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2013年10月23日、Little Glee Monster @ 東京国際ミュージックマーケット

2013年10月23日、主にLittle Glee Monster目当てで、第10回東京国際ミュージックマーケット(TIMM)のショーケースライブを見にZEPP DIVER CITY TOKYOに行ってきた(http://www.timmkt.jp/event/live.php)。計17組の売り出し中ミュージシャンが入れ替わり立ち替わり2~3曲づつやるあいだ、観客はライブ会場で約5時間立ちっぱなしという過酷なイベントだった。出演アーティストは次のとおり(出演順):

鈴華ゆう子with和楽器バンド、Mayu Wakisaka、Little Glee Monster、いとうかなこ、さんみゅ~、アリス十番/スチームガールズ@仮面女子、松下唯、でんぱ組.inc

シシド・カフカ、Buffalo Daughter、moumoon、THE MAN、CREAM、UNISON SQUARE GARDEN、So'Fly、OKAMOTO'S、川畑要

大まかに言って前半が「男性ファン向け女性アイドル枠」、休憩を挟んでの後半が「女性ファン向け男性アイドル枠」で、女性アイドル目当てで来ていた男性客たちのほとんどは途中で帰ったらしく、最後の方ではいつの間にか女性客だらけになっていた。私のすぐ右にいたスーツ姿の男性はアリス十番の出番でいきなりどこからかカラー・スティックを取り出して絶叫しはじめ(そして出番が終わるといなくなり)、左にいてずっと大人しかった女子学生の集団は最後の最後に川畑要に向けて嬌声を上げた。そんな奇妙な空間だった。


日本の音楽シーンに疎い私にとっては名前も聞いたことがないアーティストが多かったが、女性アイドル枠でトリを務めたのがでんぱ組.incだということから、このイベントの全体的な位置づけはなんとなく掴める。海外のバイヤー向けのショーケースということから偏りが出るのはわかるけれども、途中で何度も「日本はこれで大丈夫なのか!?」と思ったことは否定できない。この記事ではLittle Glee Monsterに絞り、他の出演者たちについては別稿で触れようと思う。


Little Glee Monsterは先週の表参道でのライブと同じくYUKAがいない6人でのパフォーマンス。ということは何か深刻な問題が発生しているのだろうか。『Highschool Musical』、『HALLOWEEN PARTY』、『Harmony』の3曲を歌った。

このイベントに出演した人たちの中では数少ない「正統派」(私見)で、歌手としての生のタレントという点では優れている部類に入っていたと思うけれども、いかんせんパッケージングが未完成だった。はっきりとキワモノ路線を行くと心に決めた感のあるアーティストたちの中に放り込まれると、素人っぽさが際立つ。ただこれはまだ後戻りして軌道修正する余地がある、ということでもある。以下、気になったことを箇条書きで。

● 『Highschool Musical』

『Highschool Musical』はさすがにテストされ確立された曲だけあって楽曲の面では問題ないし、いまのコレオグラフィーは良く出来ている。私が見た中では、現時点でこのグループの一番いいナンバーだ。最大の問題は英語の発音。今後、英語の歌を日本人以外の客に向けて歌う予定があるなら、歌詞だけは完璧にしておかなくてはいけない。そこらへんの英会話教師を引っ張って来るのではなく、ディクションの専門家を呼ぶぐらいの意義はある課題だと思う。

今回のイベントの出演者の中では、Mayu Wakisaka、moumoon、CREAM(クラプトンのバンドじゃなくて日本のこれ: http://wonderland.creamofficial.com/)がちゃんとした英語で歌っていた(それ以外にいいところがあまりなかったが)。


● 『HALLOWEEN PARTY』

コレオグラフィーの面では、『Highschool Musical』はブロードウェイ的なナンバーを日本のアイドル・グループ風にアレンジした、という点でユニークな価値があった。他方、『HALLOWEEN PARTY』は凡曲に無理矢理ミュージカル・シアター的な、洗練されていないコレオグラフィーを付けたという印象がある。

しかしこれはそもそもヴォーカル・グループ向けの曲ではないし、メンバーたちの声域にもまったく合っていない。後述の『Harmony』もあわせて、選曲のプロセスに何か根本的な問題があるのではないかと勘繰ってしまう。

なおシアトリカルな演出という面で今回印象が良かったのは「でんぱ組.inc」だった。いままで気にしていなかったグループなので、新鮮な驚きがあった。


● 『Harmony』

初めてのオリジナル曲なのに、グループとしてのアイデンティティを押し出すものではなく、前にも書いたようにライブの途中でやるつなぎの曲のようなもの。今回のようにその文脈がない環境で聴くと、各メンバーのスキルのショウケースになりえるような勢いがある曲ではない。ハーモニー指向のアレンジメントがあるわけでもないので、中途半端だ。

そんな中でやはり福本まなかの声は際だっていた。今回の出演者たちの中で他に歌手として印象が良かったのはUNISON SQUARE GARDEN。女性向けアイドル・バンドみたいなポジションなのか、このバンド目当ての客もけっこういたようだった。


● グループとしての方向性について

これを書いていて気づいたのだが、今回の3曲はグループとして考えられる方向性のショーケースのつもりだったのかもしれない。『Highschool Musical』が日本のアイドル寄りのダンス&ヴォーカル・グループ、『HALLOWEEN PARTY』がミュージカル・シアター、『Harmony』がR&B的ヴォーカル・グループ。

この中で『Highschool Musical』だけがいいわけだけれども、こうなっているのはメンバーたちよりはスタッフ側の問題だろう。後者2つも曲をちゃんと選んでディレクションに力を入れればよくなるかもしれない。ミュージカル・シアター的なプロダクションについては、たとえば9月の公演でやった『夏祭り』(http://youtu.be/SohjdQSlxSA?t=26m52s)に手を加えてやるのもいいんじゃないか、などと思っていたら、この後に出てきた「さんみゅ~」がまさにこの曲をやった。『夏祭り』のカバーをシングルとしてリリースしていたのだった。ちなみにこのグループもなかなか良かった。


いずれにせよ、これからLittle Glee Monsterをどのように売り出していくのかがそろそろ本格的に気になってくる。

私の個人的な願望としては、本気で世界に打って出るのならアイドル路線がいい。他の路線では太刀打ちできないと思うからだ(西洋の英語圏の場合。アジアはよくわからない)。スキルの面もそうだが、単純に年齢が低すぎる。

もちろん問題は、このグループが「日本で」アイドル路線でうまく行きそうな感じがしないことなわけである。国内ではアイドルとしては通用しないが、外国では「日本製アイドル」として売った場合になんとか行けそうな気がする。他方、外国ではヴォーカル・グループとしては通用しそうにないが、国内では(特に年齢が低いうちは)差別化がはかれて行けるかもしれない。そんな鵺というかコウモリみたいな性質が、私が最初に見たときに感じた魅力の1つではあったわけだが、そろそろシングル・デビューも近づいているわけで。
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2013年10月17日、Little Glee Monsterライブ @ 表参道GROUND #2

「2013年10月17日、Little Glee Monsterライブ @ 表参道GROUND #1」の続き。

とまあ、いくぶん冷静に見られるようになったということなのかもしれないが、初めて見たときの驚きや満足感はなかった。しかしこのグループはいろいろと考えるきっかけを与えてくれ、これまで知らなかった世界をかいまみせてくれたりして興味深い。

特に、これまで見てきた日本的アイドルからのずれが面白く、自分がアイドルにどんなものを望んできて、どんな側面を楽しんできたのかを改めて気づかされた点がいくつかあった。これについてはいつか稿を改めて書いてみたい。


● 公演中にも言及があったが、前回のライブ以降、SERINA (長谷川芹奈)が9月28日の『関ジャニの仕分∞~全国歌うまキッズ 最強NO.1決定戦!~』、MANAKA (福本まなか)が9月29日の『ものまねグランプリ』に出演している。私は番組を見ていないのでどんな感じだったのか知らないのだが、YouTubeにいくつか断片的な動画があった。たとえば長谷川芹奈はhttp://youtu.be/Rz7HQCAQTgo?t=1m49s、福本まなかはhttp://www.youtube.com/watch?v=JvLLwPSOdyw)。どちらも優勝したとのこと。

この2人だけでなく他のメンバーたちもだいたいこの手の「お子様カラオケ・コンテスト」みたいなものの「出身」であるようだ。

本気で歌手のキャリアを目指すならカラオケ・コンテストも物まねも害にしかならなさそうだが、この手の番組に継続的に出演することで本人だけでなくグループの宣伝になるのだから難しい話ではある。


● メンバーたちがものすごく若く感じられた。新生モーニング娘。を筆頭に、中学生中心のグループをたくさん見ておいて何をいまさらという感じだが、そういう人たちはアイドル的なもので武装することで、このむき出しの若さを隠しているんだなということを改めて気づかされた。

それで改めてわかったのは、私が等身大の中学生を見たいとは思っていないこと。今回のライブの、特にソロで歌われた数曲は、あまりにも等身大の中学生の発表会っぽくてキツかった。


● 前回の公演で不慣れな様子を見せていた福本まなかが完全に馴染んで、ステージ上で堂々と振る舞っていた。そうなってみると、たしかにこの人にはスター性を感じさせられる。

この人はメンバー7人の中に置くと、歌の技術的な面では特に上手い部類に入るわけではない。ほぼ地声の範囲内で歌っているし、前回と同じく自己紹介ソロのときにグルーヴの欠如が目立つ。しかし、その年齢と容姿には不釣り合いの深みのある声がやっぱり凄くて、この人のソロ・パートはすぐにわかる。歌手にとってほんとうに重要なのは声の質なのだ、と思わせるパワーがある。

たぶんヴォーカル・グループでこういうのはあまりよくない。ということを含めて、ソロ・シンガー指向っぽい人たちばかりのこのグループの今後の方向性はスリリングではある。けれども本人たちはもちろん個々のメンバーのファンにとってはキツいんじゃなかろうか。


● バンドは今回もよかった。ドラムスは同じ人で加藤聡という人(http://tribalance.exblog.jp/)。名前とURLだけ記録しておく。

2013年10月17日、Little Glee Monsterライブ @ 表参道GROUND #1

2013年10月17日、先月のライブが良かったLittle Glee Monsterを見に再び表参道GROUNDに行ってきた。

このライブはUstreamで生中継され、いまはYouTubeに画質・音質がともにいい(しかしアスペクト比がおかしい)ライブ映像がアップロードされている(http://youtu.be/7Sm0WxluWcY)。

後に述べるような理由から、今回は必ずしも全面的にお勧めではない。関心がある人に勧められるものとしては、前回もやった"Highschool Musical"の"What time is it?"(http://youtu.be/7Sm0WxluWcY?t=33s)と初めてのオリジナル曲の"Harmony" (http://youtu.be/7Sm0WxluWcY?t=56m18s)。参考としてジャズ・アレンジメントの"My Favorite Things" (http://youtu.be/7Sm0WxluWcY?t=10m30s)。


残念なことにYUKA(坂本有香)が体調不良で欠席。ぎりぎりになっての告知だったので、実際に急な決定だったのだろう。たぶん歌パートやコレオグラフィーの変更があったはずで、この日覚えた違和感のいくぶんかはそのせいだったかもしれない。そう、この日はどこか上手く行っていないという感じがあったのだ。原因はパフォーマーにあるかもしれず、ライブの構成にあるかもしれず、またこちら側にあるかもしれない。


先月の「夏休み」をテーマにした1時間ほどの演目の枠組みを踏襲はするものの、テーマを「秋の連休」に変更して、大部分の曲を入れ替えてまったく違った内容になっていた。木下奈津子が今回も関わっているかどうかは不明。ただ大半のナンバーが、ソロまたは数人での歌唱であるか、グループ曲であってもせいぜい体を揺らすていどの動きがあるもので、前回興味をそそられた「日本のアイドル的なもの」はもちろん、ショウ・クワイア的な要素も薄かった。唯一それっぽかったのがハロウィーンを題材にしたナンバー(http://youtu.be/7Sm0WxluWcY?t=29m48sだったが、あまり面白みのある曲ではなく、コレオグラフィーは散漫だった(昨年リリースされた、日本で行われているハロウィーンのイベント用に作られた『HALLOWEEN PARTY』という曲のようだ)。

というように、コレオグラフィーを含めたショウ的な側面はかなり劣化していたのだが、歌の面でも、全体的にアレンジメントがコーラス的な要素をあまり活かせていなかったように感じた。歌唱そのものも、ソロを含めてぱっとしない。とはいえ、考えてみれば前回見た演目は再演で、一部の曲はそれ以前から何度もやってきたものだったが、今回は(私の知る範囲では)ほとんどのものが初演だったわけで、再演があるとしたら今後もっと良くなっていくのかもしれない。


良いニュースとして、初めてのオリジナル曲『Harmony』(sp?)が披露された。生バンド(http://youtu.be/7Sm0WxluWcY?t=33m48s)と録音済みトラック(http://youtu.be/7Sm0WxluWcY?t=56m17s)で2回歌った。

こここでの並びでは、左からKAREN (古賀かれん)、MAYU (吉田真悠)、SERINA (長谷川芹奈)、MAJU (荒井麻珠)、MANAKA (福本まなか)、ASAHI (小林あさひ)。すでに濃淡は出てきているものの、各人にそれなりに見せ場がある曲。なお、歌パートの不均等は、この日休んでいたYUKA(坂本有香)の分のせいもあるはずで、特にMAJUが中盤でやっているランは本来はYUKAのパートなんじゃないかと想像する。

さて、これはどうなのだろうか? アイドル以外のJpopの動向に疎い門外漢としての第一印象は、ライブの中盤に各人のスキルを見せるための小品としてはノリのいい曲で悪くないけれども(バンドの各メンバーが順番にソロをやる、みたいな)、シングルとして出すような曲じゃないな、というもの。じっくりと聴く曲としては、落ち着きがない割りには単調なメロディや次から次へと繰り出されるランが鬱陶しくなってきそうだ。

テキストを分ける。

2013年9月27日、東京女子流リリース・イベント @ 東武百貨店池袋店

2013年9月27日、東京女子流の9月25日発売の新曲『Get The Star / Last Forever』のリリース・イベントを見に、東武百貨店池袋店のスカイデッキ広場に行ってきた。

東京女子流を生で見るのは2012年5月の日比谷野外音楽堂以来なのでほぼ1年半ぶり。この間に武道館公演や年齢の公式発表などの出来事はあったが、出したシングルは今回のを含めて3枚のみなので、それほど多くを見逃したという感じがしない。

今回の2曲はどちらもLUNA SEAのJが作曲をしており、松井寛が編曲をしていないTGS通番外の曲で、これまでのファンク路線ともアイドル路線とも違うものになっている。「凡庸なJpop路線」とでも呼ぶべきか("Get The Star"の短縮版MV)。ダンスもそれに応じて、これまでのかっちりしたコレオグラフィーではなく、客席盛り上げ重視のロック的な(擬似)フリースタイル的なものになっている。それを含めてまったく上手く行っていなかった。

しかし、メンバーたちがやっているラジオ番組やウェブ番組で受ける印象からすると、本人たちはむしろこういう普通のJpopの方に親しみがあるのではないかと思う。びっくりするほど普通の音楽好き女子中高生という感じなのだ。考えてみればエイベックスのスクールからピックアップされた人たちなんだから、メインストリームど真ん中であって当然だ。ということに、ハロプロとアイドリングからこの世界に入った私は東京女子流のラジオ番組を聴いて初めて気づいた。

彼女たちの最終目標はメインストリームのJpopシンガーになることだろうから、今回のような曲はこなせるようになっていなくてはならない。そのための練習曲なのかもしれないな、というのが最大限に好意的な解釈。


小西彩乃の声が悪化していた。この人の喉はずっと調子が良くなかったけれども、今回見た彼女は前のように高音部だけでなく下の方の音域でもピッチがずれていて、自信を持って声を出せないでいるようだった。それに加えて三番手の中江友梨も声が何度も裏返り、安心して聴けるのは新井ひとみだけという状態。新曲ではそれほど粗が目立たないのだが、『ヒマワリと星屑』は聴けたものではなかった。


私は昨年7月に「次世代モーニング娘。のライバルたち」というタイトルの記事で、ステージ・パフォーマンスの面で注目に値する女性アイドル・グループとしてモーニング娘。、スマイレージ、東京女子流、PASSPO☆(ローマ字表記に変更された)、Dream、Dream5の6つを挙げていた。この中で、東京女子流とスマイレージとPASSPO☆とDreamはあまり順調に前進していないように見えるのだが、声(と歌)の不調がはっきりとわかる東京女子流は状況が最も深刻かもしれない。

皮肉なことに、ルックス面では当初の異様ささえ感じさせる幼さが消えて、いい感じに育ってきている。といってもまだ若いんだが。私の方のこのあたりの感覚がすっかり狂ってしまった。

2013年9月14日、Juice=Juiceイベント @ ラクーアガーデンステージ

2013年9月14日、Juice=Juiceの東京ドームシティ、ラクーアガーデンステージで行われたイベントを見に行ってきた。3回まわしのうちの、15:15から始まる2回目だけを見る予定だったが、イベントが15分ほどで終わったので、夜に渋谷で行われるモーニング娘。のイベントにも間に合うだろうということで、17:45から始まる3回目も見た。

Juice=Juiceを見るのは8月30日の赤坂サカスのイベント以来。前回が上半身しか見えない環境だったのに対し、今回は2回とも2階から見たため、遠くからではあるが全体像を見ることができた。

9月11日にリリースされたデビュー・シングルCDはかなり売れているようで、オリコン・ウィークリーは1位は無理にしても好位置に着けそうだ。この日も研修生を握手会に駆り出しての3回まわし。『天まで登れ!』に研修生が4人、回替わりで参加した。宮本佳林は松葉杖で登場し、中央に置かれた椅子に座ってのパフォーマンスだった。

この秋にBerryz工房とやる、「ナルチカ」というライブハウス回りツアーが、どの会場も遠すぎて行ける気がしないため、Juice=Juiceを次に生で見るのは来年正月のハロコンで、ということになりそう。


● この夏から始まったハロプロの新しいモットー「Cool Hello」は、新生モーニング娘。の売り出しのためのツールの1つなのだろうけれども、Juice=Juiceはその尖兵の役割を果たしている。メンバーたちの容姿と衣装はハロプロには異例なクールさだし(私はモーニング娘。の春ツアーで見たときの初印象として「都会的」と書いた)、デビュー・シングルに収録されている3曲は凡庸ではあるもののダサさを極力排したていねいな作品だ。

しかし、ハロプロが良質なクールな作品を生産し続けられるとはとうてい思えない。いずれ来るであろう駄曲、あるいはハロプロ的ダサさへの方向転換、あるいは羊頭狗肉のかっこよさに、Juice=Juiceは耐えられるのか。ファンとして思い入れるのをためらうこの気持ちは、「Cool Hello」に抱く不安に相即している。


● 私にとっては、スマイレージを見てきて受けたトラウマも大きい。スマイレージはちょうど私がアイドルに興味を持った頃にデビューしたので、けっこう興味を持って追っていたのだけれども、メジャー・デビュー後の展開はあまり理想的なものとはいえなかった。

Juice=Juiceの場合はメンバーたちがずっと大人びている分だけ、笑い飛ばして楽しめなさそうだというのもある。SATOYAMA関連でデビューしたアルマカミニイトの片割れが、ファースト・ツアー終了後に脱退・引退した件が、関わっているのが大の大人であるだけに深刻に感じられるのと同じ。


下の写真は15:15の回に向けて、優先エリアに人を入れている途中の様子。見て分かるように「会場が人でいっぱいになった」という状況ではなかった。さすがにイベントが始まる頃には、木が植わっているところぐらいまでは人が増えていたが。

そんな規模でも、相変わらず一般の通行人をターゲットにしている感じはせず、握手会の常連客にCDを買わせるためのイベントのように見えた。

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木曜日に東京駅の丸の内側出口付近の地下通路を歩いていたときに見かけたポスター。日常生活の中で出くわすとけっこうびっくりする。ポスターそのものはクール路線に未対応か。

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2013年9月11日、Little Glee Monsterライブ @ 表参道GROUND #2

「2013年9月11日、Little Glee Monsterライブ @ 表参道GROUND #1」の続き。

当日のライブ映像(http://youtu.be/SohjdQSlxSA)の中で、バンドがはけてからカラオケのトラックで歌う部分は定番のレパートリーらしく、木下菜津子とは関係ないかもしれない。この中で、最後に歌う『ハピネス』(AI)(http://youtu.be/SohjdQSlxSA?t=54m46s)はこのグループにとって最も居心地の良いタイプのナンバーなのではないかと想像する。激しい体の動きがないから声が安定する。各人の出番があり、コーラス・ワークも聴かせられる。さすがに1時間やって疲れているのか、2人ほどフラットになっている人がいてコーラスが乱れているが。

明らかに慣れていない、しかし日本で「アイドル」として売り出すのならば重要になるタイプのダンス込みのパフォーマンスとしては、27:10からの『夏祭り』(JITTERIN'JIN)(http://youtu.be/SohjdQSlxSA?t=27m10s)と30:58からの『シャナナ☆』(MINMI)(http://youtu.be/SohjdQSlxSA?t=30m58s)。


● 当日、会場にいたのは90人ほどだったろうか。そのうち1/3ぐらいは関係者っぽい感じのこじんまりとしたライブだった。すでに最前列を占拠する典型的アイドル・オタク的な固定ファンはついていたが、暴れられるような演目ではないので大人しくて助かった。


● ファン・クラブに入ったら握手会に参加できるということだったけれども、アイドルとの握手をしたことがないどころか、ハロプロのファンクラブにすら入っていない私なので、ここは操を立てて離脱した。でも正直言って、心が揺らぐのを感じた。これは「地下アイドルの常連客の選民意識」が芽生えるプロセスなのかもしれない。その世界に足を踏み入れる気はないのだが、次にライブをやるときは絶対に見に行きたいとはすでに思っている。


● 木下菜津子が『あまちゃん』の振り付けをやって「カリスマ振り付け師」と呼ばれている(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130828-00000008-cdj-musi)というのを初めて知った。私は『あまちゃん』を見たことがなく、どういうものなのかもよくわかっていない。この『女性セブン』の記事(http://m.news-postseven.com/archives/20130804_203508.html)によると、9nineのダンス・レッスンをしていた縁で主演の能年玲奈のレッスンを引き受けたとのこと。9nineのあの特徴あるコレオグラフィーはMINAという人がやっていることは知っていた。


● 日本の音楽シーンにデビューするためには、たぶんいろんな軌道修正が必要になってくるのだろうな、とは思う。その軌道修正をやった結果、世界に打って出られなくなるというようなことがないことを祈っている。


● アイドルとして売れるかどうか、は私には正直わからない。一番売れているのがAKB系列であるこの世界だし。

たぶん最大の障碍は歌が上手すぎることだろう。実際に上手いだけでなく、そのことで自信に満ちあふれてまばゆいぐらいだ。「アイドルを応援する」という心のあり方には適合しないかもしれない。

だからアイドルとして売り出すためには、各人のキャラクター付けをしっかりして、弱点とかメンバー間の関係性とかを見せていくべきなのだろう。私としては、そういうのは関係なく、真っ向からパフォーマンス勝負している姿を見ていたいのだけれども。


● このグループは、ごく普通の意味での「歌のうまさ」では、ライブでの安定性・再現性を込みにしてもすぐにアイドル界のトップになるだろう(アイドルとしてデビューするのなら)。

でも、この人たちには『ラララのピピピ』はできない。という点で、やはり道重さゆみはアイドルの本質の象徴だなと思った。


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2013年9月11日、Little Glee Monsterライブ @ 表参道GROUND #1

2013年9月11日、表参道GROUNDで行われたLittle Glee Monster (公式サイト)のライブを見に行ってきた。女子中学生7人から成るグループで、来年に予定されているデビューに向けて活動を積み重ねており、今回が初めての有料ライブだったとのこと。

さきに書いておくが、これはお勧めである。特に今回のプログラムの再演があるなら、モーニング娘。ファンには強くお勧めできる。というのも、モーニング娘。のツアー・コレオグラファー、木下菜津子が演出・プロデュースをしているのだ。


私がLittle Glee Monsterという名前を聞いたのはたしか7月頃だったか、YouTubeで動画をいくつか見て、カラオケの上手い少女たちを集めて作ったコーラス・グループなのかなと思ったことを覚えている。しかし今回実際に見てみると、これは単なるコーラス・グループでも、ドラマ『Glee』で日本でも知られるようになったShow Choirでもない(これについては前に「ハリウッド・ミュージカル・ファンから見たモーニング娘。」という記事で簡単に触れた)。日本製アイドル(に私が見ている美点を備えているグループ)だった。


このライブの映像はすでにYouTubeにアップロードされている(http://youtu.be/SohjdQSlxSA)。とりあえず冒頭の、『High School Musical』のナンバー『What Time Is It』を見れば、モーニング娘。のコンサートで見たことのある要素がたくさん見えるはず。

英語の発音は数少ない欠点の1つ。世界を目指すなら徹底的に訓練してもらいたいものだ、と以前にライブ映像を見たときにも思っていたのだけれども、今回のライブでは日本語の歌が大部分だったのでそれほど問題を感じなかった。それどころか、日本語の歌詞に込められた心情が伝わってきて、歌のパワーを感じる場面が多々あった。


ダンス経験は一番背の高い人(KAREN/古賀かれん)を除いてほとんどなさそう。ムーヴの自由度が高いところでは違和感が出るが、コレオグラフィーによってかなりカバーされている。全体として歌声のパワーが強いのであまり気にならない。


歌は基本的なところはしっかりしているから、今後「うまさ」の点ではどんどん良くなっていくのだろう。今回私が特に感動したのは、何人グループなのかも知らずにライブ会場に行った私が、冒頭から40分ほど続くひたすら歌い踊る演目を見ただけで、メンバー7人の顔と体型を区別し、それぞれがどんな声でどんな歌い方を得意としているかということまで覚えてしまったこと。

上記動画の最初のナンバーが終わると、各メンバーの自己紹介的な小品が続く。アイドル・グループにありがちな「まずは自己紹介をさせてください」から始まる長ったらしいトーク・セクションがなく、こうやって歌とちょっとした芝居で各人のキャラクターを印象づける構成は大成功していたと思う。

サポート・バンドはとても良かったが、18:00あたりからの『A Perfect Sky』(BONNIE PINK)の中で行うバンド・メンバー紹介が非常にスムーズでかっこよかった。

これも含めて、「トーク」というものにあまり信頼を置いていないのかな、と思った。

記事を分ける。

2013年9月9日、℃-ute武道館コンサート @ 日本武道館 #2

「2013年9月9日、℃-ute武道館コンサート @ 日本武道館 #1」の続き。


● 前記事に書いた、Berryz工房と一緒にやった2曲が良かったという話についてもう少し。

コンサート途中でBerryz工房がステージに登ってきたときにはっきりとわかったのは、℃-uteにない迫力と存在感がBerryz工房にはある、ということだった。それは必ずしもアイドルとしてより良いというわけでも、パフォーマーとしてより優れているというわけでもないのだけれども、少なくともゴツゴツした異物感があって目を惹く。℃-uteにはそういうものが薄い。だからこそ、一般受けする可能性があるとは思うのだが。

もう1つ思ったのは、Berryz工房が入るとヴォーカル面が良くなるということ。これについても、Berryz工房単体だとそんなに突出して良いと感じたことはないのだけれども、両グループが一緒になると厚みが出て興味が持続する。

「ベリキュー」として活動した方が勝算があるんじゃないかと思った。まあこれはどちらのグループのファンでもない者の無責任な感想だ。実際には、この違いは各グループが伸ばしてきた個性というものであって、「ハロプロ」という枠組みで見ればグループ内での多様性があるということになる。モベキマスという括りがうまく機能しなかったこと、ハロコンという興行が内輪のものになっていることはもったいない。


● ダンス・パフォーマンスについて。

このところいろいろ見ていてよく頭に浮かんでくるのが「必然性のないダンス」とか「必然性のないフォーメーション移動」というフレーズだ。まったく体を動かさないのも不自然だから、ダンスがあるのはいいんだけれども、ほんとにそのムーヴや移動は必要なのか、と言いたくなるようなものが気に障るようになってきた。

℃-uteは昔から特にその傾向が強かった。しかし今回初めて見た『ザ☆トレジャーボックス』は「踊らさせられている感」が薄くてよかった。これはこのグループにとっての1つの突破口になりうるという気もするのだが、℃-uteのことを細かく追っていないから、どんな位置づけをされているのかは知らない。


● 全体の感想として。

間違いなく、これまで見た℃-uteのコンサート(そんなに多くはないが)の中では一番いい印象を受けた。メンバーたちの年齢が上がってきたことは大きいと思う。

それだけにこの先にある壁も気になるのだけれども、いまの℃-uteが新規のファンを増やしているのであれば、とうぶんはいまの道を前に進み続けるべきなのだろう。

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2013年9月9日、℃-ute武道館コンサート @ 日本武道館 #1

2013年9月9日、日本武道館で行われた℃-ute武道館コンサート2013『Queen of J-POP~たどり着いた女戦士~』を見に行ってきた。9月10日に武道館公演をやるということが発表された後に、その前日の公演が「追加」されたという経緯がある。事実上、2013年秋ツアーの初日ということだと思われる。

前に℃-uteの単独コンサート・ツアーを見たのは2012年春夏ツアーだったので、2012年冬『神聖なるペンタグラム』と2013年春『トレジャーボックス』をスキップしたことになる。

上の記事で書いているように、もともと℃-uteはハロプロの中で一番大会場に適していると思っていたから、今回の初武道館公演がどうなるかは気になっていた。ぎりぎりまで予定が付かず、チケット・ショップで安いチケットを確保しておくという手段に出ていたため、席は西ブロックのスタンド最上部近く。それでも会場の熱気は十分に感じられた。


武道館の敷地の入り口まで来たところで、ティッシュ配りを開始しようとしているベイビーレイズのメンバーたちに遭遇。で、開場までの時間潰しのためにちょっと離れたところの縁石に腰を下ろして、ときどき様子を見ていると、あっと言う間にいなくなってしまった。その後、こんなネット・メディアの記事(http://mantan-web.jp/2013/09/09/20130909dog00m200038000c.html)を見てなるほどと思った。

公演終了後にはTHE ポッシボーがチラシ配りをしているところに遭遇。岡田ロビン翔子からチラシを貰った。たぶんライブには行かないけど。


コンサートは客入りも良くて大成功だったと思う。遠い席だから細かいところはよくわからなかったが、あまり注意深く追っていなかったこの1年のうちに、メンバーたちも一段と良くなったと感じた。


● Juice=Juiceが前座として『ロマンスの途中』をやった。宮本佳林の椅子が中央ではなくて左端に置かれた。スタッフによるおんぶではなく松葉杖で歩いていた。9月11日にメジャー・デビュー・シングルの発売を控え、このところあちこちでイベントをやっている。


● ハロプロ研修生の田辺奈菜美・吉橋くるみ・小川麗奈・室田瑞希・佐々木莉佳子が「チャレンジ・アクト」としてツアーに帯同する。この日は『YES! しあわせ』を歌った。℃-uteの持ち曲を日替わりでやるということのようだ。特に強い印象はなし。


● 最後の方の曲のバックアップ・ダンサーに、Juice=Juiceとハロプロ研修生のほかにもNGPのメンバーが来ていたようだ。


● Berryz工房がゲストとして出演し、『超HAPPY SONG』と『かっちょ良い歌』を一緒にやってから、新曲『もっとずっと一緒に居たかった』を単独で披露した。

率直に言って、今回のコンサートで良かったパフォーマンスのトップ5を選べと言われたら、この『超HAPPY SONG』と『かっちょ良い歌』はどちらもそのリストに入ってくる。そして『もっとずっと一緒に居たかった』がものすごくつまらなかったことと合わせて、いろいろと難しいなと思った。これについては後にもうちょっと書く。


● ℃-ute単独のナンバーで一番良かったのは『ザ☆トレジャーボックス』。生で見たのは初めてで、これまで私が℃-uteに抱いていたイメージとの違いにかなりびっくりした。観客との関係性などの点でモーニング娘。(の美点だと私が思っているもの)っぽい。YouTubeにあるめざましライブの映像(http://www.youtube.com/watch?v=_7uKHtYFUjs)だといまひとつ伝わらないか。武道館ではこれをステージ左右いっぱいに広がって力一杯やっていた。これについても後述。


● 途中でア・カペラで歌ったのが1曲、電飾を付けてダンスをしたのが1曲。どちらもうまく行っていなかった。前者は単純なスキル不足だが、後者は発想が根本的にずれている。たしかモーニング娘。でも一度こういうのがあったが、踊っているアイドルの顔を見せないでどうするのか、ということだ。その点を無視しても、電飾の操作のしかたに創造性も芸術性もなかった。

記事を分ける。

2013年9月7日、相田翔子アルバム・リリース・イベント @ ラゾーナ川崎

2013年9月7日、「相田翔子25周年記念アルバム『This Is My Love』発売記念イベント@川崎」なるイベントを見にラゾーナ川崎に行った。『我らジャンヌ~少女聖戦歌劇~』の公演が行われた池袋から1時間強の移動で、15:00から始まるイベントにはそこそこ余裕をもって間に合った。ほんとうはこの後同じ会場で18:00から行われるモーニング娘。のイベントが目当てだったのだが、どうせならばこちらも見ておこうかと思った次第。

私は相田翔子という人物もWinkというグループもよく知らない。YouTubeのアップフロント公式チャンネルにアップロードされたビデオで、その動く姿を初めてじっくり見た。Winkの映像や音楽には断片的に触れたことがあるかもしれないが、この日も歌った代表曲『淋しい熱帯魚』のメロディは思い浮かばない。

会場に着くと、すでにステージの周囲には人がいっぱいいたので、私は1階上に上がって見ることにした。あの会場はステージがある階が地上2階なので、1つ上に上がるとそこは3階である。ステージの周りにいる観客の大部分はモーニング娘。を見に来ていたと思われる。そんな客で観覧エリアがいっぱいになり、相田翔子に関心を持って立ち止まった客は移動するよう促されるというのは、本人にとって望ましい状況なのだろうか、というようなことを思いながら、ぼんやりとイベントの進行を見ていた。

この日のモーニング娘。のイベントは、ぎりぎりになって、3作連続オリコン・ウィークリー・チャート1位記念と銘打って発表されたのだが、これが最初から予定されていたのであれば、相田翔子は最初から前座として予定されていたということになる。そうでないのなら、相田翔子にとっては予定にない迷惑あるいは僥倖だったことになる。


音響が悪くて、トークのセクションでは本人も司会者も何を言っているのかさっぱりわからない。後のモーニング娘。のときはそこそこ聞こえたので、本質的な無理難題というわけではなかったはず。歌声とトークの声の調整でずれが生じたとか手を抜いたとかあったのだろうか。このイベントではトークにかなりの時間を費やしていたのだが、内容が聞こえなければ何もしていないのと同じだ。

歌手としてのあり方が大きく違うのだから比較してもしかたがないとはいえ、この後に行われたモーニング娘。のイベントと比べると、やはりモーニング娘。の方はふりの客の足を止めさせるだけのパワーがあるだけでなく、イベントの進行の仕方にも配慮がしてあると感じた。

もう1つ気になったのは、少なくとも私がいたところからは、ステージ上に立っている人が誰なのかを知る手がかりがまったくなかったということだ。実際に「誰か有名な人なのかな?」などと話しながら通り過ぎていく買い物客が何組かいた。



肝心の歌については…

女性ポップ・シンガーやシンガー・ソングライターは私の本来の好みのど真ん中なのだが、今回のアルバムに入っている『for you』(http://www.youtube.com/watch?v=xy1TlQrOVDI)を聴いてみても、どうもぴんと来ない。この新作アルバムを買うことはないだろう。

以上、興味の湧かない歌手のイベントに最初から最後まで付き合うことなど滅多にないわけで、珍しい経験をした、ということで。
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