吉川友が前座を務め、現在までに3曲を披露している。

最初に各グループが新曲を歌うセクションでは、モーニング娘。のみAパターンで『女と男のララバイゲーム』、Bパターンで『I'm Lucky girl』と変えている。


Aパターン

1. 3,2,1 BREAKIN' OUT! / 全員
2. ショートカット / スマイレージ
3. 青春のセレナーデ / 真野恵里菜
4. Kiss Me 愛してる / ℃-ute
5. ヒロインになろうか! / Berryz工房
6. 女と男のララバイゲーム / モーニング娘。

************ パターン1

7. 浮気なハニーパイ / プッチモニV
8. GET UP!ラッパー / ZYX-α
9. DON'T STOP 恋愛中 / あぁ!
10. CRAZY ABOUT YOU /新ミニモニ。
11. 絶対解ける問題X=? / タンポポ#
12. 三百六十五歩のマーチ / 全員
13. 愛~スイートルーム~ / 続美勇伝
14. SHALL WE LOVE? / High-King
15. 記憶の迷路 / High-King

************ パターン2

7. WOW WOW WOW / プッチモニV
8. デコボコセブンティーン / タンポポ#
9. ガタメキラ / 新ミニモニ。
10. シャイニング 愛しき貴方/ あぁ!
11. 恋愛戦隊シツレンジャー / 続美勇伝
12. 三百六十五歩のマーチ / 全員
13. 丸い太陽 / ZYX-α
14. DESTINY LOVE / High-King
15. スクランブル / High-King

************

16. Ambitious Girls / 真野恵里菜
17. 夢見る15歳 / スマイレージ
18. 超WONDERFUL / ℃-ute
19. HAPPY! Stand Up /Berryz工房、℃-ute
20. Danceでバコーン! / Berryz工房、℃-ute、スマイレージ、真野恵里菜
21. 雄叫びボーイWAO!! / Berryz工房、℃-ute、スマイレージ、真野恵里菜
22. HOW DO YOU LIKE JAPAN? / 全員
23. グルグルJUMP/全員
24. 友 / 全員
25. 青空がいつまでも続くような未来であれ / 全員


Bパターン

1. ライバル / 全員
2. ショートカット / スマイレージ
3. 青春のセレナーデ / 真野恵里菜
4. Kiss Me 愛してる / ℃-ute
5. ヒロインになろうか! / Berryz工房
6. I'm Lucky girl / モーニング娘。

************ パターン1

7. 会えない長い日曜日 / 福田花音
8. 愛のバカやろう / 熊井友理奈
9. The 美学 / 須藤茉麻
10. 恋のテレフォンGOAL / 萩原舞
11. Memory 青春の光 / 鈴木愛理
12. VERY BEAUTY / 小川紗季
13. 白いTOKYO / 清水佐紀
14. ね~え? / 道重さゆみ
15. 三百六十五歩のマーチ / 全員
16. 愛の園 ~Touch My Heart!~ / 夏焼雅
17. 気がつけば あなた (松浦亜弥)/矢島舞美
18. さよなら「友達にはなりたくないの」 / 高橋愛

************ パターン2

7. Yeah! めっちゃホリディ / 和田彩花
8. 幸せビーム! 好き好きビーム! / 徳永千奈美
9. 赤い日記帳 / 岡井千聖
10. 初めてのハッピーバースディ! / 光井愛佳
11. 渡良瀬橋 / 真野恵里菜
12. 初めて唇を重ねた夜 / 菅谷梨沙子
13. トウモロコシと空と風 / 中島早貴
14. ブギートレイン'03 / 新垣里沙
15. 三百六十五歩のマーチ / 全員
16. 桃色片思い / 嗣永桃子
17. 100回のKISS / 前田憂佳
18. FOREVER ~あなたに会いたい~ / 田中れいな

************

19. ブラボー! /モーニング娘。
20. 同じ時給で働く友達の美人ママ / スマイレージ
21. 元気者で行こう! / 真野恵里菜、スマイレージ
22. JUMP / ℃-ute、真野恵里菜、スマイレージ
23. 本気ボンバー!! / Berryz工房、℃-ute、真野恵里菜、スマイレージ
24. ラヴ&ピィ~ス! HEROがやって来たっ。 / 全員
25. スキちゃん / 全員
26. Come Together / 全員
27. 直感2 ~逃した魚は大きいぞ!~ / 全員

Hello! Project 2011 WINTER ~歓迎新鮮まつり~ - 感想#2

結局、2011年冬のハロコンは4パターンすべてを押さえ、計6回見た。

リピートしておいてこう言うのもなんだが、一般人としての感覚がまだ残っている私の率直な感想は、「シャッフル部分とソロ部分のクオリティが低すぎる」というものだ。「モーニング娘。とハロプロはアイドルの割りにはパフォーマンスの質が高い」という説を信じて初めて足を運んだ一般人は、ちょっとがっかりすると思う。昨年の私がまさにそうだった。対一般人の話になると、楽曲、音響、観客、司会進行、手荷物検査など根本的な問題がいろいろとあるわけだけれども、最低限のパフォーマンスはやっぱり生命線だ。パフォーマンスさえよければ、世の中には奇っ怪なパフォーミング・アーツはいろいろとあるわけだから、少々の変なことは許容できる。

一方、すでにファンになっている私は、細かいところに注意を払う余裕が出てきたため、新たな発見がいろいろあって楽しめた。すでにこのブログに書いていることも多いけれども、ここでまとめておく。


● 吉川友

前座で出た吉川友は、最も強く印象に残った人となった。ごく普通の意味で歌が上手だったし、トークや身のこなしなどの全体的な印象がきわめてまっとうだった。それが必ずしも人気や売り上げに直結するわけではなさそうだ、という点もJpop初心者の私には興味深く、今後どうなっていくのか見てみたいという好奇心をそそられた。

● 真野恵里菜

ハロプロ・メンバーたちのBパターンでのソロ・パフォーマンスを見ていて、改めてソロ・シンガーとしての真野恵里菜が難しいことをやっているのだということを思い知らされた。彼女がBパターンの一環として歌った『渡良瀬橋』にはかなりの問題があったが、持ち歌の『青春のセレナーデ』と『Ambitious Girls』はちゃんと成立していた。いや本当にいろいろと考えさせられた。「プッチモニV」が今回どちらの曲もいまいちだったのが残念。


● 新ミニモニ。

リンリンが抜けたことによって自由度が増した、ということもあるのかもしれないし、私の側の感受性が変わりつつあるということもあるのだろうと思うが、今回の「新ミニモニ。」はどちらの曲も悪くなかった。粗さもあったものの、Aパターンのシャッフル・ユニットの中では将来性込みでベストだったように思う。竹内朱莉と宮本佳林は名前を覚えたし、バックアップ・ダンサーとして踊っているときも見分けがつくようになった。福田花音は、今回のハロコンに限って言えば、スマイレージの一員として出ているときよりもこっちの方がいい。

● 佐保明梨

「あぁ!」の一員として出ている佐保明梨の『シャイニング 愛しき貴方』でのヴォーカルがとても良かった。過去の映像を漁ってみると、今回はいままでになく長いパートを与えられているようで、そのチャンスを十分に活かしていたように思う。ピッチがいくぶん不安定だが、50年代ポップス的なねっとりとした歌い方がこの曲にマッチしていていい。調べてみると、ハロプロ・エッグのシステム改編とモーニング娘。9期メンバーの決定を経て、ハロプロ内での佐保明梨のポジションは微妙になっているようだ。なんとかして生き残ってくれるとありがたい。なおこの人は髪型に特徴があったので、バックアップ・ダンサーの間でも容易に認識できた。

ちなみに今回動画を漁っていて見つけたこれhttp://www.youtube.com/watch?v=kAvHnrbqNsUは、昨年冬のハロコンでの「あぁ!」パフォーマンス(http://www.youtube.com/watch?v=sj0CFIqjOt4)の音を、ハロプロ・エッグの公演のブートレグ音源に差し替えたもののようで、正直なところエッグ・バージョンの方がずっと好みだ。ということも含めていろいろと考えさせられた。


● 新垣里沙、田中れいな、菅谷梨沙子、道重さゆみ

ソロ曲に焦点を当てたBパターンではこの4人が良かった。新垣里沙はモーニング娘。の2010年の春のコンサートでは高橋愛とのデュエットで、秋のコンサートではソロで、どちらもバラード調の曲を歌って精彩を欠いていたが、今回の『ブギートレイン'03』は会心の出来だったと思う。彼女はモーニング娘。のアルバム曲でもよいので、9期メンバー加入以降の展開の中で果たす役割がとても楽しみだ。田中れいなは安定。菅谷梨沙子はポテンシャルあり。道重さゆみは、このブログの趣旨からいって当然のことだが、素晴らしかった。


その他は簡単に。

● スマイレージの新曲『ショートカット』は、頭に被っている花輪のせいで、福田花音はシャワーキャップを被っているおばちゃんに、和田彩花は派手な色彩の河童に見えるのが気になってしょうがなかった。ほんとにあれでいいのだろうか?

● Berryz工房の新曲『ヒロインになろうか!』がとても良かった。曲としてもいいけれども、パフォーマンスもきっちり仕上げていてかっこいい。

● モーニング娘。の9期メンバーについては、昨年12月15日の3人の卒業から1ヶ月も経っていないのに、今後の展開を素直に期待できるようになった。そう考えると、このハロコンでのお披露目は大成功だったのだろう。ハロプロ・エッグの譜久村聖はバックアップ・ダンサーの中でも認識できるようになった。

● モーニング娘。が5人になったことのダメージは感じなかった。本人たちのパフォーマンスはもちろん、コレオグラフィーも含めて、この段階での移行はうまく行っている。

● 韓国人のチャン・ダヨンは初めて見た。今回は背が高いという印象のみ。

下の写真は1月4日のもの。

2011冬中野サンプラザ

新垣里沙のグルーヴ

ハロプロの曲を聴くとき、私は意識的にヴォーカル方面の感受性を鈍化させているのだが、今回のハロコンで私の中のヴォーカル曲好きの部分が刺激されたようで、いろいろと考えることがあった。直接の契機は『ブギートレイン'03』の新垣里沙と『シャイニング 愛しき貴方』の佐保明梨。この2人について考えていて、タイトルで「グルーヴ」という言葉を使うことにした。

モーニング娘。や関連グループの曲を聞いていると、ファンク/R&Bっぽい曲が、その方面のセンスがないヴォーカルのせいで妙な感じになっているケースによく遭遇する。典型的な例として、『恋愛レボリューション21』のB面曲『インスピレーション!』(http://www.youtube.com/watch?v=wSNeTaYRRlo)と、『Mr. Moonllight 愛のビッグバンド』のB面曲『ポップコーンラブ!』http://www.youtube.com/watch?v=Fv8x52j_ktM。私がこの2曲を聴いたのは2009年に出た『全カップリングコレクション』というシングルB面曲を収録したアルバムでのことなのだが、「日本のアイドルはこんな"古典的"な音楽をやっていたのか」という驚きと、ヴォーカルの平板さに対する驚きに同時に襲われて強烈な印象が残ったことを覚えている。ちなみに"Popcorn Love"といえば"New Edition"を思い出すが(http://www.youtube.com/watch?v=U86MVqiKuZE)、1983年のこれだけダサい音と映像でもヴォーカルだけはちゃんとこの種の曲に求められる性質を備えている。

すべての歌手がこの性質を備えていなくてはならない、というわけではないし、ハロプロのメンバーということであればなおさらだ、ということを前提に言うと、モーニング娘。の歴史においてこの種の曲に適したグルーヴを持っていた人は少なかったし、最近のメンバーでは新垣里沙だけのように思われる(本当は道重さゆみと久住小春も含めたいのだが、話が複雑になるのでここではパス)。2010年春ツアーでの『HOW DO YOU LIKE JAPAN』(http://www.youtube.com/watch?v=vzf4ygoxh54)はそのことがよく分かる例で、新垣里沙がこのファンク・ロックをちゃんと歌えているということ以上に、歌パートの多い高橋愛、田中れいな、亀井絵里がファンキーに歌えていないのが印象的だ。

新垣里沙が本領を発揮している例としては、2009年秋のよみうりランド・イベントでの『NATURE IS GOOD!』(http://www.youtube.com/watch?v=bNWCF2kWRHU)がある。コントロールしきれていない箇所もあるものの、コンサート・ツアーの期間中に野外で行った1回限りのイベントだったことを考えると素晴らしい。最新アルバムの『女心となんとやら』(http://www.youtube.com/watch?v=4BAOOESSxho)は、ライブでのパート割りがどうなるかにもよるが、新垣里沙の代表作になりそうな曲で楽しみだ。


過去のメンバーだと誰がいるだろうか? すぐに思いつくのは加護亜依。たまたま今回新垣里沙が歌った『ブギートレイン'03』のパフォーマンスがYouTubeにあった: http://www.youtube.com/watch?v=CK4fn31tT0Q。これは2005年、17歳のときの映像だと思う。神童だ。残念なことに彼女が昨年出したジャズ・ヴォーカルのアルバムはよくなかったのだが、このパフォーマンスのようにテンポの速い曲をコケティッシュに歌う路線ならいい線行っていたのではないかと思う。


モーニング娘。以外に目を向けると、松浦亜弥は間違いなく歌が上手だけれども、最新アルバムのジャズっぽいヴォーカルはジャズっぽくなかった。これは昨年のCOTTON CLUBでのライブ映像を見てもわかるはず(http://www.youtube.com/watch?v=ekLztBJGd20)。まあこの人の場合はいろいろ考えている最中なのだろう。

現在のハロプロ・メンバーの中では、スマイレージの前田憂佳がグルーヴィーだ。2008年のハロプロ・エッグでの『100回のkiss』(http://www.youtube.com/watch?v=HAIyO2gw1XM)は堂に入っている(ただし今回のハロコンで同じ曲を歌って、特に上達した様子がなかったのが気になった)。スマイレージは他のメンバーもけっこうセンスがよくて粒が揃っているので、『ぁまのじゃく』のように歌パートが均等に、順番に回ってくる曲をうまくこなせる(http://www.youtube.com/watch?v=CWkRqL3cY0o)。



なぜハロプロ周辺にグルーヴを持っている人が少ないのかは興味深い問題だ。それを求めている人がいないからこうなっている、というのはまずたしかだろう。そしてスマイレージを含むハロプロ・エッグの人々にグルーヴが感じられる人がそこそこいるのは、エッグのメンバーに対する指導が別の思想のもとで行われているからなのかもしれない。

歌パートが細切れに来る環境ではグルーヴを持続させることが難しいはず。これはユニゾン部分に録音音源を「被せる」という習慣によって、余計に問題が大きくなっていると思われる。

また、各人が余計なグルーヴを作り出してしまうと一人だけ浮いてしまったり、後続の人に迷惑を掛けることになりかねないから、自分が担当するフレーズ内で完結するような歌い方が安定するということもあるだろう。

美女学(ラーメン第2回) - 20110113

ずいぶん間があいたが、『美女学』の女子ラーメン第二回が1月13日に放映された。出演者は前回と同じで、モーニング娘。の道重さゆみと光井愛佳、そしてBerryz工房の清水佐紀と熊井友理奈。

今回は市ヶ谷にある「Due Italian」という変な名前のお店。「Due italiani」だったらよかったのに、と思ったけど、もともとそういう意味でもないようだ。イタリア料理のシェフが開いた、洋風の味付けが特徴的なラーメン店とのこと。


ラーメンを食べるシークエンスでは、スープに柑橘系の果汁が入っていることと、麺が透き通っていること(コンニャクが入っているため)、チャーシューが大きいことなど、主に道重さゆみの発言をきっかけに解説の流れがうまく行っていたと思う。

110113 美女学-1


しかし、3つの果汁の中からライムを選ぶクイズはひどすぎる。何がダメなのかを指摘する気にもならないほどダメ。道重さゆみはこの時点でまだ挽回できたはずなのだが、ボールを落とした。

110113 美女学-2



真野恵里菜の手相占いはなかったものの、9期メンバー、高橋愛の卒業発表、スマイレージと、30分番組に詰め込まなくてはならない内容が多かったせいで、ラーメンのセグメントにしわ寄せが来たということもあるのかもしれないけれども、クイズは台本のレベルからダメだっただろう。



他方、スマイレージの新曲『ショートカット』に合わせての「断髪式」のセグメントは、「愚かなスタッフに翻弄されるスマイレージ」という、『美女学』の開始時から続くストーリーの新たなマイルストーンという感じで興味深かった。

髪を切るという決定を伝える際に、スタッフはメンバーの顔に不信と不快の念が浮かぶように誘導していた。

110113 美女学-3

110113 美女学-4


そして最後にこの映像と、生気のない声で締めるわけだから、演出上の意図は明らかである。

110113 美女学-5


スマイレージは最年少の新人だということもあって、他のグループとは違ったイメージで売り出されている。真野恵里菜があまりにも大人すぎたことの反動なのか、幼さを極度に強調し、周りの悪い大人たちの思惑に振り回される少女たちという像を明示的に作っていっているようだ。

これをあざといと思う人も多いだろうが、モーニング娘。を含む他のグループのメンバーたちが意図せずして幼さを見せたときの気まずさを考えると、こうやって最初から開き直るのも悪いことではないのかな、と思うことがある。実際、彼女たちがどこに出てもやるあの自己紹介は、「バカな大人たちにやらされている感」が漂うことが前提になっており、本人たちはかえって傷つかないし、たとえば福田花音がシンデレラ設定でうまくトークをできたら、その意外性から大きなプラスになるわけだ。

モーニング娘。の9期メンバーはもっと普通に、クールに売り出して欲しいと思うけれども。
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