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田中れいなのお勧めライブ映像

このたびモーニング娘。を卒業した田中れいなのお勧めできるライブ映像をまとめてみようか、と思ったものの、YouTubeのビデオの削除がかなり進行していて作業が難航した。以下、あまり知らない人向けのリストということで。


『キラキラ冬のシャイニーG』2007年春ツアー




卒業公演でも歌った、2006年発売のミニ・アルバムの収録曲。これは2007年春ツアー『SEXY 8ビート』の映像(音ズレがあるが、これ以外にないので)。フレッシュで気持ちいい。私が見た映像のなかで一番強く印象に残っているのは、ファン・クラブの香港ツアーでのパフォーマンスだった。荒削りながらも、観客に向けて歌いかけようという熱意が伝わって来る名演だったと思う。

結局、田中れいなに提供されたソロ曲でこれを超えるものはなかったし、私が生で見た彼女のソロ・パフォーマンスにも、初期の『キラキラ冬のシャイニーG』のライブ映像を超えるものはなかった。つまり私にとって、ソロ・シンガーとしての田中れいなは、この曲のようなかわいいアイドル・ソングをかわいらしく歌うのが似合う人、だった。ここ数年の歌謡曲やロックは駄曲ばかりだったこともあるが、そもそも彼女の得意分野ではなかったと思う。



『レモン色とミルクティ』2008年秋ツアー



5・6期メンバーで歌ったアルバム曲を、2008年秋ツアーで6期メンバー3人が回替わりでセンターを担当した。これは本編に入っている田中れいなバージョン。

道重さゆみファンとしては道重さゆみバージョン(http://youtu.be/3P_cxT0LmpM)が一番いいのは当然だが、ここでは多くは語るまい。このときのパフォーマンスは3人の個性がよく出ていて興味深い。いまこうして見ると、田中れいなの歌はこのときと比べると技術的にかなり安定してきていることがわかる。



High-King 『C\C(シンデレラ\コンプレックス)』ダンス・ショット・バージョン



これはライブ映像ではなくダンス・ショット・バージョンのPV。2008年6月にリリースされた、High-Kingというハロプロ内ユニットの作品。画質が良くないが、これ以上のものがないので。

私がまだモーニング娘。やハロプロをよく知らないときに見てびっくりしたPVだ。いま見てもこれの高橋愛は技術面で他を引き離していると思う。そしてあのときもいまも思うのだけれども、スター・クオリティがあるのは田中れいなだ。

ところでHigh-Kingのパフォーマンスは何度かライブで見たけれども、これを超えるものは見られなかった、どころか、ハロコンで行われる他のパフォーマンスと比べても大したことのないものばかりだった。このPVは奇跡的にうまくできあがった映像作品である、と考えておくのがいい。



『I'm Lucky girl』 2011年冬ハロコン




2010年末に亀井・ジュンジュン・リンリンが抜け、2011年1月に9期メンバーが入ってきた。これは2011年冬のハロコンで、まだ準備ができていない9期メンバーを除く5人でやったパフォーマンス。田中れいなに限らず、これに出ている5人全員のキャリアのハイライト(の1つ)といってもいいぐらいのいい作品だと思う。

特に田中れいなに関しては、このライブ映像でのシックなルックスが私好みなのだが、本人はこういうのは好きではないだろうな。



『What's Up? 愛はどうなのよ』 2012年秋ツアー




私にとっては2012年の秋ツアーで一番良かったナンバーなのだが、ライブ映像では非常にしょぼく見える。田中れいなもそれほど映っていない。でも、モーニング娘。における彼女の最終形を見られる良いライブ映像ということだと、やはりこれが一番の候補に挙がってきた。

ここ数年の一つの典型的なパターンとして、エレクトロ的な楽曲の中で、田中れいなの声が楽器のように使われる。これは要するにエモーションがないということで、他のメンバーの歌パートのことも考慮した戦略的な方針なのだと思われるのだけれども、この路線に田中れいなの声がみごとにかみ合っていた。

コンサートを生で見ていたときは、上の動画で4:33あたり、田中れいなが「What's up」と叫ぶところで毎回感動していた。あまりの安定ぶりに、録音済みの声を流しているんじゃないかと疑ったりもしていたが、この映像で見ると生でやっているようだ。

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高橋愛お勧め動画、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』で知った人向け

帝劇ミュージカル『ダンス・オブ・ヴァンパイア』で高橋愛を初めて知った人向けに、モーニング娘。時代の高橋愛(とモーニング娘。)のお勧め動画を紹介しようという企画です。

さきに一つ警告しておかなくてはならないのですが、モーニング娘。のライブ映像のカット割りは、ステージものの映像作品を見慣れている人が見ると苛々するはずです。この点については、パフォーマンスが映像に残らないジャンルの人たちと比べれば恵まれている方だ、と思って耐えることにしています。

高橋愛が10年間所属していたモーニング娘。は、いま新しくその世界に足を踏み入れたミュージカルとはずいぶん違うジャンルですが、実は親和性がないわけでもありません。ロック・ミュージカルは自明として、ヴォードヴィル系の舞台、黄金期のハリウッド・ミュージカルなどが好きな人なら、「おぉっ」と思う場面があるんじゃないかと思います。下のリストは、シングル曲が1曲しかないことからもわかるようにバイアスがかかっていますが、ミュージカル好きの人と一致しやすい向きにかかっているはずです。

説明は最小限に抑えました。何か知りたいことなどあったら、コメント欄を使うか、右下のフォームから気軽にメールください。なお、私はブログのタイトルにあるように道重さゆみのファンです。グループ随一の音痴メンバーなのであまり映ってませんが、ほとんどの映像で唯一の黒髪なのですぐわかるはずですから、よろしければ注目してみてください。


● 2011年1月 - 『I'm Lucky girl』

一時的に人数が5人にまで減った、2011年1月のパフォーマンス。9人でやっている2011年春のバージョンもありますが、今回のお勧めは5人の方。最初に「大空見上げてる」と歌い出す、黒い服を着ているのが高橋愛です。

Googleで「I'm Lucky girl」で動画検索

http://youtu.be/-ZFUv_r09U8




● 2011年春 - 『女心となんとやら』

新人が入って9人になっていた2011年の春ツアーで、旧メンバー5人だけでやったナンバー。面白いコレオグラフィーがカット割りでボロボロにされていますが、伝わるものはあるんじゃないかと。金髪なのが高橋愛。

Googleで『女心となんとやら』で動画検索。ただし現時点では中国の動画サイトしかヒットしない。下の動画の1:30あたりから。

http://youtu.be/x_hRl13MsXk?t=1m30s




● 2009年5月 - 『3,2,1 BREAKIN' OUT』 ミュージック・ビデオ

1つぐらいオフィシャルなミュージック・ビデオを、ということで、2009年5月にリリースされた『しょうがない 夢追い人』というシングルのB面曲『3,2,1 BREAKIN' OUT』を。このときは9人体制。最初に歌い出すのが高橋愛。


http://www.youtube.com/watch?v=-wKtCgDsHKI




● 2010年春 - 『HOW DO YOU LIKE JAPAN?』

いくつものバージョンがありますが、今回のお勧めは2010年春のもの。8人構成で、アンコール1曲目としてカジュアルな衣装でファンク・ロックをやっています。最初の並びで右から2番目にいるのが高橋愛。

Googleで「How do you like japan 2010」で動画検索

http://www.youtube.com/watch?v=wqVbh3NRAKg




● 2008年秋 - 『Take off is now!』

2009年のバージョンもありますが、お勧めはダンスを本格的に取り入れ始めたばかりの時期のこちら。3人でやっていて、最初に中央にいるのが高橋愛。最近のパフォーマンスはもっとスキルが向上しているんですが、残念ながら映像に残っていません。

Googleで「Take off is now」で動画検索

http://www.youtube.com/watch?v=MSZTMz4cdE8




● 2010年春 - 『Moonlight night~月夜の晩だよ~』

2010年春ツアーのオープニング曲。8人でうさぎの衣装を着てやっています。2011年に3人でやっているバージョンもありますが、お勧めはこちら。これをパリ公演にも持って行きました。ハリウッド・ミュージカル好きな人にはぜひ見てもらいたい。

Googleで「Moonlight night」で動画検索

http://www.youtube.com/watch?v=J1P8LTr3_qU




● 2010年春 - 『涙ッチ』

いくつかバージョンがありますが、お勧めは2010年春のもの。上で紹介した『HOW DO YOU LIKE JAPAN?』の後にやっているアンコール2曲目の最後の曲。ツアーの千秋楽に撮影しているから、本人たちも観客も熱くなっています。

Googleで「涙ッチ 2010」で動画検索


http://www.youtube.com/watch?v=q5C_8Aq4zq0




● 2009年秋イベント - 『気まぐれプリンセス』

1つぐらいはシングル曲を、ということで、2009年にリリースされた『気まぐれプリンセス』。お勧めは2009年秋によみうりランドで行われたイベントでのパフォーマンスです。屋外でやるのも、こういうカジュアルな衣装でやるのも非常に珍しく、いい効果を挙げています。

Googleで「気まぐれプリンセス」で動画検索

http://www.youtube.com/watch?v=-dQPev8imnU




● 2008年秋 - 『その場面でビビっちゃいけないじゃん!』

お勧めは2008年の秋ツアーのオープニング。9人で黄色い服着てやっています。ハリウッド・ミュージカル好きな人にはぜひ見てもらいたい。この路線のコレオグラフィーが初めて付けられた(と私は思っている)コンサートでした。

Googleで「その場面でビビっちゃいけないじゃん」で動画検索

http://www.youtube.com/watch?v=WOr3oggVbBI





● 2010年秋 - 『グルグルJUMP』

これは上級者向けです。リスト中のここまでの映像をいくつか見て、「おっ、高橋愛/モーニング娘。ってけっこういいじゃん」と思った人だけに勧めます。その段階なしに勧めたら、頭おかしいと思われそうだから。お勧めは2010年秋の、横浜アリーナでやったバージョン。8人中、一挙に3人のメンバーが卒業するという、大変な感情的負荷がかかった千秋楽の、みんな疲労困憊している終盤。音と声と歓声がずれて聞こえるのは音響/反響のせいです。このタイプのパフォーマンスがモーニング娘。を真に世界でユニークなものにしていると私は思っています。各メンバーが「メンバー・カラー」の服を着ており、高橋愛は黄色を着ています。

Googleで「グルグルJUMP」で動画検索。下の動画の5:01頃から。

http://youtu.be/ZYz4ubwgsMk?t=5m1s

私がiPodに入れて持ち出しているアイドリング!!!の曲

タイトルは違うが、前のエントリからの続き。

私がアイドリングに寄せている関心はモーニング娘。に対するものとはまったく別物である。モーニング娘。には音楽とミュージカルなどのステージ・パフォーマンスの観点から関心を持っている。他方、アイドリングにはリアリティ・ショウの文脈で関心を持っている。これはひらたくいえば「アイドルとして楽しんでいる」ということなのだろう。日本の「アイドル」を外国人に説明するときには「リアリティ・スター」の概念を使うと便利だ。

そうはいいながら、今年はモーニング娘。とアイドリングの関係性に重大な変化があった。3月にリリースされた15枚目のシングル『やらかいはぁと』がオリコン週間4位の最高記録を出し、販売枚数で初めてモーニング娘。を抜いたのだ(対『女と男のララバイゲーム』。『まじですかスカ!』相手だともっと差がある)。ただ、これは決して出来の良い方の曲ではないし、イベントを乱発して達成した記録だから、複雑な思いをしているアイドリング・ファンは少なくないのではないかと思う。


でも実はアイドリングには普通の意味で楽しい曲が多い。以下にいくつか紹介:

* 『baby blue』 2009年4月の7枚目シングル (http://www.youtube.com/watch?v=Y1zpereyGB0)

* 『Like a Shooting Star puru-lele ver.』 2009年8月の2枚目アルバム収録 (http://www.youtube.com/watch?v=SUXa5c1NPhg: 映像はライブ版)

* 『Forever Remember』 2009年8月の2枚目アルバム収録 (http://www.youtube.com/watch?v=iA8DVV5TbIM: 映像はライブ版)

* 『GO EAST!!! GO WEST!!!』 2010年8月の13枚目シングルのB面曲 (http://www.youtube.com/watch?v=q5J9UkBnutQ: 映像は曲と関係なし)

* 『StarGirl★StarBoy』 2010年11月の14枚目シングルのB面曲 (http://www.youtube.com/watch?v=DW1mDNHaDdc)

こういうのを聴ける人なら、これまで出している4枚のアルバムはどれも買って後悔しないと思う。


ただしライブでの再現性はない。率直にいってアイドリングのステージ・パフォーマンスは居たたまれないものだ。そもそも私は一度コンサートを見に行ってめげた口なので、あまり詳しくもない。しかし、いまのハロプロがどれほど特殊なのかを見る上でのベースラインとしては興味深い対象ではある。

* たとえば最近の比較的見やすいものの例として、年長組だけでやっているので比較的粒が揃っている、大阪NGKでの『GO EAST!!! GO WEST!!!』(http://www.youtube.com/watch?v=JM4o6UzjuS8)。

* アイドリングはさまざまな芸能事務所に所属しているタレントの寄り合い所帯で、日頃は各自ばらばらに仕事をしており、全員揃ってコンサートをする機会はそんなにない。また、大部分の人たちにとって歌もダンスもメインのキャリアではない。

* 20人揃ってコンサートをする機会はそんなにないが、定期・不定期を含めて、少人数であちこちのイベントで数曲を披露する機会はある。そのときに欠席するメンバーも出てくるから、ヴォーカル・パートがハロプロほど固定されていないし、フォーメーションもかっちりしていない。

* 基本的に生歌でやっている。私にとってこのことの最重要の帰結は、生歌を前提とした振り付けになっている、ということだ。たとえば上記のライブ映像の踊りはしょぼいように見えるかもしれないけれども、コーラスを含めて生の声だけで曲を成立させなくてはならないから仕方がないという面はある。モーニング娘。の『まじですかスカ!』のラインダンスなどは、あんな動きをしながらまともに声を出せるわけがないから、最初から録音音声を被せることを前提としている。この点で真野恵里菜とスマイレージは禁欲的なのだが、生バンドをバックにやることもあるアイドリングはさらに保守的である。

* ハロプロの多くの歌い手たちは、体を激しく動かしながら声を出すことに合わせて発声法を最適化しているように思う。他方、アイドリングはそんな配慮なしにごく「普通」に歌い、動きのせいで声が乱れたらそれはそれで仕方ない、ぐらいの態度。考えてみればヴォーカル・グループとしてはこっちの方が正しい道だろう。

* もともと歌がメインのキャリアの人はいないこともあり、卒業後にソロ・シンガーとしてやっていけそうな人はほとんどいない(まあそれを言ったらハロプロも全滅に近いわけだが)。私が気になっているのは、リーダーの遠藤舞(上記『Like a Shooting Star puru-lele ver.』を歌っている人)と横山ルリカ(上記『GO EAST!!! GO WEST!!!』で最初のソロ・パートを歌っている人)。どちらも1期生の年長組なので、世代交代の問題はいまのモーニング娘。よりも切実。



アイドリングを見ていると、歌とダンスから成るステージ・パフォーマンスに憧れてこの世界に入った人にとってハロプロは素晴らしい環境を提供しているのだということがよくわかる。しかし、モーニング娘。やその他のグループを卒業してソロになった人たちに、歌やダンスのキャリアで大成功を収めている例がほとんどないのを見ると、最初から「アイドル」としての活動を主ターゲットにしているアイドリングのやり方が正しいのかもしれない、と思ったりもする。その意味では、アイドリングはむしろ中途半端であり、AKB48のように開き直って振り切るのが最適なのかもしれない。

道重さゆみのファンとしては、彼女の将来の戦場がステージではなくテレビなどのメディアになることがはっきりしているので、話は複雑だ。この点では、彼女はここ1~2年でこのクラスの競争相手たちに一気に差を付けて一定の地位を確立したといっていい。差を付けられたアイドリングの側から見ると、モーニング娘。のブランドとスタート地点の差はあっても、やはり道重さゆみはそれだけの力を持っていると強く感じる。その力のうちのいくぶんかは、モーニング娘。といういい環境で箱入り娘として育てられたがゆえに得たものだけれども、同じ条件で育ちながらその力を持てないでいる人たちがほとんどなのだから、やはり彼女にユニークな何かがあるのだ。

私がiPodに入れて持ち出しているハロプロ関連のソロ・シンガーの曲

すでに取り上げた真野恵里菜加護亜依、そして松浦亜弥以外の、ソロ・シンガーとしての活動経験がある人をまとめて扱うことにする。

松浦亜弥の項でも書いたが、ハロプロはソロ・シンガーに良い曲を提供して育てていく能力に欠けているという印象がある。松浦亜弥や後藤真希のCDを続けて聴いていくと、これはグレても仕方がないなと思えてくるほど次から次へと駄曲がやってくる。田中れいながモーニング娘。卒業後にアップフロントに所属したままソロ歌手になるのだとしたら、同じ経過を辿りそうで怖い。いまの春ツアーで歌っている『愛の炎』はまさにその前兆だ。



後藤真希

* ALL MY LOVE~22世紀~ (『さよなら「友達にはなりたくないの」』B面)


* この『ALL MY LOVE~22世紀~』は彼女のハロプロ的発声法でもなんとか形になっている一曲。

* 『LIVE TOUR 2007 G-Emotion2』の『LOVE LIKE CRAZY』(http://www.youtube.com/watch?v=QAtyexOyjHM)あたりが、彼女にぴったりのタイプの曲・コレオグラフィーだったと思う。これは後浦なつみの『恋愛戦隊シツレンジャー』のB面曲(http://www.youtube.com/watch?v=b-K1aE8TIRU)。

* SWEET BLACK feat. MAKI GOTOという名義でリリースしたミニ・アルバム『SWEET BLACK』は、ハロプロで与えられてきた曲と比べれば彼女にとってはずっと歌いやすかったろうし、セルフ・イメージにも合っていただろう。例として『Lady-Rise』(http://www.youtube.com/watch?v=2YRmr4AusRg)。

* エイベックス移籍後もこのR&B路線で行くのかと思っていたら、母親の死を経てリリースされたミニアルバム『Gloria』は凡庸なJpopで、歌い方も元に戻った。例として『足跡』(http://www.youtube.com/watch?v=N6lPSlfyUuU)。



安倍なつみ

* スイートホリック (アルバム『25 ~ヴァンサンク~』) (http://www.youtube.com/watch?v=ca_MYWOFkMs)


* 私の感覚では、初期のモーニング娘。の主要ヴォーカリストたちは、音のアタックのときと伸ばすときのピッチがおかしくて長時間聴いていられない(って道重さゆみのファン・ブログで書くことじゃない気もするが)。『太陽とシスコムーン』でもそうなので、この時期のハロプロでこのように歌えという指導があったのだろう。メイン・ヴォーカリストをやっていた安倍なつみはとうぜんながらこの歌唱法をマスターしており、ソロになってからもその癖は抜けなかった。

* ところが2007年にリリースされたアルバム『25 ~ヴァンサンク~』は、作詞家・作曲家・編曲家に部外者を起用し、発声法・歌唱法も変えて作られている。この『スイートホリック』はその中でも最もうまく行っている曲。これを聴いて思うのは、ピッチがおかしくなるタイプのハロプロ的歌唱法と、つんく的なメロディ・ラインには密接な関係があるのだな、ということだ。道重さゆみのソロ曲『It's You』はつんく作曲であるにもかかわらず、変になりにくいし、こねくり回すこともできない曲だったので、ファンとしてはとてもありがたかった。道重さゆみ本人の好みは逆かもしれない、とは思うんだが。

* しかし、こうなったときに、なぜこの曲を安倍なつみが歌い、この自分が聴かなくちゃならないのか、という根源的な疑問が湧いてくるというのはある。


飯田圭織

* ダウンタウン (アルバム『オサヴリオ』)


* 飯田圭織はモーニング娘。卒業後にフランス語、イタリア語、そしてギリシャ語で歌っているアルバムを出した。2003年から2005年にかけてリリースされた3枚の外国語アルバムに収録されているのは、おもに60年代以前のイタリアとフランスのポップスと、新しめのギリシャのポップス。私はギリシャについてはよくわからないが、イタリアとフランスは好物なのでとりあえず聴いた。発音は上手ではないのだが、壊滅的というほどでなかったことにむしろ驚いた。ちゃんとしたコーチが付いたのだろう。

* 飯田圭織は安倍なつみと同じく初期メンバーに特有の発声法に毒されていて、最後まで(というか2005年のアルバムの時点でも)直らなかった。この発声法は、彼女のアルバムに多いけだるいささやき型ポップスにはやっぱり合っていない。これらの曲を聴いて思ったのは、ラテン系言語なのにアジアの音楽に思えてくるということだ。砂漠の国っぽく聞こえるときと、東南アジアの島を連想するときがある。上で取り上げたのはPetula Clarkの"Downtown"で、その発声法があまり目立たない曲。フランス語バージョンを歌っている。


ソニン

* 合コン後のファミレスにて (http://www.youtube.com/watch?v=Z7NNFtm17qk)


* ソニン(Wikipediaのエントリ)と彼女が属していた「EE JUMP」はハロプロの構成員ではないらしいが、ここで扱う。この『合コン後のファミレスにて』ではブルーズをちゃんと歌えているし、「EE JUMP」の曲でもリズム感がよい。ただ、いかんせん音楽活動をあまりやっていない。

* その後、ミュージカルに転身。『ミス・サイゴン』の『I'd Give My Life For You』(http://www.youtube.com/watch?v=PF1t8iTMYgE)の動画を見ると、低音のコントロールができず、高音も伸びないということで、ミュージカル歌手としては力不足のような気もするけれども、日本のミュージカル俳優にありがちな妙な癖がまだそんなについていないのが私は好きだ。2008年の映像ということで、いまどうなっているのかは知らない。

動画紹介:道重さゆみのソロ・パート集

モーニング娘。のPVから道重さゆみのソロ・パートだけを抜き出した動画があったので紹介する。




2003年の19枚目『シャボン玉』から2011年の45枚目『まじですかスカ!』までで1分48秒。同じ人がアップロードしている動画で、高橋愛は12分11秒、新垣里沙は3分19秒、亀井絵里が2分39秒、田中れいなが6分53秒。

2010年は「あ~ん」「あ~ん」「あ~ん」「う~いえ~いえ~」「う~いえ~いえ~」「心を込め」で終わっているように見えるが、ここには入っていない『あっぱれ回転ずし!』の「わびさびなんかは言ってられない」と「おかわりしようぜ」もあった。

コンサートでやるB面曲やアルバム曲にはもうちょっと歌パートがあるし、シングル曲でも抜けた人のパートを引き継いで増えていることがある。だから道重さゆみのファンこそコンサートに行くべきなのである。まあ毎回、「うまく歌えるだろうか」とハラハラするわけだが。

前エントリで出た話に絡めて言うと、道重さゆみは「あ~ん」や「う~いえ~いえ~」が上手だが、これはそれほどトリビアルなことではない。こういうのができない人もいる。

私がiPodに入れて持ち出している松浦亜弥の曲

私は松浦亜弥は人から教えられてモーニング娘。よりも前に知っていたが、ちゃんと聴いたのは最初の1年のシングルのみで、その後の曲は2009年になってまとめ聴きした。


* ドッキドキ!LOVEメール(http://www.youtube.com/watch?v=RydX0k5Qgwc)

* 桃色片想い (http://www.youtube.com/watch?v=mCL4QmYRgOA)


* 2011年のいまから見ると、初期の曲はまず「金をかけている」という感想が出てくる。しかしその後の彼女は曲に恵まれなかった。彼女に限らず、ハロプロはソロ・シンガーに良い曲を提供して育てていく能力に決定的に欠けているという印象がある。


* 歌が上手であることは間違いない。この『道化師のソネット』のように、音域が合ったきれいなメロディの絶唱型の歌謡曲を歌えば、ハロプロ関連の歌手のなかではトップだ。


* しかし、昨年末に出た最新アルバム『Click you Link me』に収録されている『The Difference』(http://www.youtube.com/watch?v=y2XoW9rl1JI)が典型だが、この人が行こうとしているっぽい路線と彼女の歌い方が合っていない。この問題は2004年のアルバム『X3』や2006年のアルバム『Naked Songs』ですでに表面化しており、それを調整しようとする人が現れないままいまに至るということなのではないか。これは「アイドル路線から離れてアーティスト指向になってメッキが剥げた」というようなことではなく、純粋にテクニカルな話だと思う。


* 2009年のたとえば『マニアックライブ Vol.2』での『部屋とYシャツと私』(http://www.youtube.com/watch?v=rplYLOOSSlM)は何をやりたいかが伝わってくる名パフォーマンス。ただ、このこねくり回し方ではジャズやブルーズは歌えない。ちなみにこれは田中れいなも同じだ。田中れいなは昨年から今年にかけて出演した『歌の楽園』の効果もあったのか、ソロでの歌が上手になってきているのだが、『女心となんとやら』の「オーイエーイエーイエー」は新垣里沙に圧倒的に負けている。この逆転関係は面白い。

私がiPodに入れて持ち出している美勇伝の曲

美勇伝とは、石川梨華をリーダーとして2004年から2008年まで活動した3人組(Wikipediaのエントリ)。私は道重さゆみがメンバーの1人である「続・美勇伝」というユニットを先に知ったのだが、その構成員が道重さゆみ、菅谷梨沙子、そしてジュンジュンだったため、なんとなくオリジナルの美勇伝はお色気路線の企画ものなのかなと思い込んでいた。しかし実際に聴いてみると、60年代の(ハードでない)ロック調の曲も歌うまっとうなグループだったのだった。「古い歌謡曲」みたいな曲も少なくないが。


シングル曲

* 紫陽花アイ愛物語 (http://www.youtube.com/watch?v=_5k1WDOJ59s)

* ひとりじめ (http://www.youtube.com/watch?v=vcu9oapQU6M)

* 一切合切 あなたに§あ・げ・る♪ (http://www.youtube.com/watch?v=gk1Ve8bNEa4)

* 愛すクリームとMyプリン (http://www.youtube.com/watch?v=syOZBM03R4U

* 恋するエンジェルハート (http://www.youtube.com/watch?v=kmsr7DdvvLY

* じゃじゃ馬パラダイス (http://www.youtube.com/watch?v=FWuRqVqpaig

* なんにも言わずに I LOVE YOU (http://www.youtube.com/watch?v=uBrF3DD8IkY


B面曲・アルバム曲

* 銀杏~秋の空と私の心~ (『恋のヌケガラ』B面) (http://www.youtube.com/watch?v=463wWYKiO-0)

* 曖昧ミーMIND (『紫陽花アイ愛物語』B面)

* 終わらない夜と夢 (『ひとりじめ』B面) (http://www.youtube.com/watch?v=H4Wzl9BHcII)

* キョウモマッテマス (『一切合切 あなたに§あ・げ・る♪』B面)

* 唇から愛をちょうだい (アルバム『スイートルームナンバー1』収録) (http://www.youtube.com/watch?v=0Z5fj49i-Uc)


* このリストの特筆すべきことは、シングル曲の割合が高いこと。この路線で勝負をかけたグループだということがよくわかる。


* 脇を固める三好絵里香と岡田唯は、最初のうちは素直な発声をしていたが、やがてやっぱりハロプロ的歌唱法になってしまった。最後の『なんにも言わずに I LOVE YOU』になると、3人とも同じ声を出しているかのようだ。それにしてもこの曲はパクリだらけのハロプロ楽曲のなかでもトップクラスのThe Beatlesパクリ。


* 今回、この「持ち出している曲」企画をやって初めて気づいたのだが、石川梨華はカントリー娘。で50年代ポップを、美勇伝で60年代ロックをやって、歴代モーニング娘。メンバーの中ではもっとも曲に恵まれた人なのではないか。その他、クオリティはともかくハードなロックのHANGRY&ANGRYや、ブリット・ポップ風のタンポポ、道重さゆみとの恐怖のエコモニ。、歌謡曲っぽいDEF.DIVA、体育会系の音楽ガッタスなど、音楽ジャンルの幅も広い。


* 続・美勇伝は悲しいことにジュンジュンがいなくなってしまったので、正月のハロコンでは道重さゆみと菅谷梨沙子の2人で出演していた。誰か補充されるのだろうか。9期メンバーのなかだったら譜久村聖以外は考えにくいんだが、大丈夫なんだろうか。

私がiPodに入れて持ち出しているカントリー娘。の曲

カントリー娘。(Wikipediaのエントリ)は、Wikipediaの記事にある「略歴」を何度見てもタイムラインが頭に入ってこないし、里田まい以外は歴代メンバーの顔も名前もよくわからない。ハロコンでよくやっている『浮気なハニーパイ』のグループというていどの認識だったから、初期のCDを聴いてカントリー・フォークっぽい音楽をやっていたのを知って、なるほどそういうことなのかと合点がいったという、ひどくねじれた入り方をした。


* 恋がステキな季節 (http://www.youtube.com/watch?v=QTF8WoXVQis
* 恋人は心の応援団 (http://www.youtube.com/watch?v=OrD22lwB-aw
* 女の子の取り調べタイム (アルバム『カントリー娘。大全集(1)』とシングル『色っぽい女 ~SEXY BABY~』のB面)


* 初期の曲の例として『恋がステキな季節』。シンプルな曲を素直な声で歌っていて、私はこの時期のハロプロ関連グループのなかでは一番好きだ。

* 石川梨華が加わって大きく方向転換した。オールディーズ的なものをベースにしたバブルガム・ポップで、いまのスマイレージに連なる流れ。この時期の『恋人は心の応援団』と『女の子の取り調べタイム』(特に『色っぽい女』のB面に入っているバージョン)は素晴らしい。その後、紺野あさ美と藤本美貴が加わってからはキツくなった。

* ただ、2006年に行った最初で最後の単独ライブの映像は、冒頭の『浮気なハニーパイ』(http://www.youtube.com/watch?v=KuyabmJo3Dc)を初めとして好感が持てる。


* 道重さゆみファンにとっては昨年のバスツアーで歌った『BYE BYE 最後の夜』(http://www.youtube.com/watch?v=rZAB_WVSllk)が重要曲。昔から好きでよく歌っていたとのこと。

私がiPodに入れて持ち出している加護亜依と「W」の曲

「W」(ダブルユー)は辻希美と加護亜依がモーニング娘。の脱退後に結成したデュオ(Wikipediaのエントリ)。

加護亜依は世界に通用するソロ・シンガーになりうるポテンシャルを持っていると思う。ハロプロ離脱後に、周囲の大人たちが、彼女に英語でジャズ・スタンダードを歌わせたらいいんじゃないかと思った気持ちはよくわかる。


Wの曲
* ふりむかないで (『恋のフーガ』B面曲) (http://www.youtube.com/watch?v=NGlIlVhh7zk)
* 待つわ (アルバム『デュオU&U』)(http://www.youtube.com/watch?v=HwQ3Z6L3QVA)
* 五月雨恋歌 (アルバム『2nd W』) (http://www.youtube.com/watch?v=LuRf-6UBBm4)


* 「W」の曲はオリジナル曲、カバー曲ともに作りが野暮ったいが、この2人がポップ・デュオとして強力だということはわかるはず。道重さゆみファンにとっては、2008年に菅谷梨沙子とやった『ロボキッス』(http://www.youtube.com/watch?v=2xr21OXrfuk)が重要曲。



ハロプロ離脱後の曲
* no hesitAtion (http://www.youtube.com/watch?v=xaiseAU5-5g)
* Children of the night (『no hesitAtion』B面曲) (http://www.youtube.com/watch?v=QjulujeC01g)


* 復帰後にリリースされたシングル『no hesitAtion』はA面・B面ともに作詞を加護亜依本人、作曲を中西圭三が手がけている。『Children of the night』の英語の歌詞は若干おかしいところがあるものの(つんくよりははるかにまともだが)、発音は良い。


ジャズ
* 17才よさようなら(ARRIVEDERCI) (Ai Kago Meets Jazz) (http://www.youtube.com/watch?v=m89y2JZcyR8)


* スタンダード・ジャズを収録した『Ai Kago Meets Jazz』は基本的に英語で歌っており、この『17才よさようなら』のみ日本語。英語での歌唱は、単に発音が良くないということだけでなく、英語で歌うときのニュアンスの付け方がわかっていないためにスタート・ラインに立っていない、という印象がある。比較的まともなのは、たとえば『All of Me』(http://www.youtube.com/watch?v=4rMA3X0rY98)。




モーニング娘。出身の他のソロ・シンガーと比較すると、加護亜依には、早めにハロプロを離脱したことでつんく的なもの、ハロプロ的なものから(時期的にも年齢的にも)早めに解放されたというアドバンテージがあった。『no hesitAtion』の路線は良かったと思うのだが、彼女のネーム・バリューからすると売れ行きが不十分だったのだろう。いまのところこの1枚で終わっている。

スタンダードを中心とするジャズは彼女によく合っていると思う。しかし、このアルバムとその後行ったライブ活動は、どう贔屓目に見ても時期尚早だった。その後、彼女がどれほど上手になっているのか、そもそも今後どんな活動をやっていくつもりなのかを私は知らない。今年に入っても所属事務所が変わったりして腰が落ち着かないようだ。

私がiPodに入れて持ち出しているメロン記念日の曲

2009年にハロプロから離脱したメロン記念日は、ニューカマーである私にとっては守備範囲外のグループで、生で見るどころか、ライブDVDを通して見たことすら一度もない。いまの「モベキマス」になってからのハロコンしか見たことがない人間のこの感覚は昔からのファンにはわかりにくいだろうなと思う。

モーニング娘。に関心を持ってしばらく経った頃、ハロプロ関連の他のグループや過去のグループも聴いてみようと、レンタルや中古で入手した音源を片っ端からiTunesに入れてランダム再生し、ぴんと来た曲に★マークを付けていくということをやっていた。で、後からリストをチェックしてみると、メロン記念日がけっこう入っている。それでもPVやライブ映像にはあまり興味が持てないし、いまに至るまで4人のメンバーの名前をちゃんと覚えていないぐらいだから、縁がなかったということなのだろう。結局、生で見ないうちに、2010年に解散してしまった。


シングル曲
* さぁ! 恋人になろう (http://www.youtube.com/watch?v=npbesvs71n8)

B面曲・アルバム曲・インディーズ
* もう 待てませ~ん! (『電話待っています』B面曲) (http://www.youtube.com/watch?v=1gq8g4Pslzw)
* ほとんどがあなたです (『肉体は正直なEROS』B面曲) (http://www.youtube.com/watch?v=dRXTCv-a4kk)
* 刹那さ Ranking (アルバム『THE二枚目』)
* ラストシーン (アルバム『THE二枚目』)
* お願い魅惑のターゲット (インディー・シングル) (http://www.youtube.com/watch?v=JVAByTuOXts)
* Crazy Happy! (インディー・シングル)
* ランチ (『メロンジュース』収録曲)


* 上のリストにはつんく以外の人が手がけた曲が多い。


* 解散コンサートでの『さぁ! 恋人になろう』(http://www.youtube.com/watch?v=iMqJtymBo4Y)を聴くと、ヴォーカル面がとても良くなっている。


* 道重さゆみファンとしては、6期オーディションの課題曲であった『赤いフリージア』は重要だ。感覚が麻痺してしまっていて、レコーディング・ブースでの動画 http://www.youtube.com/watch?v=FE9mR_4Q6GU を見ても、「あれ? けっこう音あってるじゃん」とか思ってしまう。それにしても、歌っているときの自信に満ちた立ち振る舞いと、その後のインタビューでの暗さの対照が面白い。
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